「次の選挙で問わるエネルギー政策とは」アンケート 記述回答編

2012年11月28日

問1.2012年9月、政府は、「原発に依存しない社会の一日も早い実現」、「グリーンエネルギー革命の実現」、「エネルギーの安定供給」の3つを柱とするに「革新的エネルギー・環境戦略」決定しました。この戦略によって日本のエネルギー政策の今後の道筋が示されたと思いますか【自由回答】。

各回答とその理由

道筋は示された

○脱原発と代替エネルギー開発を明治していると思う。後は進捗管理に目を見張る必要がある。

どちらかといえば道筋は示された

○具体策はともかく、お題目としてはこの3つしか無いかと。
○おおまかなビジョンとして、脱原発を目指している点は評価できる。
○原子力発電への依存度を減らすという方向性は示された。
○3つの柱の基本的な考え方は間違っていないと思うため。
○石原氏の言われるとうり たいした問題ではなく。 ただ時間軸の問題であり 脱原発は総意だと思います。 即停止して莫大なLNGを購入 火力発電に過大な不可を与え それでもピーク時の停電に怯えながら 産業が縮小する恐れも 覚悟するか。 再び大災害が発災それにより原発が被害を受けるのを覚悟するか。 私は後者です。
○批判はいくらでもできる。政府の公式発表にこれが載ったことが最大の進展だと評価する。中身は当然いろいろと変化していくだろう。
○供給側についての道筋。
○方向性は原子力エネルギーの利用停止ということで示されたと思うが、廃棄物処理をどうするのか、最終処分場という中途半端な処理の仕方で未来の子孫に影響が出ないと確証できないことなどの課題は全く解決されていない。
○今後の政権は必ず、この戦略を踏まえたエネルギー政策を立てる必要があるので、それが一定の方針として継続性は担保されるのではないか。
○少なくとも3つの柱は、世界的に同じ流れだと思われるし、少子高齢化が進み、災害が多い日本にとって必要なことばかりなので。
○戦略的にははっきり示したと思うが実行に関しては良い面悪い面の説明できてないと思うから。
○大まかな方向であり、まだ分からないところが沢山ある。


どちらかといえば道筋は示されていない

○具体的な工程表を決めていない。努力目標という言葉では「努力しましたがダメでした」という言い訳に使うのではないかと思われる。
○具体策が、ハッキリ示されていたでしょうか。どういう方法でどれくらいの時間をかけて、など。そして、それが実現可能だと納得して動けるものなのか。私には伝わってこなかった気がします。今の状況の本当の事を知りたい。具体的な問題と、その具体的な解決方法を示してほしいと思います。
○「2030年代原発ゼロ」というゴールは示されたが、そのために投入される「あらゆる政策資源」とは何なのかが具体的に示されていない。
○核燃料のバックエンドをどうするということが基本であり、何かスローガンだけで実際の道筋がきちんときまっていない、たとえば大飯原発も暫定ルールで稼働している現状、きちんとした稼働ルールがない、もっとしっかりと議論が必要思います
○30年後に原発ゼロというが現時点で原発の廃棄物(劣化ウラン)の捨てる場所も無いのに今後どうすねるのか はっきりしてから、クリーンエネルギーを検討すべきで、どうせこのままでは原発にたよるしかないのではないか。
○今後の道筋として将来の夢のような目標、希望としてのあって欲しい姿は示している。その実現のための方策や国民理解を得るためのアクションについては何も示されていない。プロセスが議論されていない以上は、ゴールは示したがその道筋は示されていない。よって、どちらかと言えば道筋は示されていない。さらに既存の原発をどうするのか、核燃料廃棄物をどうするのかという点については、前政権の負の遺産でもあるかのように議論の外に放置しているとしか思えない「エネルギー政策」であると思える。
○実現性にかける
○政権交代によって、計画が白紙になる公算が極めて大きい。民主党政府が決めたものであり、責任をもって遂行できるとは到底思えない。


