言論NPOの立ち位置は、世界が分断をこれ以上悪化させず、世界が力を合わせて課題に取り組むことです。

ところが、世界は戦争を止めるために力を合わせられず、経済は分断やブロック化が進み、自国利益を優先する大国の力の行動が広がっています。その中で、気候変動や資源・食料、経済格差など、世界的なレベルでの課題への取り組みが進まず、世界は歴史的にも困難な局面に立たされています。

私たちは、日本こそがこうした課題に責任をもって取り組むべきだと考えています。そのため、私たちは世界を代表するシンクタンクとも連携して、この日本から世界の課題解決や多国間主義を守り抜き、世界の困難に力を合わせるための様々なメッセージを発信し続けています。

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問題解決につながらないミランレポート。トランプ経済システムの持続性は乏しい ~「スティーブン・ミランレポートをどう読むか」~

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第2次トランプ政権が発足して1月20日で一年となりました。「米国第一」主義の下に打ち出した数々の方針は多方面で波紋を呼んでいますが、トランプ関税をはじめとする経済政策の理論的な下敷きになっているのは、スティーブン・ミラン氏が2024年11月に発表した論文「グローバル貿易システムの再構築に向けたユーザーズガイド」です。政権発足から一年が経過した今、改めてこのミランレポートを読み直します。
ミランレポートは、ドルが基軸通貨であるから通貨需要が高まってドル高になり、貿易赤字と米製造業の衰退の原因になっていると主張。こうした状況を改善するために、高関税政策や通貨政策を提案しています。
こうしたミラン氏の主張に対して議論では、ドル安誘導だけでは貿易赤字が解消することはなく、財政赤字や過剰支出体制を是正しないと根本的な解決にはならないなどの反論が相次ぎました。また、実際に行われている政策との整合性の欠如や、論文内にはトランプ政権の経済政策の中で重要な位置づけとなっている移民政策について言及がないことなど様々な問題点が指摘されました。
こうしたことを踏まえて、参加者各氏はトランプ政権が主導する経済システムには持続可能性は乏しいと判断。その理論的裏付けとなったミランレポートに対する厳しい評価が浮き彫りとなりました。

参加者:江田覚(デロイトトーマツ戦略研究所主席研究員)
    齋藤潤(日本経済研究センター研究顧問)
    橋本将司(国際通貨研究所上席研究員)
司会者:藤井彰夫(日本経済新聞社論説主幹)

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言論フォーラム「米国政治に変化はあるのか」

2月2日(月) 17:00~18:00

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言論フォーラム「米国の国家安全保障戦略をどう読むか」

2月16日(月) 17:00~18:00

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2月25日(水) 12:00~13:30