「議論の力」で強い民主主義をつくり出す
佐々木毅(東京大学前総長・学習院大学教授、21世紀臨調共同代表)
第3話:改革を再評価し、政府と市場の関係の新たなモデルをつくる
第2話:マニフェストを仕上げる努力は不十分
第1話:政党の真価は否応なしに明らかになる
北川正恭(前三重県知事、早稲田大学大学院公共経営研究科教授、「新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)」代表)
第5話:今年の政治に問われる課題は分権国家
第4話:ローカルパーティーの誕生で政党政治の再生を
第3話:地方の自己決定、自己責任に向けて
第2話:自治行政権と財政権と立法権を強化し、地方議会を政策立案議会に
第1話:文明史観的転換点に立って、地方分権による国のつくり直しを
アジアは歴史的な勃興期にさしかかっています。これは日本にとって、ある意味でチャンスです。というのも、近隣の経済が歴史的勃興期で、毎年8%、9%の成長をしているのですから、たぶんこの調子で行けば2030年頃にはPPP(購買力平価)で見てアジアは世界のGDPの
経済人として感じるのは、日本の国際社会におけるプレゼンスの低下です。私は、特に中国、韓国にお付き合いがありますが、中国、韓国だけでなくアジアの中での日本のプレゼンスが低下しているのではないか。それを非常に危惧しています。その原因は、やはり国内の政局に
国内では、政治の世界は衆参のねじれ現象で、もっぱら、いつ解散・総選挙するのか、次はどうなるのかとか、そういうことだけが問われていて、まさに言論不況みたいな状況です。そこでは、筋論というか自分の主張だけ言っていて、ねじれ解消どころか本当に実りのある議論に
日本はこの91年バブルが弾けた後、長い停滞を続けました。日本社会全体が病院に入っていたような空気でした。しかし、2002年1月を底にした今回の経済の拡大は、まだ続いていますし、今後も基本的には続くと思います。そういうふうに今は、日本の社会全体が、長い病院生活から
2008年、一番大切なことは、政治のリーダーシップが発揮されることだと思います。国の方向付けをするのが政治の役割であり、その方向のもと、民間が頑張るのです。今、日本は一大転換期にあります。政治のリーダーシップの重要性がいまほど問われる時代はないと思います。
大上段に構えた言い方になるかもしれませんが、私が小学生くらいの頃にケネディが言った言葉で、「国家が自分に何をしてくれるかを考えるよりも、自分は国家に何ができるかを考えるべきだ」というものがあります。いま日本国民に問われているのはまさにこの言葉なのではないかと思います。
あけましておめでとうございます。今年はわが国のアジアにおける、また世界における立場や抱負が問われる年になると思います。10年以上の停滞の時期がやっと終わって、これからはもっと積極的な外向きの日本というものが姿を見せるべきときだと思います。洞爺湖サミットが
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