言論スタジオ「市民社会に起きている変化とは何か」報告

2012年2月15日



1. 東日本大震災から11カ月が経とうとしています。あなたは、この震災時とその復興のプロセスにおいて、誰の役割を注目、あるいは評価しましたか。次の中から、あなたの考えに合う項目を【3つまで】選んでください。


2. 前問のように回答した理由を具体的にお答えください。

○本当の意味で「当事者」として活動したアクターが「被災地の住民」「全国からのボランティア」「自衛隊」だったと思う。また、これからも応援したいと思えるから。(20代、会社員)
○被災地の住民の我慢強い姿はもちろんだが、今回は自衛隊のように全て自分たちで救援活動ができる組織が大変役にたったと思う。また色々問題はあったかもしれないがボランティアの役割を評価してもいいと思う。(20代、会社員)
○国の方針がなければ、市民はさまよい、ボランティアは乱立し、企業も離れていくだろう。だから、国が政策を決め、各情報を統括しないといけないと思います。実際にやっているかもしれないですが、がれきの処理問題一つ決断出来ないことから、現場での状況を把握している指揮官がいないと感じてしまう。だから、国の役割が一番大きいと思います。一般的に市民は「良く耐えている」と評価されていると思いますが、むしろ、国から見放され、大半の国民から無視されているかわいそうな集落にしか思えない。もはや、一部の自己満足な方々が一生懸命ボランティアとして奮闘しているぐらいしか評価できないです。(20代、学生)
○各自治体は、国から独立独歩しなければならないと思うから。あまりにも国が行う仕事量が多すぎる。(20代、学生)
○国は十分に力を発揮していない。(30代、メディア)
○「どちらともいえない」としましたが、実際は「よくわからない」が私の考えです。理由は、全体のプロセスが見えなかったり、報道されている情報(被災地の住民や首長、自衛隊、NPO等の活動)が一部にしか焦点が当たっていないのではないかと感じるからです。全てにおいて『おもて』と『うら』の側面があると思いますが、一部の側は『おもて』の面のみ、または『うら』の面のみの情報が報道(マスコミからTwitterのつぶやきまで含めて)されている気がしており、正直「よくわからない」が私の考えです。(30代、会社員)
○語弊があるかもしれないが、東北の人々は本当に強い。あの人達だからこそ、整然と秩序正しく行動し、現状に耐えているのではないだろうか。ボランティアのリピーターが多いそうだが「こんなところまでよく来てくださいました」と本当に手厚く迎えてくれる。行く方と迎える方の絆が素晴らしい。自衛隊の働きは災害対応で本当に感謝している。現場の自衛隊員は給与カットしなくていいと思う。(40代、その他)
○復興のビジョンを示し、実行する組織が重要と思えたから。(40代、会社員)
○はっきり言って、見に見える成果が遠い関西にまで伝わって来ない。ですので、今一度顧みると、震災時にまで遡ってしまう。当時伝わって来なかった事実もそろそろ蓋が開いて来て、手島龍一の「ブラックスワン」を読んで、その他「米軍」を入れた。昨日、ETVでは坂本龍一が特集されていたが、自分のできる範囲で一本松の存在を伝えていて、素晴らしい音楽という手段が脳幹を刺激していたことも書かせてもらいました。(40代、会社員)
○過酷な環境下における実行力、実践力。(40代、各団体関係者)
○他がダメという比較です(40代、企業経営者・幹部)
○被災地の住民が、政府が信用できないにもかかわらず、秩序だって行動したから。(40代、国家公務員)
○政府による対応の遅れが常に報道される中で、行政ではない支援の進め方と被災者自身の取り組みに注目するようになった。(40代、主婦)
○当事者や当該地域の機能が根こそぎ失われた時に、効果的に動けるのは自衛隊や海外の組織(軍隊も含む)、日赤・自治体などの団体、NPO、ボランティア(医療関係者も含む)だと思います。実際に被災後に動きを示したそれらの団体を、当初うまく使えなかったようですが、その責任は国や当事者自治体(県)にあったように感じています。下手な交通整理をされる前に動けた国内のNPO、市民ボランティア(医療関係も含む)、自衛隊の動きは何よりも評価されるべきだはないでしょうか。(50代、会社員)
○実際に現場で動いた人々に共感したが、施策を作成する側はばたばたしている印象しか持てない。(50代、会社員)
○私も被災地現場に行きましたが自衛隊の作業後は、非常にきっちり整理されており、任務とは、言え大変なご苦労をされたと感動しました。若いボランティアの献身的作業も胸を打つものでしたし、NPO(社会福祉協議会も含みます)の方々が黙々と仕事をされている姿にも感服致しました。 被災地の住民は、勿論ですが3つまで と言う事でチェックしていません。(50代、会社員)
○被災地の住民はあの大災害及び続く混乱に対してよく耐えていると思う。静かな意思を感じる。 また、ボランティアについては、日本のボランティアがここまでやれるとは思っていなかったので、その実行力を評価したい。自衛隊については、今まで評価していなかったが、報道で見る限り献身的に業務を遂行しており頭が下がる。また、3つまでしか選べなかったので外したが、被災地の首長、被災地に残っている医師も懸命に努力なさっておられ、こうした人たちを何とか支援したいと思う。(50代、各団体関係者)
○当院では、約1,000名の被災地からの病人・障害者の受入を行ったが、行政の動きは誠に鈍く、NPO等が仕事を行った。行政で評価できるのは、自衛隊のみである。(50代、各団体関係者)
○被災地の救援、復興支援活動の全体像は未だ把握されていないので、断定することは難しいが、関係者からの意見や情報、報道の傾向から、自衛隊、医師、NGOを挙げた。(50代、学者・研究者)
○ガレキ処理への貢献から。(50代、国家公務員)
○ボランティアに関心がなかった人も今回は参加しています。自衛隊の活躍に頭が下がります。 企業も積極的に支援活動をしました。継続的な支援を続けて欲しい。(60代、NPO・NGO関係者)
○人命重視している医師会の活動と、JMATの取り組みに対して、評価が低いと感じます。(60代、その他)
○現場に居た者では無いので見えない部分はあると思います。メディアを通して感じた範囲で具体的行動をされていた方々は被災住民と使命感に燃え活動した自衛官たちではないか。やるべきことが余りにも多く住民の救済に苦渋の場面に立たされた首長。(60代、その他)
○政府や与野党の粗末極まりない対応の中で、自衛隊の規律正しく、献身的な対応のみが、人々の復旧、復興への気力を支え、力づけた、といってもいい。(60代、各団体関係者)
○机上の空論の繰り返しでなく、現場・現地で汗を流した。(60代、各団体関係者)
○被災地の住民互助のスタイルは報道の中で本当に心打たれた。また、自分も含めSNS等を含め支援に動くことが出来た。自衛隊はどのチャンネルの報道でも第一線で働いておられ、優れた機動力も感じられた。(60代、企業経営者・幹部)
○一部の人は良くやっているが、パブリックの人は、住民の意見を尊重して、といって行動を起こしていないどころかビジョンを示していない。一年たってやっと復興をやりだすとは。5年先を見た構想力ある復興ビジョンが大事。(60代、企業経営者・幹部)
○ともかく政府など大きな組織の対応は鈍い(60代、企業経営者・幹部)
○民主的で、被災者の事を本当に考えて行動している。(60代、自営業)
○自治体と国の事象への対応に興味があった。先行すべき国が迷走し、地方との連係に多くの問題があることを明確にしたと思う。(60代、自営業)
○被災地の住民は混乱のなかで、秩序正しく前向きに行動していること。それを助けるボランテイアもそれなりの貢献をしていること。国の動きが敏速でない中で、被災地の行政の動きが光る。(70代、その他)
○世界の軍隊で、自衛隊ほどの優しさを示すところはない。(70代、その他)
○(国=中央官庁)が復興に関わるのは当然だが、何にもまして被災者、首長、そして国内外からのボランティアやNPOの活動が政治家・中央官庁の動きを促したと見る。(70代、その他)
○結局、被災地の行政が何とかやってきているのでは。中央政府より、しっかりしていた(当然ではあるが)。ボランティアと被災地住民の協力は重要である。(70代、学者・研究者)
○テレビや新聞の報道、身近の実例により実感したので。(70代、企業経営者・幹部)
○政府・行政の動きは、満足できるものではない。こういう業務は、基本的にボランティア的に行うのが尊い。特に、「この地震により、自分の政治的寿命が延びた」といったような、菅前首相に代表されるような動機で行われているのであれば許せない。(80代以上、その他)
○何が起きても、行政がしっかりしていなければダメ。混乱しているときには自衛隊の力が必要。(80代以上、その他)
○根拠はSNSネットでの情報にて判断しました。(40代、自営業)
○未曾有の大災害に直面したにもかかわらず、国政を揺るがすほどのパニック状態になっていないのは奇跡。(30代、地方公務員)
○まず被災地の住民自身(含む現地の企業)の活動には敬服している。また当初からの自衛隊の献身的な動きは当然の役割として領域を超えていると評価している。医師や若者を含むボランティアは長期的な復興に対する動機付けになっている(現在個人的に雇用対策に役立つ起業者の支援中)。(60代、企業経営者・幹部)
○復興のグランドデザインを早期に作成すべき責任を負う主体として。(60代、その他)
○特に政治家がどんな対応をするかが一番の関心事だった。日頃の信用できない政治家がこんな非常時の時は少しでもまともな行動を取るかと見ていたが、矢張り駄目であり、失望した。(70代、その他)
○素晴らしい活躍で敬意を表したい。(60代、その他)


