国と地方
発言者:斉藤惇/穂坂邦夫/本間正明/増田寛也/石原信雄 監修:工藤 泰志 定価:¥ 756(税込) |
出版社からのコメント
「言論ブログ」では、2006年5月2日から7月21日まで、「国と地方」をテーマに5氏が発言を行いました。その発言をブックレットにまとめたものです。
カバーの折り返し
言論ブログ
私たちは、この国に当事者意識を持った真剣で建設的な議論を通じ、しっかりとした民主主義を作りたいと考えています。しっかりとした民主主義とは視聴率を稼ぎ、ワンフレーズで多くの人を動かす広いが薄い直接的な民主主義ではなく、議論を積み重ね、それが政策形成を動かすような強い民主主義です。そうした議論を作り出すために、私たちは様々なテーマの議論をウェブでも行い、質の高い参加型の議論の場を作り出そうと考えています。
この『言論ブログ』では、有識者の発言を公開し、活字とウェブの双方向の議論の展開をめざしていきます。 皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。
抜粋
「国と地方」は日本の将来設計のために極めて大切な議論である。長い間、繰り返されたこの議論が色褪せて見えるのは、地方分権がいまだに建前の議論から脱却できず、リアリズムを欠いているからである。
むしろ私は分権の動きに不信すら強まっていることを危惧する。自治体のトップの相次ぐ不祥事だけではない。人口減の将来に向けて地方自立の展望が見えず、分権が国と地方自治体の対立に留まり、住民自治への広がりと共鳴を作り出していない。
困難だからこそ、地方の自立への試みが問われるこの局面で、どう分権議論に生命力を取り戻し、地方自立の向けた解を見つけ出せるのか。私が選んだ5人の発言者は、少なくてもこの問いに答えを出そうとしている論者である。(「はじめに」より)
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