エクセレントNPOフォーラム「望ましい非営利組織とは何か」 -応募者アンケート(自由記述編)

2012年9月29日

 エクセレントNPOフォーラムの開催に先駆けて、エクセレントNPO大賞に応募いただいた皆様にアンケートをお願いしました。集計結果と、自由記述を合わせて公開いたします。

PDF PDFでみる 【集計結果】 【自由記述】


Q3 応募に当たり自己評価をしてみて、自分たちの組織で一番の課題だと感じた分野はどれですか。また、よろしければその理由をお聞かせください。(単一回答)

1)市民性(14.6%)

○「人命」を商品(観光の目玉)にしている特殊な地域の人から理解を得るには、世論の声と時間が必要である。間違った考えを持つ地元の財界や地元の政治力にはどうしても負かされる。
○寄付者が存在せず、寄付者への対応が不十分。
○なかなか理解いただくことが難しい「障害者をとりまく問題」についてわかりやすく伝える必要性を痛感します。障害者が当たり前に地域で学校に通い地域生活を送ることは人権であることを訴えたいと思っている。
○病気の性質上、まだまだ一般的に正しい理解度が低く、福祉関係の大学などではボランティアも積極的に参加されるが、一般的には募集に応じられる方が少ない。講演会や事業所の日々の活動の中で積極的に社会に出ていき啓発に努めているが、難しい部分も残る。


2)社会変革性(14.6%)

○被災地支援の活動なのでどこまで継続できるかが不明であることと、仮設住宅集会所での現在の活動を、仮設が撤退されてからの住民の方へ寄り添う活動をどのように展開していくかも現段階では見えて来ていない。
○タブーとされる葬送・お墓・永代供養事業のため。
○取り組む社会課題や、具体的な成果について、まだ定義が曖昧と、申請に取り組むなかで分かったため。
○社会変革性を求めて活動したわけではないが、結果的には第三者から注目されることはそれだけ責任があり期待されているということがよくわからなった。
○「社会変革」という視点での活動を行う、そのこと自体の意識を持っていなかった。
○リーダー役を務める者の育成が課題である。


3)組織力(70.7%)

○組織内で統一した意識が必要だと感じたため。
○リーダー、会員の高齢化による組織の縮少。
○震災に弱かった(99%避難させられれば仕方なかった気がするが)。
○結果的には一番評価していただいたが、自分たちでは安定した資金の確保が一番の課題と思っている。
○ミッションが組織の中で共有されていない。
○人員不足と、活動をしている理事が高齢化している。
○法人化後2年目であり、組織体制はまだ整えている最中である。そのため改善すべき点がまだ多く残されているため。
○若い人が会員として入会してくるが、なかなか長続きしない。若い人が参画してくるような仕組みも必要であると感じている。
○価値観の違いが事業の運営を統合するのに時間がかかる。
○自己評価だけではできていないことは分かるがではどうすれば、ということまでにはいかない。
○常勤スタッフがいない。
○他の項目と比較して、まだまだ伸びる余地があると感じたから。
○未熟だから。
○殆ど一人で活動を行っており、多くの面で支障が生じている。
○事業の急速な拡大によって、必要とされる組織力に絶えず不足が生じている。
○スタッフケアのレベルが年度ごとの外的助成等に左右される。
○専従職員の安定的な雇用ができない(委託事業に左右される)。
○組織を充実させることが最重要課題だと認識した。
○担当者個人任せになっていること。
○団体としての組織体制が発展途上の為。
○財政面や組織体制を含めて、活動の継続性に課題があると感じたため。特に資金面での独立性や、組織の全体像が役割を明確にしていても学生運営であるために流動的で課題がある。
○選考後の事務局からのフィードバックの内容を見て思った。
○お互いの意識の相違をどう統一するか。
○組織内部的に、中期計画の総括がなされていなかったり、組織の方向性や課題の話し合いがようやく始まったりするなど、近年ぱれっとの課題解決に向けた動きが顕著ではなかった。
○組織として力量が無いので、組織としての強化が必要である。


4)無回答

○講座の参加者などの少なさから、まだまだやらなければならない事が多いと感じている。


Q4 今回の応募に伴う自己評価で、組織的な課題を明確にすることができましたか。また、よろしければその理由をお聞かせください。(単一回答)

1)十分できた(2.4%)

○世論の支持を受けた組織力となっている。


2)ある程度できた(73.2%)

