政策公開討論会では、議論終了後に、「本日の議論を聞いて、あなたは自民党と民主党、どちらの説明に納得しましたか」というアンケートを実施しました。ここでは回答理由として、参加者から寄せられた声をご紹介します。
2009.7.1 「将来ビジョンと政権担当能力」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・現在の日本の抱える最大の課題は「少子・高齢、人口減少問題」であり、急速に進展する高齢化社会化をどう乗り越えるかであると考える。この問題意識を根底に見据えた上での政策、将来ビジョンを語ることが重要である。(55歳女性)
・多岐に渡る見解を両党代表の方に伺ったが、やはりこれまで政権をとったことがない点で若干民主党の意見は理想的な議論に聞こえてしまった。自民党の方が不利な点も踏まえて把握していたと感じた。しかし、この点は民主党が一度政権をとってみないと解決できない問題であり、自民党の意見に納得するものの、民主党は一度政権をとり、同様の立場に立って両党の議論を聞いてみたいと感じた。(24歳女性)
・自民党のほうが現実的であり、民主党はきれいごとを言っている(特に官僚問題において)。(71歳男性)
・自民党の政策は現実的で実現性が高いと感じた。民主党はムダ撲滅や予算の見直しというが、具体性に欠ける。もし、民主党案で予算の効率化ができるなら、すぐに具体案を国家に出せばいい。政権交代を求めているのではなく、2党で協力し、健全、強固な政府を国民は望んでいる。(30歳男性)
・全体印象として自民党は現実的であり、融通性があるが、民主党は教条的で書生的である。バランス感覚がないと政策の実現性が嘘っぽくみえる。(58歳男性)
・現状を踏まえた実効可能性のある話は、自民党に多かったと思う。自民党のこれまでの努力をより説明すれば、もっといいと思う。(41歳男性)
・民主党は財源論(消費増税)を避けているから。
・ビジョンを示すという意味では物足りない議論だったが、個別論での"バラマキ"PRが強い民主党には財政健全化への不安が残る。(68歳男性)
・国家ビジョン、その裏付けとなる事実関係や財源など、もう少し具体的かつ正面から答えて欲しかった。特に民主党は2人もいたのに、理念先行の感がぬぐえなかった。
本日の議論に限って言えば、長妻議員が政治家にとって最も重要」という「現状把握能力」について、園田議員が上回っていると思います。」
【「民主党」と回答した理由】
・自民党は逃げが先行している。(48歳男性)
・目標の具体性(53歳男性)
・自民党にやらせておけば、今以上に悪くなる。確かに、経験が少ないとか、官僚に対する不信とか色々あるが、担当政党を変えてみることが必要である。民主党も一生懸命やるだろう。その結果で、政界への民間参入を含めて、顔ぶれをガラッと変えるなど、今後どうするかの、組織体制づくりをすればいい。(56歳男性)
・人柄もあり、立場もあるのでしょうが、専ら戦意喪失といった感じが残念でした。その影響もあり、全く討論になっていないと思う。(68歳男性)
・「マニフェスト=国民との契約」という定義が明快だが、これは理屈の上のこと。(65歳男性)
・国家ビジョンが自民党より明確であるが、十分とはいえない。ビジョンを明確にすることが何よりも優先されるべきである。(63歳男性)
・今の枠組みを変える必要がある。ただ、民主党の財源論はいただけない。予算見直しで財源が沸いて出るような姿を描いたのは失敗ではないか。(43歳男性)
・工藤代表の基本的な質問にさえ、具体的・明確に答えられていない。抽象的ではなく、分かりやすい説明がなぜ出来ないのか。(63歳男性)
・最初に「あるべき姿」「あるべき社会」を位置付けた結果、民主党の主張の方がすんなり理解できた。ただ、「1対2」なので、若干、園田氏の方が不利だったような気がする。また、民主党の「経済力ではない別のモノサシを提示するべし」という趣旨には賛同できた。(28歳男性)
・官僚制への問題点が的確だと思う。(21歳男性)
・両党ともvisionについては大差がない。方法論をより具体化している民主党の方が1歩リードしていると思う。(25歳男性)
・①長妻さんの「優先順位の低い所に金のながれる仕組みを直す」が全てを物語っている。要は、今の自民党は既得権(自分や役人など)を手放すことは出来ず、妥当な予算配分に変えることはできないと考える。国分さんが前後に言っていた通り、この様な議論が持たれたことは素晴らしいと思う。②今の自民党に政権担当能力はないと考えているので、担当能力があるかもしれない民主党にやらせる方がずっとマシだと考える。③憲法が許すからといって、総選挙を経ずに3 人も首相を出している政党を信用できるわけがない。(67歳男性)