道筋は示されていない

○エネルギーの安定供給、世界と日本との関係、脱石油、脱原発、エネルギー供給と価格、新エネルギー開発、バランスと方向性・・・道筋は不透明
○案の根拠がない
○日本の国際競争力の維持と原子力産業の位置付けからの議論が欠けている。
○そもそも、原発に依存しない社会という前提が誤っている
○原発なしでは、日本のエネルギー政策は不可能と思うから。
○理念だけで、具体的な達成のための道筋が明確になっていない。
○もう既に日本はアメリカからもヨーロッパからの、ましてや中国・韓国からさえも、メタンハイドレートを始めとしたエネルギー資源や熱水鉱床によるマンガンなどが豊富に得られるであろう、資源豊富な国と認識されています。 ですから、北方領土・竹島・尖閣列島と資源を巡る争いが起こっている訳で、それを国民から、未だに隠そうとする、既得権益に群がる人達は役人も含めて隠そうとしている訳で、それを争点としていないのは、道筋以前の問題なのかも知れません。
○根拠や具体策が示されていない。
○原発を利用しないエネルギーの安定供給は、少なくとも現状では非現実的であるから。
○具体的な工程が全く示されていないため
○現実味がないから
○前提になる将来像がしめされていないので具体性に欠ける。
○すべての原発を即時、廃炉に向けるほかに道はないと思うからです。
○政権交代があれば、見直しは避けられないから。
○代替エネルギーの確かな確保策を示しておらず、机上の空論ではないか。よって、道筋にはならない
○ロードマップ不在だから.方向性としてこうすると言うことだけでは納得できない.どの技術についてどの程度の実現可能性があるのかを考えながら方向性を示さなければならない.原発はなければいいに決まっているが,リスクをとりながら経済成長する必要がもしあるのなら原発容認は仕方がない.政府は原発をなくした場合,継続した場合等の個々の状況で,国民の20年後の生活が具体的にどうなるかを示すべき.
○立法化する前に解散したため。
○全原発を直ちに停止し、廃炉作業に入るべき。仮に事故が無くても、処理できない放射性廃棄物という負の遺産を後世に残し、ひとたび事故があればこれほど甚大な汚染を国土にもたらすことになる。
○「骨太の成長戦略」やら「○○国民会議」とか、東日本大震災以降、こういった言葉ばかりのもので内容が空っぽな絵空事をたくさん見せられたせいか、これで道筋は示されたとは到底思えない。そもそも、現政府を信任していないので返って決定される方が困る。
○漠然と目標を設定しているにすぎず、具体的な方法論や、実現のための研究開発などのイメージが未定。 メリット、デメリットを含めて、戦略の選択肢をもう少し国民に問いかけるべき。 いずれの選択も覚悟が伴うはずなのに、それを明示することをまだ避けている。
○経済的、技術的、かつ安全性を十分に検討した結果ではないから
○一日も早い、エネルギー革命、安定供給は使い古された単語で、これまでの政府も唱えていた 呪文でしかない。これまで同様具体化するものと思われない。 所詮役所の作文である。
○廃炉にするために費用と最終処分について解決されていない
○3つの柱の科学的裏付け、国際的な認知、経済合理性、相互関係の説明が欠落しているから。
○「原発に依存しない社会」が実現する時期が明示されていない
○具体性の無い戦略は戦術レベルへのブレイクダウンへとつながらない事を過去の事例から学んでいないから。
○再生可能電源開発のプラスの効果のみ、主張してPり、代替電源依存の日本経済に与えるマイナスの効果について言及していない。 発展途上国への原子力輸出の可能性をつぶすものである。
○エネルギー戦略と経済戦略はリンクするはず そのあたりがあいまい
○原発に依存しない社会等不可能。日本は化石燃料にも新エネルギーにも依存せず、原子力を推進していくしか生きる道はない。
○構想全体のデザインが非現実的。シミュレーションも稚拙な印象を受ける。


わからない

○発表された内容を理解していないから。
○次期政権がひっくり返す可能性があるので。
○掲げるが実施されずで、何度も焼き直され腰砕け感があり道筋は分からないとしか言えない。
○政府の決定内容を詳細に把握していないため。
○お題目(理想)を並べただけで、実行性に欠けることを危惧する。
○戦略をまだきちんと読んでいない。




