「議論の力」で強い民主主義をつくり出す
底なしの株価下落、一向に減らない不良債権の山、疲弊しきった銀行――いま日本の金融システムが重大な局面にさしかかっているのは間違いないであろう。
日本経済再生に不可欠なのは、不良債権処理に加えて企業の復活だ。伊藤元重・東京大学教授と福川伸次電通顧問・元通産次官に産業再生の条件を聞いた。伊藤教授は事情に詳しい流通業の実情を踏まえ、多様な企業再生ファンドが必要と主張した。一方、行政の立場で
ペイオフ延期やゼロ金利の継続の中でモラルハザード状態にある銀行は、自立的に自らの将来を描けなくなっている。その中で金融改革はどう進めるのか。安斎氏は、現状を危機と認識し、公的資金で決着をつけ、全体の国民負担を明らかにすべきだとする。根本氏は、原則の徹底と
工藤 ここ数日のアメリカや日本の株価の下落を見ると、日本経済はすでに有事の段階に入ったということが分かります。9月18日の日銀の決断、その対応をマーケットはどう見ていたのでしょうか。
金融ビッグバンは一体、何を目指して行われたのか。実際に市場を使う人々にとって日本の金融・資本市場の利便性は高まったのか。ベンチャービジネスを起業した30代から40代の若手実業家が、起業資金の出し手や投資家をめぐる環境の経験を踏まえ、市場の問題点やビッグバン
去る6月25日、経済財政諮問会議が作成した「骨太の方針第2弾」(経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002)が閣議決定された。
金融ビッグバンが進めた証券市場改革は十分な効果がないまま昨年、最終年度を終えた。なぜ、当初の目的を達成できなかったのか。証券市場に携わる4 氏がその原因に迫り、ビッグバンを立て直すために何が必要かの議論を行った。4氏は「新しい枠組みはできたが受けて立つ
1996年に日本版ビッグバンが打ち出されてから6年。今年4月のペイオフ解禁でその仕上げに入ったが、不良債権処理のメドがつかず、金融改革への道のりは遠い。ビッグバンのシナリオはどこで狂ったのか。今、必要な手立ては何か。現在、「将来ビジョン懇話会(柳沢金融担当相の
2002 / 07 / 11
[ コーポレートガバナンス ] [ 座談会・会議 ] [ 議事録 ]
4月のみずほフィナンシャルグループの混乱の根底にあったのは、経営の意思疎通やリスク認識の欠如といった「ガバナンス」の問題だ。これは今や日本のあらゆる企業に共通する問題であるが、しかし現在の経営者の手にだけ委ねて解決ができるとは思えない。
金融ビッグバンは一体、何を目指して行われたのか。実際に市場を使う人々にとって日本の金融・資本市場の利便性は高まったのか。
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