・マニフェストの中身はともかく、それを国民の契約ととらえ、それを次の4年間で、実現に向けていこうとする姿勢に、現状打破の一つの可能性を感じたから。但し、中身についてはもう少し突っ込んだ議論が必要であり、説得力はイーブン。(61歳男性)
・「マニフェストは国民との契約」など、明確に説明主旨をとらえていた。
・現在野党であるがゆえに、政策目標とその手法についてはっきり断言しやすい利点があると感じられたが、個別のテーマについては、不確かな点も多い。いずれにしても、日本のあるべき姿、大きい政府か否か、本当に内需型になるか否か等の議論が不明確。(56歳男性)
・客観的に見て、自民党は何かを解決しようとする論拠が全くなく、表面的すぎる。民主党の考え方には納得できるところが多く、「国民とともに歩む」という心を堅持してほしい。(61歳女性)
・制度疲労が目立つ中で、システムとしての政権交代が必要。
・自民党は、4年間の実績評価を踏まえた議論になっていない。民主党は一貫性のある社会政策が提示できているおり、民主党による統治構造の突破に期待する。
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・問題意識に関しては、両党の代表ともかなり納得できる説明がなされていたと思う。しかし、財政問題に関しては議論に混乱がみられるように思う。(53歳男性)
・各党の将来ビジョンが不透明のままである。
・どちらも個別政策の説明にとどまり、国家像や社会像についての説明が足りない。また、司会やコメンテータの質問に答える形ばかりでは議論が深まらないので、直接2者で議論すべきではないか。(55歳男性)
・要するに負担の先送りで同じ
・セーフティーネットという言葉を何度か聞いたが、中・下級社会の労働体系を考慮したり、ワークシェアリング等を考えているのか、具体性がなく説明も欠けていた。(女性)
・私の子どもたち(1歳、4歳)が健やかに成長し、幸せな人生を送り、日本に産まれてよかったと想い死ぬことができるのか、両党の話からは確信が持てない。(33歳女性)
・自民党口調と民主党口調の差はあるが、どう世間を認識しているか、具体性に欠ける。少子化についての質問もさせてもらったが、なぜこんな国になってしまったのか、そういう認識がどの党からも聞けない。(女性)
【無回答者の意見】
・民主党が適正な政党であるという確証は得られないが、一度政権を取ってもらっては(トライアルをしてもらうという余裕はないけれども)。但し不適正であるということがわかったら、ただちに新しい実力のある政府の樹立を行うべきである。(72歳女性)
2009.7.2 「経済対策」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・再生戦略プログラムをマニフェストに組み入れて良いのではないか。民主党の個別政策は、各方策の理念と整合性が不明瞭で、単なるばらまきと見える。(68歳男性)
・政策間の整合性や本当に効果があるのかについて疑問はあるが、ある程度の具体策を提示していたということで、自民党を選んだ。民主党は、ただ耳障りのいいことを言っているだけで、票集めという印象を受けた。実現可能性や具体性に欠け、あれで納得させようとしているとしたら、国民を馬鹿にしているとしか思えない。増子さんは質問に対してほとんど答えておらず、自分の話したいことに内容をすり変えていて、政権を担わせられない。(23歳男性)
・町村さんは質問に答えているが、増子さんは論点をずらすか、論点に答えないことに終始していて、イメージとしての自民と民主が逆転した印象を受けた。(67歳男性)
・ビジョンに関しては民主党に共感できたが、具体性に欠けていると思った。その点では、自民党の今回の話には納得した。(23歳男性)
・「いい加減なマニフェストは許さない」という点を判断基準とするなら、民主党は失格だったと思う。わかりやすい話を一つして、全体に同じことが言えるかのような話をしている。町村先生が「街頭演説ならこれでいいが」と言っていたが、まさにそんな印象。そんなことでは現実の政策はつくれません。(44歳男性)
・財源の出所が明確(33歳女性)
