「第2回日韓未来対話」の開催準備が本格始動

2013年11月27日

工藤泰志 代表の工藤泰志は、11月24日から27日の4日間、韓国ソウルを訪問し、「第2回日韓未来対話」開催に向けて韓国側主催団体である東アジア研究院(EAI)と会合を行うほか、日韓関係の要人を表敬し意見交換を行うなど、第2回対話の開催準備に本格的に着手しました。

 24日には、EAI院長の李淑鐘氏と1時間以上にわたり次期開催に向けた協議を行い、2014年春頃に「第2回日韓共同世論調査」を行い、その調査結果を踏まえて、韓国ソウルで5月頃に「第2回日韓未来対話」を実施することに合意しました。

 26日から27日にかけて、工藤は、与党セヌリ党国会議員の沈(Yoon-joe Shim)氏、元外相の孔魯明氏、金融経済の元政府高官の金容徳氏、ソウル大学大学院公共政策教授の盧慶秀氏、元東亜日報幹部の鄭求宗氏など、韓国の政治・外交や金融・経済、メディアなど各分野での有識者や専門家を表敬し、東アジアの安定的な秩序作りをめざした未来志向の日韓関係と民間外交の役割などについて、意見交換を行いました。

 また、今回の訪韓中には、別所浩郎 駐韓大使を、また帰国後、李丙琪 駐日大使を訪問し、「第2回日韓未来対話」開催について日韓共催団体が合意したことについて報告を行いました。

 日韓間の国民感情が悪化し、政府間関係が動かない現在の両国関係の一方で、今回の訪韓を終えて、日韓関係を対話の力で克服するという動きをつくるための民間レベルの手ごたえを感じました。また、言論NPOは10月末の「第9回 東京-北京フォーラム」において、日中の民間レベルで「不戦の誓い」を合意し発表しましたが、日中関係同様、日韓関係も今、民間の対話の力が問われていることを実感し、政府間外交を補完し後押しできるよう、民間外交に期待が寄せられていることも感じました。

 訪韓を終えて工藤は、「来年開催予定の日韓対話も、日中対話同様に、非常に厳しい状況なのは変わらないと思うが、それを克服しようとする人たちがいることが分かっただけでも、今回の訪韓の収穫だ。言論NPOも志を同じくする人たちと連携しながら、もっと強いリーダーシップを発揮していかなければいけない」と語っています。

 今後、言論NPOでは、「第2回日韓未来対話」開催に向けて準備を進めていきます。その模様は、随時、ホームページなどで報告していきます。


「日韓未来対話」とは

 「日韓未来対話」は、言論NPOが、中国との対話に続き、日韓にも民間対話の力が必要と考え韓国の対話に取り組むために、2013年5月に、韓国シンクタンクの東アジア研究院(EAI)と共同で創設したものです。日韓には、国民間に強い相互不信があり、基礎的な相互理解も不足しており、それが、日韓関係をさらに悪化させています。この状況を対話の力で乗り越えようと考え、世論調査で国民の認識の動向を絶えず把握しながら可能な限りオープンに議論するという、新しい対話を日韓の間で立ち上げ、両国の未来に向けた議論を始めました。第1回開催詳細はこちらをご覧ください。

代表の工藤泰志は、11月24日から27日の4日間、韓国ソウルを訪問し、「第2回日韓未来対話」開催に向けて韓国側主催団体である東アジア研究院(EAI)と会合を行うほか、日韓関係の要人を表敬し意見交換を行うなど、第2回対話の開催準備に本格的に着手しました。