福川伸次(財団法人機械産業記念事業財団 会長)
ふくかわ・しんじ
1932年生まれ。55年東京大学法学部卒。同年通産省(現経済産業省)入省。ジェトロ・アムステルダム駐在員、太平首相秘書官等を経て、通産省事務次官に。88年、退官。神戸製鋼副社長を経て、94年、電通顧問兼電通総研代表取締役社長兼研究所長に就任。2005年12月より財団法人機械産業記念事業財団 会長に就任。主な著書は『21世紀・日本の選択』『IT 時代・成功者の発想』『日本への警告』等。
最近、私が思い出している言葉が1つあります。それはカントが言った言葉ですが、世の中には難しいことが2つある。1つは政治であり、もう1つは教育であると言っております。なぜならば、政治とは愚かな者が愚かな者を治めるからであり、教育とは愚かな者が愚かな者を教えるからであるということでした。
確かに今の日本の世相はそういうことかもしれません。やはりその愚かな者を支えていくのが言論界だろうと思っております。ですから、その政治も教育も、これからこの言論がどのように高めていくかということが非常に大事だと思います。
言論NPOも頑張っていますが、私から見ると、もう1歩だと思っておりますので、これから工藤さんの一層の活躍を期待しております。皆さん、工藤さんを応援しましょう。