・マニフェストは、財政再建の達成に道筋をつけるべく明確に示すべき。23年度法制措置を講ずる旨を明示した自民党にやや分がある。民主党の財源確保策が、政権を取ってやってみてから、というのでは不安が残る。(68歳男性)
・消費税UPは当然の帰結。成長なくして財政再建なし。
・補正予算の方向性について、個別具体的だったと思う。ただ、実行段階で果たして目標通りに行われるのか、という心配がある。(55歳女性)
・ほとんどの質問に民主党側は答えられていなかった。具体的に、何をどのようにしたいのか、これが全く見えなかった。政権を民主党が取ったとき、きちんと機能できるのかがとても不安になる。(19歳男性)
・民主党の方がマスに向けて訴えかけるような議論であったが、自民党の方が説得力はあったと感じられた。民主党の議論は、埋蔵金を利用すると言ったり、頼らないといったりぶれている点が気になった。(24歳女性)
・民主党の主張には矛盾があるし、整合性もない。自民もやや抽象的な気はするが、質問にきちんと答えようとしてはいる。
・各政策の裏付けとなるロジックについては自民党(町村先生?)が明確であった。一方、民主党は理念先行であり、政策間の整合性については疑問点が多い。但し、自民党の戦略プログラムについては、一見具体的に見えるが、必ずしもそうとはいえず、総花的でその効果も不透明なので、政策としての評価は高くはない。(46歳男性)
・自民党の政策説明が説得的というより、民主党の説明があまりに非論理的。
【「民主党」と回答した理由】
・少しは新しいことが期待できそうな感じはある。
・国民目線である。(58歳男性)
・自民党は、ここまで債務残高を増やした原因追求、反省に基づく対策提示がない。税の集め方に対する不公平・不公正を正す姿勢がない。国民の信頼を回復することが大事。(58歳男性)
・現在のデフレの原因は、個人消費が低迷し、個人資産が使われていないことである。可処分所得を増やすよう支援することにより、消費が活発になると考える。しかし、年金制度や、社会保障制度の充実と並行して進めなければ、将来的不安から、消費は伸びず、単なる「バラマキ」となってしまうなど、補完すべき点はある。
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・どちらも「幹」がよくわからない。何をして成長の道筋をつけていくのか、よく分からない。今問題を抱えている輸出業をそのまま温存するようでは先がない。(44歳男性)
・どちらに任せても財政破綻。ただ、自民は10~20年後、民主は5~7年度という感じであるなら、早めに破綻した方が、国民の目が覚めていいのではないか。(51歳男性)
・政策的整合性では自民党が勝っていたと思うが、民主党の生活重視の経済政策は、これまでの日本の在り方を変える一因にもなりそうで、期待したい。(50歳男性)
・民主党は総花的で、財政的バックグラウンド(消費税問題など)が弱すぎる。構造改革についても後ろ向きで、道路・農業政策ともポピュリズム的だ。自民党は、現在の大盤振る舞いに対する政策効果が甘すぎる。(35歳男性)
・どちらにも納得できない部分があるが、どちらかといえば、民主党よりは自民党だ。ただ、過去を含め、様々な政策の効果をもっと明確に示した上で、政策を転換していくべきである。何らかの政策によってGDPがx%上昇したというだけではなく、その政策に投入した費用と効果の比較、というような分析・評価の視点が必要だと思う。その上で、新たな政策を行っていくべき。(22歳女性)
【無回答者の意見】
・齊藤先生のいうとおり、「政策」対「効果」が不明確。
民主:可処分所得+20%、CO2-25%などの根拠が不明。積み上げのシュミレーションがあるように思えず、勢いでやっている印象。また、効果目標の「達成期限」がない。
自民党:逆に、効果や目標が不明確。定量的に評価・測定できる指標がなく、カネを使う話ばかりであり、15兆円も使って200万人の雇用だけでは、1人に750万円配るのと同じ。質はともかく、単にディベートの優劣で言うなら、町村議員の圧勝。(35歳男性)
2009.7.2 「財政再建」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・現時点でできる限りの目標・方針をメッセージとして出せていると思った。(41歳男性)
・谷垣さんの話は具体性が高いが、中川さんの話は総論的。特に財源については、かなり実現性が低いように感じられた。(67歳男性)
・自民の方が現実性がありそうな印象をうけたから。