○今まで課題を考えたことがなかったため。
○広域的な側面も必要だと思った。行政との連携(間(はざま)の分野で難しいが)がもっと必要。
○それぞれの質問項目について自らの団体が目指しながら着手出来ていない内容が多く、タスクの再確認につながった。
○メンバーに経験、認識の差があり、「明確にした」というより「共有化」できた。
○営利組織と非営利組織では使命と責任の差異がないことを理解すること。
○客観的に観ることができた。
○継続していることで認識も、結集力も出来たように思う。
○項目ごとに分かれていたことで、弱みがより明確になった。
○資金が会員からの会費に依存しており、収入多様性が確立されていない。
○自己評価ができ、補助金に頼らない仕組みをもう少し確立していかねばならないと感じた。
○書類作成のために話し合うことで、組織の状態について、各理事の認識を共有することが出来た。しかし、「賞受賞のための応募」という目的のために無意識下で、判断にバイアスが掛かった可能性が否めない。
○選考にあたっての説明が今後(本来)のNPO活動に求められるものであった。私どもが考えていたレベルとは雲泥の差であり、それを知り得ただけでもこの応募は大変意義深かった。しかし、その内容を「完全」に理解できたかと言えばそうではないので、課題の明確化は、まだ不十分ではないだろうかと考えている。
○全員で評価に取り組むことで、課題に対する共通認識できた。
○組織の課題は今回アンケートにかかわらず、日々の活動、定例会議などで明確になっている。
○地元のサポーターをもっと増やせるよう努力をすべき、と思った。
○内部メンバーでディスカッションしながら自己評価できたから。
○認識できていた課題もあったが、言語化することで再認識できたため。
○普段の業務に追われて、客観的に組織を見直す機会が少ないため。これを機に団体の課題を見つめることができ、また、他の団体の活動を参考にする機会にもなった。
○文章にすることで整理できた。
○時間が限られていて、じっくり自己評価ができなかったが、良い機会となった。


3)あまりできなかった(17.1%)

○ボランティアはたくさん組織できているが組織運営にあたるメンバーが少ない。
○来世事業の先行事例(社会的弱者の為の)が少ない。
○応募の自己評価項目と団体が実際に課題とする内容が必ずしも一致しないため。
○単眼的な見方をしていた。
○難しかった。
○評価に当たっての質問で似たものが多いことと、回答が漠然としてしまう内容で、課題を明確にするまでにいたらなかった。


4)全然できなかった(0.0%)

5)わからない(7.3%)

○正直なところ、みんなの心意気・思いで集まった長年来の仲間なので、組織としてはお互いを理解し尊重していっていると思うが、それが社会に向けての組織力に繋がっているかは不明である。
○課題はわかっているが、組織力に見合った活動しかできない。


6)無回答

○設立10年目になり、7名で設立が今年8月現在で146名になり、当初の目的意識が共有され、各自が何を行うという役割分担も出来、外部的にもパドラーズに協力者が多くなってきているということは心図よく、これが社会性にもつながっているようだ。


次に、応募の際にお尋ねした「市民性」「社会変革性」「組織力」の三つの基準に関してお聞かせください。
Q5 まず「市民性」です。「市民性」でお尋ねしました以下の4項目の中で、最も回答が難しかったのはどれですか。また、よろしければそのご感想をお聞かせください。(単一回答)

1)ボランティアの機会が人々に開かれ、活動内容がわかりやすく伝えられていますか。(30.8%)

○特定の難病の方を対象としているために、関心のない方へのアプローチが難しい。
○被虐待児などの対応でいろいろと守秘義務があり、解りにくい。


2)ボランティアに対して感謝の気持ちを伝える工夫をしていますか。(20.5%)

○気持ちを伝えているが、相手にとって気持ちが伝わっているかわからないため。
○実費有償にしています。
○ボランティアで活動することは自分の意志であるので、感謝の気持ちを伝える工夫ということは忘れていた気がします。
○ボランティアと事務局員は人間対人間の信頼関係なので感謝の気持ちを伝えることは日頃からの接し方でテクニック論ではない。具体的に何をしているから伝わるというものではない。
○寄付なしでやってきましたので、参加してくださる方への感謝の気持ちの伝え方の具体的な~こうあるべきがわかりにくかったです。
○行事の最後には必ず感謝の気持ちは伝えており、そのこと以外に何を記述すればよいのかと思った。
○事業を行う場合の募集連絡はするものの、結果報告をする機関紙などがない


3)寄付者を単なる資金源ではなく、団体の参加者として認識していますか。(30.8%)

○寄付者が存在しないので感謝の気持ちを伝えることがない。
○寄付者と課題等を共有するテーブルがなかった気がする。
○寄付者に、その寄付によって団体が課題解決に向かっているのを感じられるように示すことが大切だが、容易ではないと考えているため。
○寄付者によって、関わり方がまちまちだから。
○寄付者に感謝は伝えられているが、参加してもらうための具体的な仕組みを用意できていないため。
○単に、障がい者が頑張っているからと募金をする人がいるような気がする。しかし、団体に温かい目を向けてください、興味を持ってくださるのはありがたいことだと思う。これからは会のコンセプトを伝えていきたい。
○認識を持ち、お伝えしていますが、充分ではないかもしれません。
○寄付者を団体の参加者と認識していても、具体的に言葉で表すことが難しかった。


4)寄付者へ感謝の気持ちを伝える工夫をしていますか。(17.9%)