問3.あなたは、原子力発電所についての今後について、どのような考えをお持ちですか【自由回答】

各回答とその理由

なるべく早期にやめる

○まず電力需給の点からは、実績として原子力発電所がなくても必要な電気を賄うことは可能である。 第2に核廃棄物が原子炉プールに溜まった状態を解消するには、これ以上の核廃棄物を出さないことが必要である。 第3として、原子力再稼働の可能性をまず認めてしまうと、十分な安全審査や避難対策、政治的合意形成を行うことが難しい。電力会社や経産相、文科省から様々な政治的圧力がかかることが予想されるし、実際にそのような動きがある。まずすべて停止し、必要な安全審査を行った上で、30km圏ないの被害地元を含めて政治的合意がとれてから再稼働できるものについては動かしても良い。 第4として、事故の際の損害賠償、および核廃棄物の処理に伴う費用については必ずしも明らかではない。適正な費用負担を行えば、経済的にも原子力が安いとは限らない。
○あまりにもリスクが高い技術であることが明らかになったので、早期にやめるべき。
○原子力発電所は管理可能なものであるとは考えていないため。
○どんな代替エネルギーをどう使うのか、いっそその分経済を縮小させるのか ともかく「原発ゼロ」という現実を先に作ってしまってもいいのでは?
○もっとも安全かつ被害範囲が限定的な原発について再稼働を評価する。東電は運用能力に難点があることがしめされたので重大事故の可能性が高く原発の再稼働はしない。
○核廃棄物処理という課題を解決できていない以上、将来の子孫に迷惑をかけるのは目に見えている。キリスト生誕から2000年しか経っていないにも関わらずその頃の記憶があやふやな人類に、何万年先の放射性物質最終処分場がどうなっているかなどわかるはずがない。将来にツケを残さない現在のエネルギーで生活する技術を開発し、その開発によって日本が世界のエネルギー大国になる必要がある。
○経済界からは大反対の声があがるだろうけど、ここは国民が歯を食いしばって、脱原発の苦難の道を歩こうではありませんか。戦争放棄、原発放棄でしょう。
○放射性廃棄物の処理も不明(プロダクtロサイクルは不完全んのまま)、安全性基準も不明、何より官民の隠蔽体質の存在により不安感はぬぐいきれず、原子力発電は政策的にも採用すべきではない。
○後世に負の遺産を残すことは私にとって不正義であるから。
○今後、福島の健康被害が明らかになれば、原発依存のエネルギー体制は見直さざるを得ない。原発依存を継続することは国家資源の無駄。もちろん、再びの原発災害を防ぐためにも即脱原発に舵を切るべき。
○国内にある全ての原子力発電所が止まっても電力は足りていたし経済もダメージは受けていなかった。停止から実際に施設の撤去や使用済み放射能の処理などへの時間は要するにしても、再稼働はすべきでなく、天然ガスや太陽光、海流を利用した発電などクリーンエネルギーの活用に投資をすべき。
○最終処分できないものを出し続ける考えがわからない
○原発がなくても電力供給はまかなえる、原発には放射性廃棄物の蓄積や自然災害に伴う苛酷事故といったリスクがつきまとう
○安全性に欠ける。使用済み核燃料の処分ができない。この2点とも莫大なコストにつながる。


目標年次を明示してやめる

○最終処理ができないから
○やめるという意志をはっきりさせたほうが良いから。
○代替発電が、簡単に出来るとは思えませんが、目標として時期をハッキリ決めなければ、このままずるずると中途半端に終わってしまう気がします。
○本来はドイツなみに早期にやめるべきだろう。日本は本当に地震と津波が多い国なので、そういうものに縁のない国と同列には論じられないだろう。ただし技術開発には時間がかかる。また他の方法が確立するまでというのもだらだら現状が追認され続けかねない。そうすると消去法的ではあるが期限を区切って切り替えるというのが次善の策だろう。
○一部継続が現実的だとは思うが、期限が曖昧だと誤魔化しを招来する。それほど現政府や官僚に信頼を置けない。それなら目標年次の期限を切って方がまだ良いと感じる。そして関係者の危機意識の中での能力発揮で新たな日本のこの分野での地平を拓くことに期待したいから。
○安全第一を考え、老朽化した原発や活断層などで危険な原発は閉鎖すればいい。厳重な安全点検に合格したものは、地元の承諾が得られれば、当面は稼働するのもやむを得ない。
○目標となる年次を定めて計画的に廃止の工程を進めていくようにしなくては、いつまでも推進・廃止の綱引きは終わらない。


代替発電による道筋が見えるまでは一部継続する

○現在のところ代替エネルギーが必ず「xxまでに」原発を補完するという確証が無いので。
○代替エネルギー開発が必須。感情的に即廃止(思いはそうなのだが...)は市場経済の中で生きる我々としては無責任ではないか?
○エネルギー供給と価格・・・やめれば上がる
○現実的なエネルギーミックスだと思う。  即停止野方は絶対安全化と問われるが 100%というののは現時敵にこの世のはなく 事故も覚悟してのエネルギーミックスです。
○現段階では再生エネルギーにより完全に代替できるという根拠がない。経済性の議論、いくらまでの電気料金なら家庭も企業も負担できるのかという議論も全くされていない。
○電力会社の体力がもたないならば、一部原発を継続する必要があるのではないか。 安定供給のほうが大事だろう。
○国際的な競争力も経済を支える上で不可欠である。 またいきなり原子力を否定することは、これまで、積み重ねてきた原子力に関しての技術を否定することであり、それを一生懸命に勉強して尽くしてきた人の人生をもひてすることにつながる。ただし安全に関しての技術はこれまで以上に必要と思う。
○原子力発電への依存は、今後のエネルギー面での技術革新等に依存するから
○核廃棄処理の方法の早急な決め、原発の稼働のルールきめ、代替の早急な取り組みの中で、スローガンでなく具体的な取り組みの確立が必要
○本当は目標年次を決め、ロードマップを公開、進捗状況や問題点も公開しながら、修正を加えつつ廃炉を進めるというのが希望です。
○代替電力の見通しがないまま,節電による対応だけでは限界があるため。 また原子力発電所は設置地域の雇用や経済に影響を与えており,急激な対応は地域を混乱させることが想定されるため。
○少なくとも日本経済を維持できる最低限の電力を確保する見込みが立ってから、原発を停止させるのが現実的な方法であると思う。
○電力,すなわちエネルギーは国力の根幹をなすものだから,現在よりも調達コストが上昇したり,取得に際する不確実性が増加することは避けなければならない.代替エネルギーの実現可能性は非常に不確実であり,それらを実現する事は重要とは思うが,現段階においてはそれらの導入を誇示することは自己満足に過ぎない.
○廃炉や核廃棄物の無毒化など、国策として進めることが前提。
○今回事故を起こした福島原発の設置条件我、当地に対してきわめてずさんな建設、配置であったことが、事故を招いた。


