田中:こちらゆめ風基金の長崎さんです。
今日は第1回エクセレントNPO大賞、課題解決力賞ノミネート団体、それから震災特別賞のノミネート団体の2つ選ばれました。おめでとうございます。
今回応募されようとおもった動機というのを聞かせてもらえますか。
長崎:やはり知名度があるといのが1つありました。
私たち障害のある人たちが主体になってやっている団体なのですが、なかなか障害者がやっていることというのは、先ず「かわいそう」という風にしか捉えられなくて、市民の中で当たり前に生きているのだ、その中でなおかつ被災した人たちを支援する、そうゆう活動をやっているのだということを、もっともっと多くの人に知ってもらいたいということ、そして、知ってもらって参加してもらう、それは単に寄付だけで終わるのではなくて、私たちが発信している障害のある人たちの声、被災地にどんな人がいるのか、健常者は仮設住宅に入れたけど、こうゆう車いすに座っているがために、入り口にすらたどり着けないとか、そんな当たり前のことが誰にも知られていないということを、私たちがもっともっとPRしていく必要があるのではないかと思ったからです。
私たちだからこそわかることがあると思います。被災においても何でもそうなんですけども、私たちは社会で特別な存在なのではなく、みなさん年を取られたら、高齢者になられたら、耳が聞こえにくくなる、目が見えにくくなる、体が動くにくくなる。高齢者になると障害者になられるのであれば、私たちが水先案内人になって、例えば、これから街づくりをしていく場合、宮城においてどういう街づくりをしていけばいいのかと考えたときに、例えば地元の特性というものがありますから、その特性を昔からあるものを活かしつつ、みんなと一緒で街づくりをしていこうよと。本当に色んな思いを集めて、みんなとやりたいというか、特別な団体が1つでやるだけではだめなのですよ。だから、この賞にも応募されていた方々が、また他にも賞があると思いますけども、本当に横の連携を取りながら、一人ひとりがこれから社会参加という意味でも、自己実現とか、理由は何でもいいのですが、とにかくやってみる、そこから出てくるものがあると思っています。
田中:そうですね。まさに当事者から始めて、今度は私たち自身も当事者意識を持たなければいけないということですね。
長崎:そうですね。
田中:賞に期待すること、ぜひ一言お願いします。
長崎:該当者なしの場合、みんなに分配しましょう。
田中:わかりました。じゃあ来年もぜひ応募して頂いければと思います。
長崎:来年ももっと私たちも洗練されたような、正直にというか、私たちには1年分の蓄積という経験があるはずですから、自信をもってまた応募させていただこうと思います。
田中:よろしくお願い致します。ありがとうございました。
長崎:ありがとうございました。