○いずれも意識しているが、具体的なアクションに至っていない計画段階が④であったため。ただ、①、②に関してもこちらの意図がレスポンスとして返ってくることはあまりないため、自己満足に陥っていないかの不安は感じる。
○匿名者に対する表現。
○なかなかできていない。
○寄付金をいただけるまでの知名度のある団体ではないので、感謝する以前の問題であるから。
○他のNPOの工夫を知りたいと思った。
○団体側の認識とボランティア側の認識が異なる可能性があるためです。
○様々な寄付方法がある中でどのように伝えることがいいのか悩みました。


5)無回答

○ボランティアおよび寄付者共に現在有していない。
○全て基本的な設問であっただけに、難しさは感じなかった。


Q6次に「社会変革性」についてお尋ねします。「社会変革性」でお尋ねした以下の8項目で最も回答が難しかったのはどれですか。また、よろしければそのご感想をお聞かせください。(単一回答)

1)自ら取り組んでいる問題やテーマ(活動の対象)を把握し、自分達の課題として明確に認識していますか。(2.5%)

○明確な目的、使命感を共有できていないと思う。


2)課題に取り組みながら、その背後にある原因や理由を見出そうとする姿勢や視点を持っていますか。(5.0%)

○応援対象が県組織なので難しい。
○放置自転車対策全般ということでは課題が大きすぎて展望がもてない。


3)自ら取り組む問題のみならず、その原因となっている制度や慣習など、社会の仕組みにかかる問題も視野に入れていますか。(20.0%)

○②との差がすこし分かりづらかった。
○NPOの活動は、今までこの地になかったことで、何がNPOなのかを伝えるのも難しい。例えば人口の減少なども相まって、講座に人を集めることなども困難なのだが、視点を変え、解決したい。
○医療や福祉の環境は一般的な社会と意識が異なり、感情的に理解が得られても制度改革には難問が山積みである。
○制度や慣習に対する知識不足でした。
○単眼的な見方をしていた。
○聞いている意図はよくわかるが、質問が大きな話になりすぎていて、抽象的にしか答えようがない。
○大きな視点で、問題を捉え原因となっている制度、慣習、社会の仕組みについてまで、考えおよぼすことが、難しかった。


4)活動の目標を、サービスや配布した物の量や数だけでなく、それを受けた対象者や地域への良い影響をも設定していますか(アウトカム・レベルの成果を目指していますか)。(22.5%)

○アウトカム・レベルでの数値を伴った成果指標を設定できていないことを、改めて突きつけられた気持ちだ。
○アウトカム・レベルについて考えたことがなかったため。
○アウトカム・レベルの成果の達成状況の把握は難しく、把握できればそれにこしたことはないが、現実には難しいと思う。
○パドラーズが企画したイベントに参加する方は自らモチベーションが高く、仕掛けなくとも成果を目指す以前の問題と認識しています。
○活動後のフォローが不十分な点がある。
○派遣人数に対して、アウトカムの評価に落とすことが困難であるため。被災地へのアウトカムだけでなく学生自身に与えたい影響も今後評価していきたい。
○民間企業と異なり、KPIを設定していないため。
○様々な関係者と協調や協力する場合でも、その前提として独立性が確保されていますか。
○そもそも活動目標自体が、社会変革にあり、数で測りづらく指標設定自体が難しい。


5)中長期の視点から課題解決に向けた展望を持っていますか。(7.5%)

○先に述べました通り、大震災という要因のもと、活動をしており、活動対象となる仮設そのものの将来的見通しがない。
○傾聴とビフレンディングによって自殺の危機にある人への感情面での支援という活動目的そのものが抽象的なことなので課題解決に向けた展望は持ちにくい。


6)リーダーを務める者は、課題解決のために中心的な役割を担い、また組織内外の専門家、資金などのリソースを組み合わせ、それらを機能させるためのコーディネーション能力を有していますか。(10.0%)

○「認識しているか」「努めているか」には回答できても「能力があるか」には回答しにくい。
○寄付金外の資金獲得(事業収入)に窮している。


7)社会に対し、組織が取り組む課題、使命や活動目標を理解してもらうよう努めていますか。 (27.5%)

○孤独死・無縁遺骨が増加し、日本の葬送や墓地形態が大きく変化するなか、その対応に努力していますが、なかなか認知度が高まらない。
○特殊な地域民へのアプローチ。
○ニューズレター、サイトなどで情報発信はしているが、プレスリリースを定期的に行うなど積極的に発信する必要を痛感する。
○広く一般市にアピールすることが難しい。
○運営主体の一方的な思いだけが先行しがち。
○社会に氏名や活動目標を理解してもらう前に、社会は、そのようなことをNPOに期待しているのかと普段の活動で疑問に思っている。
○社会的な問題が多く難しい。
○他の項目よりは回答しやすく、当法人の活動の前提になっている設問が多いように感じた。社会的理解の点では先のQ5への回答と同様、どのように伝わっているかのリサーチやフィードバックを行なえるだけの余裕がなく、もしかすると一方通行かもしれないことが不安要素である。


8)組織の独立性、中立性を維持していますか。(様々な関係者と協調や協力する場合でも、その前提として独立性が確保されていますか。)(5.0%)

