2月13日、都内ホテルにて言論NPOの「第28回メンバーフォーラム」が開催されました。約2年ぶりの再開となった今回は、言論NPOのメンバーであり、現在、米国民主党政権に近い立場にあるアメリカ進歩センター/Center for American Progress(CAP)で日本専門の上級研究員としてご活躍中のグレン・S・フクシマ氏をゲストスピーカーにお迎えし、「米国が日本をどのようにみているのか」をテーマに議論が行われました。
まず、フクシマ氏は約22年ぶりに戻ったワシントンで実感したこととして、「日本の存在感の低下」と「アジア、特に中国に対する関心が高まっている」ことを挙げました。その背景として、米メディアの日本に関する情報の少なさ、中国による情報発信の強化だけでなく、アジア系アメリカ人による政治進出が盛んであること、中国・韓国などによる活発なロビー活動の存在などを指摘し、「これまで日本は二国間の外交関係を重視してきたが、アメリカの中からの働きかけも重視していくべき」と述べました。
また、アメリカ国内における安倍政権に対する見方や、アメリカのアジア太平洋へのリバランスについて、自身の通商代表部時代の経験を踏まえながら解説をしました。
また、「アメリカの政党と日米関係」という視点からは、「これまで自民党は米共和党と堅密な関係を築く一方で、米民主党との関係構築に熱心ではなかったが、アメリカでは今後8年間は民主党政権が続くと考えると、民主党ともどう付き合うか考えていくべき」と指摘しました。
その後、出席者も交えた質疑応答では、日中両国が衝突した場合のアメリカの対応や、アメリカの中間層の日本、中国への認識、TPPなどについて活発な議論がなされました。
※本イベントは、言論NPOの基幹会員の皆様限定のイベントです。
2月13日、都内ホテルにて言論NPOの「第28回メンバーフォーラム」が開催されました。約2年ぶりの再開となった今回は、言論NPOのメンバーであり、現在、米国民主党政権に近い立場にあるアメリカ進歩センター/Center for American Progress(CAP)で日本専門の上級研究員としてご活躍中のグレン・S・フクシマ氏をゲストスピーカーにお迎えし、「米国が日本をどのようにみているのか」をテーマに議論が行われました。