民間主導で民主主義を機能させるための新しい流れをつくり出せるか ~インドネシア報告~

2015年1月09日

 言論NPOは立ち上げ時より、有権者が強くならなければ日本は変わらない、という思いで日本のデモクラシーを強く機能させるために様々な取り組みを行ってきました。代表の工藤は、今年、戦後70年という節目の年を迎えるに当たり、こうした取り組みを、インドネシアを始めとする東南アジアの国々も巻き込みながら、民間主導で新しい流れを作り出せないか、との思いから1月7日よりインドネシアを訪問しています。


Budiman Tanuredjo氏 初日の8日は、社会問題関連のシンクタンクであるSMERUのAsep Suryahadi氏(ディレクター)、Nuning Akhmadi氏(External/Donor Liaison Officer)やバクティアル・アラム氏(インドネシア大学教授)などを訪問し、言論NPOのこれまでの取り組みに対する説明や、インドネシアや日本の民主主義、市民社会に関しての意見交換などを行いました。

Budiman Tanuredjo氏 その後訪問したハッサン・ウィラユダ氏(元インドネシア外務大臣)から、外相としてバリ民主主義フォーラムを作った経験や現在トラック2に主軸を置いて活動していることなどが紹介され、理念的にも言論NPOと非常に近い活動を展開しており、言論NPOへの活動に共感が示されるなど、活発な意見交換がなされました。

Budiman Tanuredjo氏 また、Budiman Tanuredjo氏(インドネシア・コンパス紙編集長)との会合では、民主主義とメディアの責任について、言論NPOが行っている世論調査や政権評価、コンパス紙が3か月ごとに行っている政権や、大統領候補者に関する世論調査について議論がなされました。

 工藤は10日までインドネシアに滞在した後、アメリカ・外交問題評議会(CFR)が発足させた国際シンクタンク会議CoCの地域会合に出席するため、インドに移動し議論に参加する予定です。この間、各地で様々な人たちと意見交換を行います。その模様は随時ホームページで更新していく予定です。

 なお、インドネシアでの工藤の第一声を「日本の将来にとって岐路となる2015年~言論NPOの課題解決に向けた取り組み~」と題して公開していますので、そちらも合わせてご覧ください。


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