○何をもって全体像とするのかが難しい。
○独立性の理解が組織内で意見が分かれたため。


9)無回答

○私たちの中では、むしろこの項目が一番明確であり、回答が難しいという意識はなかったため。


Q7 最後は「組織力」についてお尋ねします。「組織力」でお尋ねした以下の4項目で最も回答が難しかったのはどれですか。また、よろしければそのご感想をお聞かせください。(単一回答)

1)組織の使命は明確に示されていますか。(4.9%)

○社会的な課題のここの認識は異なる。
○組織の使命が個々の価値観と整合しないとき理解の度合いが曖昧で明確に示されているかどうかが難しい。


2)組織の全体像が明確に説明されていますか。(41.5%)

○「明確に説明」している「つもり」でも客観的にどうかという点で判断できない。
○しているつもりですが、不充分かもしれません。
○説明しているつもりでも外部には。
○回答に際して「誰に」説明されているのか、というのをこちら側で設定する必要があったため。
○寄付を集めることの困難を認識した。
○国際交流組織として自転車寄贈事業以外への発展性・展望を示し切れていない。
○全体像が明確に説明されているかと言われると難しい面があり、それらを明確にする努力が必要だと思った。
○組織の全体像という言葉が具体的にどのようなことを指すのかがわかりにくい。
○組織体制自身が学生中心の組織であり流動的であるため、示しても、固定的でなく横断的な場合も多い。
○団体の組織が発展途上の為、明確になっていない可能性がある。
○必要を形にすべく変容を続けている途上にあるため、説明が追いつかない部分がある。


3)広く多様な主体から資金を集め、リスクを回避できるように収入多様性を維持していますか。(48.8%)

○「広く多様な主体から」と言われても、元々が難しい分野だったので、答えようがない、というのが正直なところであった。
○この問いもリスクを冒して行うものではないという考え方が組織内では一貫しています。毎年300万から400万の活動資金を生み出しているためにこの範囲内で行えることは理解しています。ということは資金を何に利用し、社会性、公益性としての結果と思いますし、大きな活動をしようとする場合には、会の趣旨に合うか、その価値があるかを判断し、助成金に応募します。もらえなければ、費用対効果を最大限発揮できるよう、実行してきたことが評価されてきたようです。
○さまざまな方法で寄付を集めているが、もっと良い方法があるはず、と研究中。
○自分たちの「組織」については説明不足。
○地元政界・政治力の反対にはどうしても屈してしまう。
○多様な主体からの資金提供は考えられず、昨年は日本財団、本年は岩手いきいき財団の助成金を頂き活動展開をしています。個人的には被災地にいく私達へのお茶代とかのカンパ、あるいは被災地への支援物資提供をいただく程度です。多様性ということについては難しいです。
○問8、問9の回答にあるようにこの姿勢を貫くことが大切であるため、収入が限定される。(止むを得ないことだが会員の負担が問題)
○まさに今後考えなければならない課題だから。
○民間業者との共生、協働をしている。
○リスク回避の思いはあっても、毎年、予算が1千万程度の幅があり、実現できない。
○現状ではある程度の寄付を確保できているが、将来もこれが続くとは限らず、資金については不安がある。
○私たちの組織にとってリスクを回避できるような収入の多様性とは、を理解しにくい。
○資金は会員からの会費に依存し、収入多様性は確立されていない。
○資金集めが出来る状況ではないから。
○収入多様性がまさに現状の課題であるため。寄付金拡大等による、年度ごと安定した資金運営の体制作りの途上。
○組織力のなさから資金調達の行為が遅れている。
○多くの方の参加と資金集めとのバランス
○どのように、資金を集めているか、またリスク回避を考えているか、収入多様性を維持しているのかという点が、難しかった。


4)資金調達のプロセスは透明で、公序良俗に反するような行為による資金は受け取っていませんか。(4.9%)

○公序良俗の概念が難しい。
○不透明・反社会的な資金は受け取ってないつもりだが、客観的な基準を明確に示せないことを、気づかされた。


Q8. 次の質問は審査の過程で論議を呼んだテーマです。今回の選考にあたり、「非営利組織の中立性・独立性」が論議を呼びました。この問題に関して、ご意見をお聞かせ下さい。

Q8-1 非営利組織の組織運営にとって、組織の「中立性・独立性」は重要だと思いますか。また、よろしければその理由をお聞かせください。(単一回答)


1)非常に重要だと思っている。(54.8%)

○中立であることが様々なスタンス・価値観の方に関わってもらえる大前提であると考えているから。また、政策提言を行なっていかねばならない立場であるNPO法人にとっては、その主義・主張が独立していることが重要と考える。
○特に独立性が重要。寄付金頼みでは先が不安定で継続性が保証できないから。
○特定の団体に依存した経営は、活動内容にバイアスがかかりやすく、受益者(子どもたち)の利益を最優先できなくなる可能性があるため。
○非営利組織の存在基盤。
○幅広く支持されるため。
○非営利組織の取り組みは、社会的意義のある新たな価値を創造すること≒イノベーションの精神がとても重要であると考える。そのためには、常に風通しの良い組織であることや、中立な立場であること、独立性(独自性)は重要な要素と考える。
○多くの理解者を集め活動をする中では、偏らない中立性および独立性、先駆性が重要だと思う。


