会員交流会 / ゲストスピーカー:明石康氏(国際文化会館理事長、元国連事務次長)

2012年12月20日

言論NPO会員交流会

 言論NPOの第4回会員交流会は12月19日、開催され、言論NPOのアドバイザリーボードの明石康氏(国際文化会館理事長、元国連事務次長)がゲストスピーカーとして参加し、「宴のあと:この国はどこへ?」をテーマに講演しました。
工藤泰志
 講演前、代表の工藤が、今回の衆院選に先立ち実施した民主党政権の実績評価と12党のマニフェスト評価、候補者アンケートについて触れ、「健全な議論と有権者が自分で考える流れを作るためのスタートを切った」と語りました。


明石康氏 続いて、明石氏は、選挙結果について「自民党の勝利というよりも民主党の大敗」と所見を述べた後、戦後日本の平和的な外交姿勢の変化とマスメディアの単純化・情緒化の弊害、日中間の偶発的事故回避の重要性について言及。その中で、最近の日本の保守化と憲法改正に関する議論に触れ、「戦後の平和的なスタンスが変わり、この国をいかにしたら物理的に守れるか、というスタンスに変わりつつある」と指摘しました。また、「日本の自信の欠如」がこの原因にあり、直面する課題について「我が国のリーダーシップが問われており、真の国益に基づいた政策が行われなければならない」との見解を示しました。

 講演後、会員から「1930年代の情勢と現在との類似性」「日本人の平和ボケに対する認識」「ネットメディアの危険性」などに関する質問があり、出席者の半数以上が議論に参加する活発な意見が交換されました。

 会員交流会は2か月に1回、定期的に開催される予定で、今回の明石氏の講演を含め、過去の会員交流会の要旨は言論NPOのHPで公開予定です(会員限定)。

 言論NPOは衆院選が終わった後も賛同者100万人を目指す「私たちは政治家に白紙委任をしない」というキャンペーンを継続していきますので、ご支援・ご協力の程宜しくお願いします。

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文責:荒木基晃(学生インターン)

 言論NPOの第4回会員交流会は12月19日、開催され、言論NPOのアドバイザリーボードの明石康氏(国際文化会館理事長、元国連事務次長)がゲストスピーカーとして参加し、「宴のあと:この国はどこへ?」をテーマに講演しました。