・自民党の意見に納得というよりは、谷垣さんの意見や姿勢に納得という感じです。おそらく今日聞いたことは、自民党全体の合意を得られたものではないと思います。全ての自民党員が谷垣さんの話したようなことに納得していたら、今の政策は変わっていたと思います。一方、民主党の意見も納得できる部分はありました。比較的、分かりやすいため、選挙での支持は民主党の政策が受け入れやすいのかなと感じました。(22歳女性)
・大変なテーマだと思いますが、説明が明確であり、かつ具体的であったと思います。(55歳女性)
【「民主党」と回答した理由】
・大切な考え方は、将来の視線をかえてみること。
・わかりやすい。(39歳男性)
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・自民党のほうが具体性があったと思うが、自民党に対しては4年前の政権公約の総括を求めて欲しい。4年前も財政再建を訴えていたはず。この4年で出来なかったものが、なぜ将来できるのかわからない。(50歳男性)
・谷垣氏の方が論理的。しかしながら実現出来ないことは過去の実績を見ても明らか。(51歳男性)
・プライマリーバランスだけでは財政再建は難しいのではないか。国のバランスシートを作成し、その中の課題に対して政策を検討し、3年後、あるいは5年後にどのようなバランスシートにするのかをコミットする必要があるだろう。民主党の政策は地味で効果はあるが、スピード感に欠ける。(46歳男性)
・民主党は、やろうとしていることは重要でメスを入れて欲しい。実現可能かどうかともかく、やってみないと...というのはやや心許ない。(35歳男性)
・自民党は財政改革の道筋を示しているが、この4年間で何をいくらかけてやるかが示せていない。民主党はこの4年間で何をいくらかけてやるかを示そうとしているが、財政改革の道筋を示していない。本当の意味での選択をするには両方が必要である。有権者へのインパクトを考えると、民主党は魅力的に映るだろう。しかし、それだけに、その財源措置について責任を持たなければいけないと思うが、そこがない分あやうさを感じる。(44歳男性)
・民主党としては、現状認識の重要性をしっかり伝えておく必要がある。これだけ国債比率が高いのに格付けが高いのか。(68歳男性)
・いずれも評論家的で財政に対する当事者としての危機感と責任感が不足していた。それだけ正直なのかもしれないが...。
・4年間、消費税については議論しない、という民主党の説明への理解がいまひとつできなかったが、谷垣さんの説明にも納得したわけではない。
無回答者の意見】
・2人とも、質問に真っ直ぐ答えず、はぐらかしばかりで残念。民主党に関しては、アプローチは良いけど、全てにおいて十分なデータを持っていない。「やってみなきゃ分からない」というのは象徴的。コミットメントはなく、「能力を信じてよ」というのはちょっと...。自民党に関しては、データの準備は良いけど、歳出削減、財政健全化のプランが見えない。消費税だけ?(35歳男性)
2009.7.7 「医療・年金・介護政策」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・民主党の理論は仮定が多すぎる。(45歳男性)
・現実的である。医療・年金などのテーマは継続的・長期的なテーマである。理屈はあっても財源などが明確にならないと不安。(58歳男性)
・中福祉・中負担(現在は低福祉・低負担、主要先進国では米国を除き最低)を目指す「国の形」が両党の説明では具体的に見えてこない。その中で自民党の方が現実的裏付けをもっている。民主党は極めて抽象的。(81歳男性)
・具体的な制度設計や財源という点でより説得力があると感じられた。(41歳男性)
【「民主党」と回答した理由】
・民主党は、雇用まで含めて総合的に捉えていて、ビジョンが明確だった。自民党は役所の見解のまま。現実を直視していない。(27歳男性)
・より具体的。(58歳男性)
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・自民党は対応の遅さと見通しの甘さ。民主党は実現性・具体性の不透明さをそれぞれ感じる。医療・年金・介護はとり急ぎ力を入れるべき分野であるのに、現段階でそれぞれが明確でないのは大きな問題だと思う。(39歳男性)
・民主党年金制度の提案はわかりやすいが、大混乱になる気がする。(52歳男性)