2)重要だと思っている。(26.2%)

○そうでなければNPOとしてではない設置の仕方を求めた方が良いと思うため。
○何かに依存した活動では対象が限られ発展性がない。また市などの公共団体との協業が難しくなる。
○拘束されず自由な活動を行うために重要だ。
○政治的、宗教的等、偏ったり、大きな組織に従うなど独自の運営が出来なくなると、対象や取引先などを制限する方向となり、広く生きづらさを抱える心の病をもった方を受け入れる、という本来の目指すところと違ってきてしまう。
○中立性・独立性を保たなければ、特定の人々からの支持しか得られない。
○被災地でのボランティアのニーズは多岐に渡るが、多数の団体に派遣する当団体は、特定の場所のみに偏らず、中立的に派遣をすることが重要だと考えている。また、特定の収入元に偏ると財政面の持続可能性が低いと考えるため。
○様々な主体の間に独立して立つことが信頼される非営利組織では大事だと思うから。


3)あまり重要でない。(4.8%)

○行政ではない。
○中立の意味がわからない。活動内容の中立なのか?何か問題に直面したとき中立的立場に立つという意味なのか?


4)全く重要ではない。(0.0%)

5)わからない。(14.3%)

○中立性は必要と考えます。独立性について私はいくつかの組織のボランティアをしていますが、他の組織との連携などにより、更に道が開けるように考えている。
○各組織のビジョンや使命によっては必ずしもそうであるとは限らないと思う。
○各団体によって事情が異なり、一概に言えないのではないかと思います。
○中立性・独立性の理解自体が組織内で統一されていないため。
○中立性や独立性に関して議論することの意味がよくわかりません。なぜなら当たり前のことと考えていますので。


Q8-2 では、あなたの団体では「中立性・独立性」の問題について、ご自分の業務や組織運営においてどの程度考慮して、実際に運営していますか。また、よろしければその理由をお聞かせください。(単一回答)

1)重要視して、実際の運営に活用している。(68.3%)

○一企業や個人の利益につながるような活動はしない、という原則がある。
○学校での特別授業において、その授業内容に特に注意をはらっている
○企業や団体・学校に広くボランティア参加の窓口が開かれており、実際に参加した組織は、その後リピーターとして活動を支えてくれている。
○志が高い。
○資金源を分散させられるよう、個人寄付者の獲得のためのマーケティング施策に力を入れて日々取り組んでいる。
○資金問題はボランティア組織にとって弱点である。資金提供するから北海道支部にならないかと創立時に誘われたが、断った経緯がある。
○社会を動かすためには集団の力が必要になるが、私たちの団体の理念をご理解いただいた上で慎重につながるようにしている。
○主義・主張の論争に巻き込まれずに問題解決行動に集中したかったため。
○政治、宗教、営利目的の活動はしないよう配慮している。
○総会、理事会で常に心がけている。社会的共感を得るためには重要なことだ。
○但し、活動資金に悩む事は多い。
○地域の利権や好き嫌いの争いに巻き込まれないよう、どこかの肩を持つようなことはしない。私たちの理念に沿い方針を決定する。
○特定の政党、議員、宗教団体等の支援は受けず、各個人としてプロジェクトごと必要に応じて協力関係をとっている。また公的資金を受け入れる立場でもあるため公の団体としての意識は強い。
○非独立的であることは、組織の安定性にとってマイナスである。そのため資金入手経路を特定の助成金・委託事業等に依存しないように配慮し、受益者負担によって団体運営は回るように財務計画を策定・実行している。
○偏った考え方や物の見方に陥らないよう、組織を客観的に捉え、スタッフ間で確認し方向性を見出している。運営の中心となる事務局やスタッフだけでなく、親、本人、専門家、ボランティアとの情報共有や意見交換、他団体や企業とのネットワークを生かして協働事業にあたるなど、組織として明確な立場や価値を提示して初めて、活動への評価につながると考えている。


2)重要視しているが、実際の運営に活用していない。(12.2%)

○実態として特定の資金源に依存している。
○実際の運営では建前論になってしまい、協力者の意向や被支援者の希望に沿わないこともある。
○実際の運営に活用できていないと思う。
○収入源がまだ大口の助成金が主であるため。
○意識をしているが、中々活用できていない実態がある。


3)重要視していないが、実際の運営で意識はしている。(9.8%)

○共にやれる人たちがいれば共に手を携えてやろうという程度。現在はとにかく仮設で孤立する人を一人でも少なくしたい、元気に歌っていただきたいという思いだけで活動している。
○会の発足当時(16年前)は非常に意識していたが、最近はあまり意識されなくなってしまっていた。
○重要だから。


4)全く重視していないし、実際の運営で使っていない。(0.0%)

5)よくわからない(9.8%)


Q9今回の選考にあたり、「資金調達の透明性」も論議を呼びました。ここでは「資金調達のプロセスは透明で、公序良俗に反するような行為による資金は受け取っていないか」が問われました。この問題に関して、ご意見をお聞かせください。

