パネリスト:
馬暁河 (中国国家発展和改革委産業発展研究所長)
Ma Xiaohe
1955年生まれ。83年中国人民大学農業経済学部卒業。85年国家計画委員会経済研究所室長、副所長。99年国家発展改革委員会産業発展研究所研究員(教授)。2002年同産業発展研究所長。同年、南京農業大学経貿学経済学博士号を取得。『中国創業投資とハイテク』雑誌総編集長、中国人民大学兼職教授。著書は、『中国第十次五カ年時期産業発展研究』ほか多数。
張燕生 (中国国家発展和改革委対外経済研究所長)
Zhang Yansheng
1955年生まれ。82年四川大学法学部卒業。84年、武漢大学経済学修士号取得。84年から96年まで中央財経大学教員。88年世界銀行で研修。 96-98年国家発展計画委員会対外経済研究所国際研究室主任。98年-2001年、同副所長。2002年から現職。中国におけるFTAの先駆的な研究者で、立案及び交渉に携わる重要な政策メーカーである。
陳少峰 (北京大学文化産業研究所副所長)
Chen Shaofeng
1964年生まれ。84年福建師範大学卒業。南京大学、北京大学、日本の早稲田大学を経て、91年に北京大学博士号を取得。93年北京大学哲学学部准教授。2000年より現職。北京大学文化産業研究所副所長、文化部・北京大学国家文化産業創新与発展研究基地副主任。著書に『中国倫理学史』(上、下)(北京大学出版社、1997年)ほか多数。
周牧之 (東京経済大学経済学部准教授)
Zhou Muzhi
1963年中国湖南省長沙市生まれ。中国湖南大学工学学士、東京経済大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士号取得。85年中華人民共和国機械工業部(省)入省、91~94年(財)日本開発構想研究所研究員、95~2002年(財)国際開発センター研究員、主任研究員を経て2002年より現職。主な著書に『メカトロニクス革命と新国際分業─現代世界経済におけるアジア工業化』等。
横山禎徳 (社会システムデザイナー)
よこやま・よしのり
1966年東京大学工学部建築学科卒業。設計事務所を経て、72年ハーバード大学大学院にて都市デザイン修士号取得。75年MITにて経営学修士号取得。 75年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社、87年ディレクター、89年から94年に東京支社長就任。2002年退職。東北大学で非常勤講師も務める。
塩崎恭久 (衆議院議員)
しおざき・やすひさ
1950年生まれ。東京大学教養学部卒業、ハーバード大学行政学大学院修了(行政学修士)。75年日本銀行入行。93年衆議院初当選。大蔵政務次官、自民党法務部会長、外交部会長等を歴任。現在、自民党財務金融部会長。主な提言・寄稿に「日本版SECを創設せよ」「金融動乱第二幕は資産市場の再構築がカギ」等。
コーディネーター:
イエスパー・コール (メリルリンチ日本証券チーフエコノミスト)
Jesper Koll
ジョンズ・ホプキンス大学卒。OECD調査統計部、京都大学経済研究所研究員、SGウォーバーグ証券、JPモルガン調査部長、タイガー・マネジメントを経て、1999年メリルリンチ証券入社。日本経済の調査に携わり、経済産業省の産業金融小委員会等、政府諮問委員会にて政策提案策定に参画。内外の雑誌・新聞に多数寄稿。
概要
アジアに欧州のような統合の可能性はあるのか。パネリストの間には、独仏のような理念的・哲学的基盤が、日中の間にあるかという点について否定的な見方が多く、むしろ日中関係が経済偏重になっていることへの懸念が指摘された。しかし国際的な大きな構造改革が進む中、アジア各国の多様性を生かしたうえで、覇権主義とは無縁の「アジア文化」が生まれる可能性があり、まずは若い人々の交流によって足元を固めることで一致した。
アジアに欧州のような統合の可能性はあるのか。パネリストの間には、独仏のような理念的・哲学的基盤が、日中の間にあるかという点について否定的な見方が多く、むしろ日中関係が経済偏重になっていることへの懸念が指摘された。しかし国際的な大きな構造改革が進む中、アジア各国の