「第10回東京-北京フォーラム」実行委員会 第5回会議報告

2014年9月12日

「第10回東京-北京フォーラム」実行委員会


 9月12日、都内にて、「第10回東京-北京フォーラム」実行委員会の第5回会議が行われ、実行委員長の明石康氏(国際文化会館理事長)をはじめ、約20名の実行委員が参加しました。開催まで2週間余りとなり、今回が「第10回東京-北京フォーラム」前最後の会議となりました。

工藤泰志 会議の冒頭、代表の工藤は、先日発表された第10回日中共同世論調査の分析結果を紹介し、日中両国民の国民感情が依然として厳しいことやその背景、また領土問題における日中国民の認識の差など、今回の世論調査で明らかになった事実とその要因を説明しました。
 また、3日間にわたって開催される「第10回 東京-北京フォーラム」の全日程の内容と中国側との交渉の進捗状況を報告しました。

明石康氏 続いて、明石康実行委員長は、これまでの中国側との協議や調整を振り返り、今回の調整は難航したものの、開催日程や議論の内容が決定されたことを評価すると共に、本フォーラムの次期10年に向けた動きを軌道に乗せていくことに強い意欲を述べました。


 その後行われた質疑応答では、出席した委員から、パネリストに女性を入れる必要性、更なるパネリストの候補者など、多くの意見が出されました。また、本フォーラムが2005年に始まり、今年10回目を迎えるにあたり、これまでこのフォーラムが何を実現し、どのような成果を達成してきたことなどを振り返るプログラム構成を行うべきであるとの声も上がりました。更に、次の10年に向けて、アウトプットを意識しながら日中間の共通理解を醸成していくなどの枠組みの変化についての意見も出されるなど、活発な意見交換がなされました。
140912_01.jpg これらの意見に対し工藤は、フォーラムの成功に向けて、中国側との調整や準備を加速化すると同時に、次の10年の枠組みの合意に向けても中国側と協議し、対話を更に進化させていく決意を述べました。

宮本氏 最後に、副実行委員長の宮本雄二氏(元駐中国大使)が、来年以降の次の10年に向けて、「徹底的に議論して新しい形にしていくことが実行委員会のコンセンサスである」と強調すると同時に、実行委員各氏に対して、本フォーラムに対する協力へ感謝の意を述べ、会議を締めくくりました。

 「第10回東京-北京フォーラム」は本年9月27日(土)、28日(日)、29日(月)の3日間の日程で、東京都内にて開催されます(27日はパネリスト・関係者のみ)。
 フォーラムの議論の模様は言論NPOのホームページで公開すると同時に、USTREAM中継を行う予定です。詳細は随時、言論NPOのホームページで公開していきますのでお待ちください。