Q9-1 「資金調達の透明性」は、非営利組織の組織運営において重要だと思いますか。また、よろしければその理由をお聞かせください。(単一回答)


1)非常に重要だと思っている。(75.6%)

○不透明な資金は不法に支出される可能性があります。
○学生団体であるために、様々な企業が、学生のリクルート目的で関わろうとしてくる例が多い。企業の協賛として資金調達する場合、ミッションに適さない活動にならないように注意している。
○金の流れを見れば何をしたいかがわかるから。
○資金調達が透明でないと、組織として社会の信頼を得ることはできない。
○社会的責任。
○信用がなければ次の活動資金の調達にもつながらないので、寄付等の公開は常に心がけている。
○税金や助成金で運営しているから。
○全ての会計内容を開示できることが信頼を継続する重要な要素であると考えるため。また資金調達が不透明であることは独立性、中立性への干渉に直結すると考える。
○当然のこと。
○当然のことであるゆえに理由は特にない。
○透明にしないと社会やボランティア参加者から信頼を得られないと考えている。
○非営利活動である以上、事実を公開し、市民の支持をえなければならないので、とても重要であると感じている。
○非営利組織としては当たり前だと思う。
○非営利組織の存在基盤の一つだから。
○非営利団体にとって資金調達のプロセスが透明だということは基本的なことだと理解しています。みなさんからの善意の寄付金や献金をいただき、活動するものとして当然のことだと思います。透明性を確保できない非営利活動はありえない。もし透明性が確保できない資金があるなら、他の方の善意は汚されるのではないかと思う。
○不透明な資金の流れはない。
○例えば会社の判断など報道と差異があり判断が難しい。
○組織への信頼を失うことにつながりかねない。


2)重要だと思っている。(22.0%)

○NPOとして資金を調達する以上透明であることは当然である。
○寄付で成り立っている面も多いが、匿名や個人的思いに添い、表に明かさないこともある。
○私達は公的助成金で活動していますので、当然きちんと使途を提示すべきと考えている。
○行政から事業委託の相談を受けるときなど、独立性が問われていると感じることがしばしばある。
○資金調達を不透明にする方が組織の運営を妨げると思う。
○社会的に、反社会的勢力の排除に敏感になってきているから。
○非営利組織では、資金調達に際し、常に透明でないといけないと思う。

3)あまり重要でない。(0.0%)

4)重要ではない。(0.0%)

5)わからない。(2.4%)

○これも同じでよく議論される意味がよくわかりません。透明性の考え方も活動資金としては明朗会計ではないということでしょうか。


Q9-2 では、あなたの組織では「資金調達の透明性」について、ご自分の業務や組織運営の実際においてどの程度考慮して、実際に運営していますか。また、よろしければその理由をお聞かせください。(単一回答)


1) 重要視して、実際の運営に活用している。(88.1%)

○寄付先の調査はしますが、その公的判断基準は。
○公共性の高い団体からの資金調達が多いから。
○市民活動としては当然の要件であり、透明性なくしては共感を得ることはできない。
○資金調達が透明になるよう、最大限努力している。
○資金調達先は幅広くなるよう心掛けている。
○実際は、資金集めの活動は特別行っていない。
○税理士による会計チェックを頻繁に行っている。
○前問に答えたように資金調達を不透明にする方が組織の運営を妨げるので常に透明性は確保するようにしている。
○当会では、寄付者に対しては、協力金の使い道を公表し、ご意見を頂いた場合には、それについて理事会で検討し、会の運営に反映するようにしている。
○当然のことであるゆえに理由は特にない。
○当然の義務。
○予算は出しにくい面もあるが、決算については必要に応じて公開している。
○四半期ごとの理事会によるチェック機能、専門家のアドバイスを受ける、資金提供や相談には複数人であたり、議論を経て結論を出すなどしている。資金の流れ、透明性は、組織運営そのものと捉えており、何か不備があれば信頼を失い、事業の存続はできないと考える。
○理事会などにおいて、進捗状況などを報告し、明らかにしている。


2)重要視しているが、実際の運営に活用していない。(7.1%)

○資金調達に依存せず事業の実収入の範囲で運営。
○決算など情報の開示には努めているが、透明性の基準を設定できていないため。
○受入資金のトレースができていない。

3)重要視していないが、実際の運営で意識はしている。(0.0%)

4)全く重視していないし、実際の運営で使っていない。(0.0%)


5)よくわからない(4.8%)

○現状においては、知らない方からの資金の流れは無い。
○資金は年会費、イベント参加費、助成金、委託費などが主なので、今まで寄付金がまるっきりなく、今回初めて震災で寄付をもらったが、寄付も含めて、使用目的は報告書で知らせているので、それが問題なのでしょうか?