・医療は国がやるのか、地方が主として進めるのか。選挙後、全ての情報を明らかにした上で、超党派でまとめるべきであろう。(68歳男性)
・どちらにも良さがあり、どちらにも不備がある。最後の民主党が主張するムダがどこにあり、どれだけ出るか、それが可能か不可能かをもう少し聞きたかった(35歳男性)
・現行制度をリセットするとの民主党の主張には魅力があるものの、移行に伴う摩擦やコストの点で問題がある。また、年金制度については、両党の歩み寄りを期待する。(46歳男性)
・やらなければいけないこと、また、できることは実はそれほど変わりないように感じた。現行制度の手直しを重ねながら進むアプローチと、体系を大きく変えた方が説得的だというアプローチの違いというように受け止めた。ただ「いい加減なマニフェストは許さない」という観点から評価すると、民主党が主張した現行制度の過去債務と新制度の切り分けが今の制度の問題を魔法のように解決してくれるわけではないことには留意が必要と考える。例えば、少子高齢化が進行していく中では、見なし掛け金建てでの仕組みにしたとしても、賦課方式である限り、世代間の給付と負担の関係は同じにはならず、同じ旧布を保障しようとすれば、いずれ過去債務が龍関するはずである。こういう点をごまかしてはいけない。また、医療保険についても、世代間扶養部分を税に置き換えるとすれば、相当税投入割合が上がることになるが、労使折半負担の保険料負担が、個人の負担となる税負担に振り替わることとなる。(44歳男性)
2009.7.7 「雇用政策」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・現実的な意見だった。(39歳男性)
・両党の意見に大きな差異がない中では、ここしばらくの政策の実績を踏まえれば、自民党に安定感がある。(46歳男性)
・考えていること、やらなければいけないことについて、両者の主張に差は感じられない。その説明について、個別の事象を強調して説明する民主党と、大局観を持って説明する自民党の差で自民党の方が説得的に感じた。(44歳男性)
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・お二方とも、意見は正論が多かったように思う。しかし、いずれも、個人的意見と党の意見との違いがあいまいだった。(27歳男性)
・当面の雇用政策について、ほとんど差異なし。両氏とも雇用の実情について詳しく、必要な対策もほぼ同意見。問題は日本経済の持続的成長と長期的な人口減対策。(81歳男性)
・争点が明確でなく、甲乙つけがたい。(41歳男性)
・争点、対立点が明確でなかった。(71歳男性)
・母子加算で自民党に減点です。大々的雇用シフトの具体的な仕組みを知りたかった。(35歳男性)
・違いが必ずしも明確でない。民主党が組合色が強いのが気になるし、政党的にバランスがとれた政策になるかわからない。(68歳男性)
2009.7.8 「環境政策」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・民主党はやや表面的な議論になっており、議論は経験不足といわざるをえない。自民党も、経団連の考え方との調整はできているのか。今のリーダーシップでは達成できないでしょう。(68歳男性)
・環境対策の中味が実効性のあるものとなっているため。(41歳男性)
・民主党にも政権担当のチャンスを与えるべき。でないと議論のベースが違いすぎて話にならない。
【「民主党」と回答した理由】
・自民党の時設定された目標未達成の原因分析、対応が見られない。自民党は世界の目線で国内議論を仕切る政治力がなかった。
・自民の中期目標策定にあたり、国民の意見を聞いたと言われるが、そのようなヒアリング自体が行われた記憶は全くない。もっと国民によく説明すべき。自民はいつも勝手に決める。しわ寄せは国民に来る。原子力発電は放射能汚染を子孫に半永久的に残すものであり、即刻中止すべき。地熱発電等、政府が取り組むことはいくらでもある。(58歳男性)
・川口さんは国際公約を守れなかった現実に立ってしか、交渉できないことを見逃している。必要なのは環境、気候変動政策の意志決定の変更であり、それができそうなのは民主の組み立て。(60歳男性)
・自民党は中期目標を示しておらず、政策とは言えません。(48歳男性)
・温暖化対策では、国際的な政策動向をみると自民党の消極的な政策では弱いように思う。積極的に活かせるチャンスもやはりあると思う。(32歳女性)
