過去を踏まえながら、新しい時代をつくり出していく覚悟を |
言論NPOの工藤です。今、ドイツの国会議事堂の前にいます。
昨日、ベルリンに来たのですが、今日は朝から、ベルリンの壁やホロコーストの記念碑などを訪れてきました。歩きながら感じたことは、このドイツという国が、きちんと歴史に向かい合い、デモクラシーや平和ということについても考えているということでした。こうしたことは、私が1月にインドネシアやインドなど、いろいろな国を周ってきましたが、やはり共通した思いです。
つまり、国というものが歴史にきちんと向かい合って、未来に向かっていく。そうしたきちんとしたけじめなり、節度のある規律というものがかなり必要だと感じました。そして、ベルリンの町には、歴史的な記念碑がたくさんありますが、その中で政治が行われ、様々な課題に向かい合っている。翻って日本という国を見た場合に、今年、戦後70年を迎えるわけですが、我々は歴史というものに、ここまできちんと向かい合っているだろうか、と考えさせられました。戦後70年後のこれからの日本を考える時に、そうした過去を踏まえながら、新しい未来に向かって新しい時代をつくり出していく、という覚悟が必要ではないかと感じました。
今回、ドイツの財団の招待でベルリンを訪れていて、1週間にわたってドイツの人たちと意見交換をしたり、講演を行う予定です。その間、デモクラシーや歴史という問題についても、かなり議論を深めていきたいと思っています。そして、日本に帰国後、その成果を日本の未来のための議論づくりに必ず活かしていきたいと思っています。
ということで、非常に寒いドイツの国会議事堂前から工藤が、第一声をお届けいたしました。