Q10 市民会議は、非営利組織の質の向上を目指して、エクセレントNPO評価基準を提案し、それを用いた表彰事業を行っています。非営利組織の間にお互いに切磋琢磨する循環を生み出そうとしているこうした取り組みについてどう思いますか。また、よろしければその理由をお聞かせください。(単一回答)


1)とても賛同する(40.5%) 

○外部から正しく評価されることで、励みになるし、NPO全体のレベルが上がる
○活動のはげみになる。
○活動の刺激となる。活動の方向性が明確になる。
○審査員の判断は評価している。
○第三者に評価を受けられる機会はNPO自身の改善意識の内在化につながるの。
○日本は、NPO法人を取得しないでいい組織も法人格を取得している


2)ある程度賛同する(47.6%)


     
○NPO活動のモチベーション向上に寄与する。
○意義には非常に賛同するが、応募の際の自己評価など書類が多く、業務的に応募できない団体が多いと思う。また応募しても実際の活動で関係していない団体とは切磋琢磨することにはならない。
○運動で赤字は計上していないものの、自転車寄贈事業をやっているのに資金は自転車操業で何とかまわしているのが実態で、もう少し安定した資金をえて、個人負担になっている交通費・事務費・印刷費などをねん出したい
○最終成果による比較が望ましいが、それが実際難しいため。
○市民の中にはNPOの意味を知らない人も多く、NPO団体を運営していてもNPOのミッションについて深く考えていない人も多いような気がする。私たちももっと学び合い、成長し、切磋琢磨したいと思っているので、とても良いことだと思う。しかし、ここは交通の便が悪く、すでに多くのミッションを抱えているので、内容をもっとよく知った上でお答えするべきだ。
○自己評価をすることは必要だと思うが、他団体と比べることが重要だとは感じないため。
○受益者の益、提供者の益は定量的に行えるかどうか疑問がある。
○評価基準を設けて表彰しようとする制度には賛成だ。
○分野の共通するNPOとは、現在も連携して活動しているが、あまりにかけ離れた分野だと、そもそも共有したり、協働したりする意味がない場合がある。
○理念自体には大変共感している。しかし、表彰を掲げる以上、応募書類を作成する際に、「受賞」が意識され、無意識下に評価にバイアスがかかる可能性がある。「自己評価」をきちんと行えているか、を評価基準としても、各団体内部の状態を把握することは難しいため、「自己評価」が行えているのかと、いう評価が難しいのではと考える。以上から、自己点検を評価対象とする賞の設立により、質の向上を目指すことは難しいのではと考えた。
○今回初めての試みで、組織評価する者が賞金ありきで、結果的に一部の応募者が客観的評価をされなかったことは、想定外だった。自分で通信簿をオール5にしないことがこの企画の趣旨であり、結果的にNPO組織が切磋琢磨し合うような仕組みを作ることが鍵となる。
○今後もこのような機会があれば、応募等で参加していきたい。


3)よくわからない(7.1%)

○お互いに切磋琢磨とは考えていないが、自分たちの団体のあり方としてはこういう視点を大事に、常に緊張感と正義感、感謝、情熱の思いを持って取り組んでいきたいと原点に帰らせていただいた。
○質の向上、切磋琢磨ということは大事かと思いますが、いかに地域に対して、社会性や公益性があり、問題意識を常に与え、解決するために協働する活動かがより重要だ。ただ基準を設けて表彰という形であれば、一定の評価としての基準が必要と思われ、「~はこうあるべき」というものに逆に縛られるのではないかと思われる。よく言われることだが、現場を知らない、ボランティアをしたことがない方がよく言うことが「~こうあるべきだ」ということである。
○趣旨は理解できるが、複眼的な評価を期待している。


4)あまり意味がない(4.8%) 

○結局、表彰される団体は決まってくるから。本来のNPOは表彰されない。枯れ木の賑わいにしかならない。こんな文書の審査では何もわからないし、NPOすべてとは範囲が広すぎるし、全国対象も範囲が広すぎる。
○特に自己評価で賞を与える意味が理解できない。非営利活動法人は活動の目的や内容によって相対評価できない部分が多い。お互いに切磋琢磨という考え方自体に無理があると思う。


5)まったく意味がない(0.0%)


Q11 今回の応募にあたって16項目(特別賞は10項目)の自己点検をしてもらいました。市民会議が提案しているエクセレントNPOの宣言団体になるための自己診断リストは全部で28項目あります。私たち市民会議は、宣言団体への挑戦を広く募集していますが、これに関してご意見をお聞かせください。


1)ぜひ挑戦して、宣言団体になりたい(30.8%)


○団体として社会的にきちんと評価され、信頼されたいと思います。    

2)挑戦はしたいが、宣言団体になるかは検討中(33.3%)


3)挑戦することも、宣言団体になることも検討中(30.8%)


○現在宣言団体が数団体ということで、結果的にNPO同士の向上につながっているのか疑問がある。団体登録するのに1万円というのも、資金的に厳しい団体にハードルを立てている気がする。
○費用がかかるのはスタッフの間で疑問だった。

4)挑戦する予定も、宣言団体になる予定もない(5.1%)


Q12 今回の評価基準の中で、修正したほうが良い点などがありましたらご指摘ください。(自由記述)