今後も継続して運営していく

○今後新興国にて原子力発電事業か拡大する中で、日本は安全性向上に関する国際的責任を 果たす立場にあり、その意味でも原子力事業は継続すべき。
○女川原発は安全だった事を考えると、安全対策のうえ使用し続けるという選択肢もあると考える。 十分な検証が無いまま「危険」と決めつけるのは思考停止ではないだろうか。
○エネルギーを原発以外に固定することは、リスクが大きすぎる。
○今後も世界での原子力発電が増加し続ける以上、最高度の技術と経験のある日本の原子力発電を運営し、輸出することが結果として安全を高めることとなるから。
○代替発電による道筋が見えるまでは、一部でなく、継続するべき。
○原爆の被災国が原子力の平和利用のために政策的に進めてきた原子力開発、原発建設について途中で放棄することは国際的にも信用を大きく失いかねない。どのように安全に運用するかを真剣に考え、これまでの施策の問題点は何だったかを洗い出して、エネルギーの安定的、継続的利用が可能となる原発の安全運営をきちんと世界に示すべきであると考えるから。このような経験をしてきた日本だからこそ、頑張らなくてはならないと思うから
○原子力に代わる代替エネルギーが見つかったとしても、直ちに切り替えられるはずがない。また、原子力発電を止めたとしても、原子力処理は続けていかなくてはならない。こられコストを上回る代替エネルギーが存在するのか? 原子力を廃止すべきと言っている人たちが電気を使わない努力をしているとも思えない。そもそも論(原子力発電は危険なので止めるべき等)での議論は如何か?
○今後の技術進歩で、安心で効率的なエネルギー源となり得るし、それを目指す価値がある。
○原発は代替手段と比較してより合理的かつマイナス面を勘案しても総合的メリットの大きな発電形態である。
○国際的に、先進国経済として、競争力を維持できなくなる。
○今回の議論の根幹は原子力発電そのものでは無く、原子力を保全・運用していく側の今回問題でありそこの議論が尽くされるべきなのに結論が飛躍している。 この機会を以って、本来そこを見える化した上で議論重ねるべきところが、報道責任もあり低みにばかり流れている感を持っている。
○エネルギーコストの引き下げTP原発技術の発展途上国への供与。
○放射能の危険は防げる 日本にとって重要な自前エネルギー シェールガスでアメリカは中東に興味を失って中東が不安定になる可能性大 そのとき深刻な影響を受けるのは日本である
○原子力以外に、低コストで安定した電源は考えられないから。
○再生可能エネルギーに依存することはできず、石油・天然ガスは安定供給にリスクが高いから。


その他

○電力料金の上昇を防ぎ、CO2増加を招かないため、原子力発電に代わる電源が現れないのに、やめることを先行させるのは無責任。
○想定外と言った方々やそれを指示した方々は、手を引き責任を取って貰いましょう。核廃絶までを含めた除染・核廃棄物の処理技術・原発の解体技術は、他国の力に頼らなくて済む様に、責任を持つべきでしょう。311震災・原子力災害に見舞われた日本が、1と2のエネルギー関連で答えた資源の利益を国内産業を新たに起こす事によって賄い、世界のリーダーとしての誇りと行動とは現実のものにする仕事が、尊敬と利益をももたらすと考えます。その為には小規模に技術革新により、遥かに安定な原発を作り、現実的な核廃絶のスケジュールも国民の理解の上に立って組み立てるべきと考えます。ちなみに私は原発ゼロを望んでいます。
○どんなにしても安全が確保できないからです。
○廃炉作業にも長い期間が必要で、その間も原発の危険はなくならない。1日たりとも先送りにしてはならない。
○運営の基準が事業者側に偏っているのは現状の問題と考えるので、 利用者側が理解できる基準を明確にすることが必要と考える。 原発をむやみに怖がるのではなく、正しく怖がることが必要。