パネリスト:
邱暁華 (中国国家統計局副局長)
Qiu Xiaohua
1958年生まれ。78年アモイ大学経済学部計画統計専攻入学。82年同大学卒業、国家統計局に配属。国家統計局国民経済総合統計司副処長、処長、副司長、司長、国家統計局総経済師、国家統計局スポークスマン、安徽省省長補佐などを歴任。96年から97年までスタンフォード大で客員研究員。99年から現職。中国の「世界の工場」化に関する論文は大きな反響を呼んでいる。
楊偉民 (中国国家発展和改革委員会計画司長)
Yang Weimin
1956年生まれ。82年吉林大学経済学部卒業。中国人民大学、一橋大学大学院を経て、89年国家発展計画委員会産業政策司。2001年に国家発展計画委員会発展計画司長。第十次五カ年計画の策定を担当。2003年国家発展和改革委員会計画司長。著作は、『中国の産業政策-理念と実践』(主編、中国経済出版社、99年)、『計画体制改革の理論探求』(主編、中国物価出版社、2003年)。
加藤紘一 (衆議院議員)
かとう・こういち
1939年生まれ。64年東京大学法学部卒、同年外務省入省。ハーバード大学修士課程修了。72年衆議院議員初当選。78年内閣官房副長官(大平内閣)、91年内閣官房長官(宮沢内閣)、95年自民党幹事長。著書に『いま政治は何をすべきか―新世紀日本の設計図』。
小林陽太郎 (新日中友好21世紀委員会日本側座長、富士ゼロックス会長、言論NPO アドバイザリーボードメンバー)
こばやし・ようたろう
1933年ロンドン生まれ。56年慶應義塾大学経済学部卒業。58年ペンシルバニア大学ウォートンスクール修了後、富士写真フイルム入社。63年富士ゼロックス取締役販売部長、78年取締役社長を経て、92年に代表取締役会長に就任、現在に至る。その他、科学技術・学術審議会委員、日本ユネスコ国内委員会委員、社団法人経済同友会代表幹事。
コーディネーター:
国分良成 (慶応大学教授・東アジア研究所長)
こくぶん・りょうせい
1953年生まれ。76年慶應義塾大学法学部卒業。81年同大学大学院政治学専攻博士課程修了。85年同大学准教授、92年同大学教授、99年同大学地域研究センター所長就任。この間、ハーバード大学、ミシガン大学、中国・復旦大学、北京大学、台湾大学法学院等に客員研究員として留学。主著『中華人民共和国』等。
概要
日本側パネリストは、日米関係よりも日中関係の比重が高まり、日、米、中のトライアングル(三角形)で日本の外交戦略を考える時期に来た、と発言。中国側も、成長を続ける中国経済と日本の技術力は相互補完関係にあり双方の将来は洋々であり、日本が中国を脅威に感じる必要はないと述べた。ただ、歴史問題と台湾問題について両国間にミゾがあると指摘した。このため人的交流を密にし信頼関係を構築が必要との点で意見一致した。なお、座談会に入る前に、言論 NPOアジア戦略会議座長の福川伸次氏が基調あいさつ、また同会議の松田学氏が日中関係に関するアンケート調査結果を報告した。
日本側パネリストは、日米関係よりも日中関係の比重が高まり、日、米、中のトライアングル(三角形)で日本の外交戦略を考える時期に来た、と発言。中国側も、成長を続ける中国経済と日本の技術力は相互補完関係にあり双方の将来は洋々であり、日本が中国を脅威に感じる必要はないと述べた。