○自己評価での応募だったが、それに加えて外部評価があってもよいと感じた。
○市民からの評価手法(インターネットや公開プレゼンテーションを通じた評価)や専門家からの評価手法など検討してみるのもおもしろい。
○初めての挑戦で何をどうまとめるのか大変苦労したが、市民性、社会変革性、組織力という面で組織実態を評価し、将来を展望するのは大切なことだと思った。
○文書だけの評価や類似する内容の評価基準は、回答が難しい。また、本来NPOは、仕事を持ちながら活動する人、素人の集まりが原点のはず。様々にNPOの成長ぶりは違う。バック組織の大きい団体や行政の拡大のような組織があるので、それをすべて同じに評価するのはどうかと思う。
○様々な分野の団体をひとまとめにして評価するのはどうかと思う。NPOの分野あるいは規模ごとに評価できればいいのではないかと思う。
○NPOは寄付者が必須のような質問設定になっているが、寄付のないNPOも存在するので質問内容、採点項目の見直しをお願いしたい。
○いろいろな分野の非営利活動があるので、一列に並べての審査は難しいと感じる。
○講評の中でちふれ化粧品販売(私たちは意見を言い、購入する消費者の立場である)について触れられていたので、事実誤認がありませんように少々ご説明を。ちふれ化粧品は運動を共に歩んだ経緯がありますか?経営はしていません。会社は団体とは全く独立した組織です。私たちは「自分たちが使う分」を少々購入し、わずかな手数料は少しの足しにはなっていますが、団体外へのセールス活動などは一切行っておりません。会社に対して何でも言えるように、不透明な関係は一切ない。"
○今回はとてもよい勉強になった。
○評価基準があいまいである。(後出しジャンケンであり、理屈をつけて、ごり押ししている)
○一番大切なのは「命を守る」活動をしているかである。
○福祉の増進と言う言葉の中には、政治的介入が暗躍しており、ボランティアの名前を借りた偽善行為である。
○私達は震災の部だったが、本当は別なチャレンジをしたい。「社会変革性」だ。自分たちの強味(売り)の部分についての自由記述がどこかにあっても良い。決して全項目に対してチャレンジしている訳ではなかったので。その団体なりの特徴が見える方が面白い気がする。
○個別の内容よりも、記入項目が多く非常に書くのが手間だった。逆に、それで応募が少ないと思いチャンスと考えたのも事実ですが、このままではこの賞自体の目指す目的には近づかない。
○市民会議としての表彰などを考えれば評価基準は必要で内容的にはそうなんだと思った。多くのNPOは組織的にも公益性やミッションステイトメントが弱く、活動資金がなく、年1回イベントを開くのが精いっぱいなので、指定管理や受託事業を目的としたNPOとはスタートから違っている。この大賞に応募してくる団体はそれなりのレベルが高い団体だと思うが、ぜひそうではない団体にも光を当てるような取組も考えてもらえるとうれしい。また私たちNPOとして発展していくための知識や情報も必要と思うのでいろいろ勉強していきたい。
○自己評価のための基準であれば、客観評価を待たなければ明確に言えない点は、少し表現を変えていただいた方が良い。
○自己評価自体が難しい。何かモデルになるものなどがあればわかりやすいが、前述したように非営利活動の活動そのものが相対評価できるものではないので、より難しいと思う。
○少人数のNPO活動でも社会に大きな影響を与えるものがある。また、少人数による活動でも大きな実績をあげているNPOもあります。この視点がどうも乏しいようです。修正を希望します。
○全てをボランティアで運営しているので、非常に多忙だ。協力したいと思いながら、後回しにしてしまい本日まで返事が遅れたことをお詫びする。応募したことは、いろいろと私たちの活動に不足し、なおかつ必要なことを意識させられよかった。選ばれた団体の活動は見習うべき点が多く、その評価基準を明らかにされたことを評価している。ウロギネ女性の会の評価もしていただき、感謝している。
○組織力の点より、「後継者の育成」は非常に重要だ。私たちにとつて非常に弱い点だ。
○評価基準については特にどの項目を修正、ということはない。一般的な表彰制度では、評価項目について団体の活動状況を記述するのが一般的だ。
○評価基準より、それをどのように見ていただけるか、NPOで実際活動していたらうまく潜り抜けてられているところも多々見受けられる。役員に著明人が参加されてなど。しかし、本当に世の中を考え、草の根で活動している団体もある。そんな実際の活動を、思いをみていただける審査員を、活動する者としては嬉しく、励みになる。
○評価基準だけが並んでいても、実際の活動には資金が必要で、人の管理は必要だ。これからはNPOの時代と思う。期待している。
○組織力の評価基準に、「スタッフの育成」という項目を設定してはどうか。人があっての組織であり、人が安定していなければ組織力もつかない。ましてや、市民性や社会変革性といった事業継続そのものが危うい。スタッフを育成するには色々な要素が必要に思われる。待遇や労働環境は既に項目として上がっているが、スタッフ同士の人間関係や教育方法の工夫など、トップが問われる部分は大きい。