続いて行われた第2セッションでは、第1セッションで行われた議論を受けて、活発な意見交換が行われました。ここでは特に、各パネリストから様々な分野における交流、協力の必要性が示されました。
日本側からは、「この良くない結果が出た世論調査を受けて、これまでの協力関係や交流プログラムは有効だったのか。そのやり方を反省、検証した上で、改善を模索するべきではないか。そして、今後の協力、交流で何を目指すのか、目的と手段を整理すべき」との問題提起がなされました。さらに、「この調査結果から考えると、『お互いに好き』な関係になることはなかなか難しい。しかし、『互いに必要な存在』になることは可能ではないか。そのためには共通の課題を見つけて協力関係を構築していく。それにより歴史問題や領土問題など直ちに解決できない大きな問題を相対的に小さな問題にしていくべきである」との提案がなされました。
これを受けて、韓国側からは、「韓国と日本はグローバルな課題では世界的なリーダーシップを取ることは難しいが、東アジアという地域レベルではそれが可能である。この重要な地域の発展のために両国は何ができるのか、様々な分野で協力関係を構築していき、共同のリーダーシップを発揮していくことを考えていくべき」との意見が出され、東アジアという枠組みで韓国と日本の協力関係を考えていくことの重要性が示されました。
これに対し、日本側からは、「今はそのような協力関係を構築できるようなムードではないが、それが可能になるためにはどうすべきか」との問いかけがありました。
韓国側からは、「堅密な協力関係を構築できる分野を徐々に拡大していき、また、微妙な反発を伴うようなことはできるだけ避けていくべきであるというコンセンサスを両国で得る。これまで未来のために過去を振り返ってきたが、それによって前進できないのであれば、できるだけ触れないようにするべき」との意見もありましたが、一方で「未来志向は重要だが、日本はまず歴史問題、領土問題では正しい認識を持つべきだ」という厳しい指摘も出たところで非公開セッションは終了しました。
続いて行われた第2セッションでは、第1セッションで行われた議論を受けて、活発な意見交換が行われました。ここでは特に、各パネリストから様々な分野における交流、協力の必要性が示されました。