言論NPOは3月25日(水)、日本プレスセンターにて、2015年第1回目となる「会員交流会」を開催しました。会には代表工藤、理事、会員あわせて約15名が参加し、田中弥生理事(大学評価授与機構教授)の司会により進行しました。
まず代表の工藤より言論NPOが2015年に取り組んでいくこととして、「言論外交」と「民主主義」の議論を両輪として取り組むこと、そのために会員制度の立て直しに取り組むことを挙げました。
「言論外交」の活動については「現在、グローバリズムが進展する一方で、特に北東アジアにおいて、国家間にまたがる課題を誰が解決するのか空白が生まれてきている」と指摘し、「平和のためのプラットフォームをつくり、アジアの言論人を集め、課題解決に向けた動きを作っていく」と語りました。
また、「民主主義」の展開に関しては、「民主主義は制度をつくるだけではなく、それを機能させなくてはいけない」と問題を指摘し、政権実績評価の議論に加え、ドイツなど民主主義国との対話を含め、民主制度の見直しの議論を行っていくと述べました。
続いて、意見交換に入り、「行政評価が適切にできていない」、「今の課題に向き合った政策論議がない」などの意見が出されました。また、「言論NPOのコンテンツは質が上がってきたが、それをどう広めるかが課題」、「事業の拡大に伴い、人と資金面でのサポートが必要となっており、会員の協力のあり方を含め、体制を整えるべき」など言論NPOに対する建設的な意見も出されるなど、活発な意見交換が行われました。
こうした意見を踏まえて最後に工藤は、「今回は抱えきれないくらいのヒントもらった。多くの人の力をもとにこの国を良い方向に変えていきたい。このための原動力に言論NPOはならないといけない。ぜひ今後とも参加してほしい」と締めくくり、盛況のうちに閉会しました。
次回の「会員交流会」は5月の開催を予定しています。会員の皆様には別途ご案内を差し上げますので、ぜひご参加ください。