言論NPOについて / 発言者:小林陽太郎氏

2006年12月28日

021kobayashi.jpg小林陽太郎(富士ゼロックス株式会社 相談役最高顧問)
こばやし・ようたろう
profile
1956年慶應義塾大学経済学部卒業。ペンシルベニア大学ウォートンスクール修了後、富士写真フィルム入社。63年富士ゼロックスに転じ代表取締役社長、代表取締役会長を経て2006年4月より現職。社団法人経済同友会前代表幹事。

皆さんご存じのように、言論NPOのいろいろな意味での中心は工藤さんの熱意と行動力で、まさにその応援団の1人として私も参画をさせていただきました。言論NPOが設立された2001年というのは、小泉政権スタートの年でもありますし、また、直前にニューヨークでの9・11もありましたし、いろいろな意味でその後、国内的にも世界的にもいろいろな出来事が、あるいは我々として考えなければいけないことが起こりました。ある意味では、それらが何か一挙に殺到してきたような時期に、この言論NPOが誕生したわけです。

そして、まさに質の高い、やはり方向もはっきりして、中身もきちんとしている言論を絶やしてはいけないということについて多くの方々が、まさにこちらにいらっしゃる方はすべてそうだと思いますが、工藤さんを応援して言論NPOが始まりました。

世の中はこれからもどんどん変わりつつありますし、特に日本はこれで新しい政権が生まれて、どのような方向に行くのかは、皆様、個々のいろいろな思いはお持ちだと思います。

アメリカも大きく変わり始めましたし、アジアも日中関係のこういった変化がどのような影響を及ぼすのか、これから慎重に見きわめなければいけませんが、そういう中で、やはり一番大切なことは、責任のある、中身の濃い、質の高い、物事を考えて、それをきちんと日本以外にも通用する形で発信していくということが、日本の中でも、日本の国外に対しても、今まで以上に非常に重要になってきているということだと思います。

 皆さんご存じのように、言論NPOのいろいろな意味での中心は工藤さんの熱意と行動力で、まさにその応援団の1人として私も参画をさせていただきました。言論NPOが設立された2001年というのは、小泉政権スタートの年でもありますし、また、直前にニューヨークでの9・11も