東京に戻ってきました
四川省からやってきたパンダを見てきました。 |
東京に帰ってこられて数日経ちましたが、体調等いかがですか
僕は日本に帰ってきてすごく疲れました。訪中で疲れたのではなくて、東京に帰ってきたら北京より暑くて。日射病になった感じで、眩暈はするし、本当に疲れました。確かに、中国は暑いんだけど、こんなに日差しは強くなかったですね。朝とか夜はそれなりに対応できたけど、東京の暑さは半端じゃないですね。中国にはこうした強い日差しがないから、どっちが正常なのかわからないけど。とりあえず東京の暑さは半端ではないですね。皆さん体調管理には気をつけましょう。
さて、今月20日から「第4回東京-北京フォーラム」に向けて訪中されましたが、3日間どのように過ごされましたか。また、今回の訪中の具体的な成果についてお話いただけますか。
オリンピック直前の北京は整然としていて、交通量は少なかったです。というのも、ちょうど僕たちが行った日まで交通制限(8月17日~20日の4日間)をしていたんですね。オリンピックを控え環境問題を含め全てに取り組んでいるのが分かりました。それに、晴天ではないものの、太陽とお月様が綺麗に見えましたしね。また、街にはいたるところにボランティアの人たちがいました。北京はオリンピックの準備一色ですが、僕は直後に行われる、「東京-北京フォーラム」もそこまで迫ってきたなと改めて実感しました。
今回のフォーラムで一番心配していることは、日本側で考えている議論に見合った人たちが、中国側のパネリストとして参加できるかどうかということでした。中国の要人には渡航制限がかかっています。でも、かなりハイクラスの訪日団を中国側は検討していたことが分かり、ひとまず胸をなでおろしました。その結果は、来週30日の記者会見で、皆様にはご説明することになりますが、例年にないぐらいの大訪日団になると思います。今回のフォーラムは、オリンピックが終わった直後に開催され、今後の中国の経済運営や食料、環境問題など、世界が注目する様々な課題があります。そうした課題での真剣な対話が始まるんだという、手ごたえを感じて帰ってきました。
このフォーラムは05年の反日デモという最も深刻な時に、日中間での様々な課題を真剣に議論するため、立ち上がりました。昨年までの3回を通じて、ある程度定着しつつあると思っています。それをさらに次の段階に進め、発展させるためいくつかのことを考えています。
まず、もっと両国の国民の人たちに当日参加をしてもらったり、Webを通じて一人でも多くの人に見てもらえるような仕組みをつくりたいと思います。また、抽象的なテーマではなく、現実的なテーマや身近なテーマについて経験を出し合い議論したいとも思っています。世論調査もすでに集計が始まっていますが、こうした両国民間の相互認識に関しては、会場外にいる方も議論に参加できないかと考えているところです。
北京に滞在中に議論に行ったのですが、その中で日中の知的な交流はもっとレベルを上げないといけない、という意見がありました。その意味で僕たちの「東京-北京フォーラム」にかなり期待している人が多いこともわかりました。
この民間対話は日中のトラック1・5としてもその役割を果たさなくてはならないと、思いました。
それから、今回の訪中では時間があったので、四川省からやってきたパンダを見に行き、対面してきました。本当に5分間、僕はパンダとにらめっこしたのですが、何か目がとても印象的でした。
聞き手:学生インターン 高田玲子
2008年7月29日 14:14
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