日韓国交正常化50周年の前日に行われた「第3回日韓未来対話」終了後、日韓両国のパネリストなどが参加し、レセプションパーティーが開催されました。
まず、来賓あいさつに立った、竹下亘・復興担当大臣は、「日韓両国が互いに言いたいことを言い合い、仲が良い国、信頼できる国になっていくことは重要である。そのためには、政府でもなく、純粋な民間でもない、一国会議員としての議員外交の推進によって、日韓関係改善に向けて尽力していきたい」と語りました。
続いて、主催者あいさつに立った代表の工藤は、昨年までの対話が『過去対話』と言われていたことを述べた上で、「今回の対話は、市民の視点も踏まえながら、対話の名前の通り両国の『未来』について語ることができした。私は、市民が当事者意識を持って両国関係、アジアの未来に対して向かい合わない限り、本当の意味での両国関係は構築できないと思う。そういう点でも、今回の対話がそうした一歩となるものになったと思っている」と今回の対話の成果を語る同時に、今回の対話が成功裏に閉幕したことに関して、多くの方々に謝意を示しました。
その後、日韓議員連盟会長の額賀福志郎・衆議院議員が挨拶を行いました。その中で額賀氏は、50年前の1965年当時は戦後20年であったことに触れ、「より困難な問題が数多くあったにも関わらず、両国の指導者のリーダーシップで国交正常化が実現できたことは、その後の経済成長と経済交流を考えれば正しい決断であった。現在も日韓関係には数多くの問題があるが、当時ほど難しい問題ではない。現在、中国の台頭や、アジアの経済発展など変化するアジアの中で、自由主義、民主主義、市場経済という共通の価値観を共有する日韓は同盟関係を構築するべきだ」と語り、今後も日韓関係の発展のために努力していく決意を語り、挨拶を締めくくりました。
次に、韓国側の代表として李淑鐘院長が、言論NPOの関係者に感謝の意を述べました。そして、「今回の対話が未来志向となったのは、国交正常化50周年を迎えるタイミングで、お互いに協力的な話し合いにしようという強い意志があったからだ」と語りました。そして、この流れを続けるためにも、来年、4回目の「日韓未来対話」をソウルで開催予定だと述べ、「よりよい形で日韓関係が世論調査に反映されるよう、政府、市民の両者が尽力することを期待している」とあいさつしました。
乾杯のあいさつに立った金世淵氏(セヌリ党国会議員)は、「雨降って地固まるという言葉があるように、一つひとつの努力を重ねることで未来が開ける」と述べた上で、韓国側参加者は日本語で、日本人参加者は韓国語で乾杯の挨拶をすることを呼びかけ、レセプションが開始しました。
最後にあいさつに立った、藤崎一郎氏(上智大学特別招聘教授)は、初参加だった今回の対話について、非常に内容の濃い、意義深い対話だったと語りました。一方で、「セカンドトラックの会議は、政府間関係が悪いときこそ意味がある。この対話が重要でなくなるように、今後も対話を続けていく必要がある」強調しました。また、
また、言論NPOのアドバイザリーボードでもある藤崎氏は、代表の工藤がドラえもんに似ていることに触れつつ、「残念ながら工藤さんには四次元ポケットがない。ぜひ、皆さんにご支援いただき、言論NPOを支えていただきたい」と、ユーモアたっぷりのメッセージをもって、レセプションを締めくくりました。