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・どちらの党も核心的な議論を避けている感じがした。どちらも将来への責任を強調していたが、説明、根拠が足りない。妥協からは打開策を見出せないのでは。(32歳男性)
・社会のあり方を変えようという大きな話なのに、両党ともビジョンに欠ける。2020年に向けての具体策がないのは京都会議のときと同じだ。(43歳男性)
・自民は、具体策に優れるが目標は低い。民主は逆。
・政策は類似、方向性は同じである。唯一、民主党の25%削減目標は評価できる。環境対策については、日本がイニシアティブをとれる領域なので、与野党協力して取り組んでほしい。(46歳男性)
2009.7.8 「農業政策」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・民主党の議論ですが、所得補償の話はあったが、売る方法がなかった。(25歳男性)
・大きな争点は、所得増大が所得補償かということらしい。他の政策はほぼ同じか。とすれば、所得補償は社会主義で「生活保護」。これでは農家のプライドは傷つけられるし、他業者から理解を得られない。農業は産業政策だと思う。(46歳男性)
・農業の現場を分かっていない机上の論理という印象が民主党は否めない。多面的機能もいいが、それが農業の本質なのか。食を確保するほうが先。(39歳女性)
・生産数量目標の設定方法の実効性に疑問。(26歳男性)
・政策は継続性が大事。選挙目当ての政策でいいのか疑問。(53歳男性)
【「民主党」と回答した理由】
・自民党はここまでの農業政策をどう評価しているのか不明。改革のためには政権交代しかない。長い経験と知識が邪魔になっている。(68歳男性)
・根本問題のつかまえ方、政策の分かりやすさ、理屈の合理性。いずれも筒井さん大勝。谷津先生は、これまでの農政の手直しではもうだめ、という判断がない。(60歳男性)
・自民党は古いしがらみに縛られて、論理的な発想が足りない。民主党の説明の方が説得力があった。(32歳男性)
・民主党の方に、現状を変えようという意志が感じられた。自民党も現状をよく理解しているのはわかったが、少し言い訳じみたものを感じ、このまま惰性で現状が続くように感じたから。(20歳男性)
・過去のしがらみが少なそう。(61歳男性)
・今の農業従事者の単なる保護の立場の自民党に対して、新規参入機会の増加を民主党の政策に感じた。食は重要であるが、他業種に比べて保護が強すぎる。農家に対する補助金の明細をサラリーマンの給与明細のような形でできないか。(46歳男性)
・民主党の所得補償制度を支持する。日本もデンマークのように食料自給率、エネルギー自給率100%以上に早急に取り組むべき。それが日本の自立、外交力強化にもつながる。(58歳男性)
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・農業支援のための国民負担をどこに求めるのかを明確にしてほしい。農家救済、農家票獲得ありきで消費者の目線がなかった。(43歳男性)
・自由化論者。
・減反を廃止、大規模経営を支援し米価を大幅引き下げ、輸出産業化、飼料米は小麦などの競争力を回復するのが本筋。両党とも目前の選挙を意識、中途半端。
・補助金の一元化や所得増加、補償も重要どぁるが、やはり一番の問題は農地の集積(耕作放棄地や農地転用)にあると考えているため。(21歳男性)
・現在の構造をどう改革していきか、国民負担の軽減をどう図っていくかの道筋については、両党とも見えない。(男性)
2009.7.9 「外交・安全保障政策」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・外交、安全保障は徹底したリアリズムに立つべき。
【「民主党」と回答した理由】
・憲法違反のイラク、ソマリア派遣を平然と行う、自民党、官僚に暗澹たる思いです。アメリカ従属を早くやめ、自主独立を果たし、唯一の被爆国として核廃絶のため世界に働きかけていくのが日本の果たす役割だと思います。外務省は国益よりも、省益のみに走っていて、行政としての仕事を全くしていない。一度、全部解体すべき。(58歳男性)
・対米追随ではなく日米の長期的協調が大切という論調に納得できる。自国の考え方や見識をきちんと持った上でそういう外交が必要であるか、というスタンスが今、あまりにもないと思う。(61歳女性)
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・過去や歴史に根拠を置いたテーマであるが、マニフェスト対決としては、将来に向けた、変化部分に注目した議論がほしかった。(46歳男性)
・両者とも、双方の立場から立場を明確にされ、また、経験に基づく議論がなされたと感じたため。(41歳男性)
・テーマが大きく抽象的であるかもしれないが、各々の説明が果たして、国民の安全を保障してくれるのか、まだ不十分で不透明と感じた。少なくとも、テーマとしての党の資料を作って説明してほしいし、また自説を述べるより、党の意見を言ってほしい。(54歳男性)
・双方ともニュアンスの違いはあるがグアムを除けば認識について基本的な対立点はない。問題は実際の外交能力だが、自民には不満、民主は未知数、採点できず。(81歳男性)
・どちらもよかった。むしろ、政権交代があっても、外交・安保の継続性にはほぼ問題ないことが確認できたことが大きいだろう。(60歳男性)
・総論の中での話になっていては対立の構図が見えにくい。質問が甘いというか悪いのではないか。(58歳男性)
・両党の主張にはほとんど差異がないと感じた。実際に安全保障の任に立つ方達は他の問題と違い、同じ考え方になるものでしょうか。(67歳男性)
2009.7.9 「国と地方」
アンケート結果はこちら【「自民党」と回答した理由】
・自民は消費税の国:地方の比率を5:5にすることをマニフェストに角と明記されたため。また、民主は、補助金の仕分けの具体線が判然としないため。(41歳男性)
Mh3>【「民主党」と回答した理由】
・自民党は町長からのたたき上げの方で見識は尊重するが、古い常識にこだわっており、民主党の議論のほうがより、改革が望める感が持てた。(54歳男性)
・基礎自治体の考え方がいいと思います。(21歳男性)
・最初裁量拡大に集中する、というのは地味だが、極めて正しいと思う。政省令改正も自民ではできないだろう。増税より税体系議論をしなくては。(60歳男性)
・両党ともさほど違いは感じなかったが、それを踏まえるとできることをやっていないという自民党よりも、すぐやると言っている民主党のほうが、未来への変化を期待できた。(20歳男性)
・中央集権をいまだに手放さない官僚をコントロールできない自民党にはもう期待していません。(58歳男性)
【「どちらともいえない」と回答した理由】
・両党の代表とも、各党らしくいい人材で質問者も含めて、いい議論であって。(46歳男性)
・分権は進めるべきとの考えは両党、コメンテーターともに共通していた。ならばなぜ進んでいないのか。役所が抵抗しているのかもしれないが、最大の抵抗勢力は地方自身なのではないか。そのあたりの原因と解決策で競ってほしいと思った。
・お二人の話に差は感じられない。衛藤元町長の、ハンコをもらって歩いたというお話がこの問題を象徴していると思う。予算の裏付けは必要だが、それ以前にハンコの数を減らす仕組みを考えるべきと思う。(67歳男性)
・どちらにも的を得た提言があった。
・同一政党内での議論を聞いている感じ。両党とも中央集権制解体を最重要の前提としての道州制導入(10年計画)に消極的なのは残念。(81歳男性)
・両党とも、明確な違いを見出せなかった。どちらの党にも納得いく点、いかない点が同じようにあった。
・自民党、民主党ともに大きな違いがなかった。財政その他のテーマとの関連で、本当に地方分権ができるのか、双方とも不透明であった。各テーマにも共通していますが、全体の国のビジョンとの整合性が取れていないのではないかと感じます。(54歳男性)
・税源、権限を移譲しても、活力が生まれるのか。住民、市民の気力のようなものの方が心配になりました。その答えが両党から見えませんでした。(35歳男性)
・民主党の議員は、よく勉強されている。(68歳男性)
【無回答者の意見】
・衛藤さんのお話は「自民党」が今まで行ってきたこととは違って、非常に常識的な、民主的なものになっていてある意味卑怯でもある。衛藤さんはできるかもしれないが、自民党のマニフェストになるとは思えない。玄葉さんのお話はとてもわかりやすく「制度、しくみ」をつくっていくことが重要ということがよくわかった。(61歳女性)
政策公開討論会では、議論終了後に、「本日の議論を聞いて、あなたは自民党と民主党、どちらの説明に納得しましたか」というアンケートを実施しました。ここでは回答理由として、参加者から寄せられた声をご紹介します。