3. 日本の政党政治が混迷する中で、政治と有権者との関係が問われ始めています。橋下大阪市長は先日の新聞のインタビューで、「有権者が選んだ人間に決定権を与える。それが選挙だと思う。(中略)選挙では国民に大きな方向性を示して訴える。ある種の白紙委任なんですよ」と話しています。あなたはこの主張に賛同しますか。次の中から【1つだけ】選んでください。


4. 前問のように回答した理由を具体的にお答えください。

賛同する

○本来の市民社会では、市民が政策などの方針を代表に委託して、決定する仕組みのことをいうので、賛成です。今の国家の教育では、その能力が市民にあるとは思えないです。(20代、学生)
○今、日本の政治が密室政治です。(30代、メディア)
○現実はそうなっている、という認識において賛同する。ただ、民主党マニフェストのように、大きな方向性が間違っているようなことは二度と繰り返してはならない。(50代、国家公務員)
○今政治はダイナミックに実際動かす必要があると感じている。戦後60年以上の澱が溜まって閉塞感を感じる。選挙で選ばれた人には思い切って働いてもらいたい。(60代、企業経営者・幹部)
○日本の政治家で、物事を決定した人はいない。橋本さんは立派です。(70代、その他)
○代議制民主主義の本質だから。(70代、企業経営者・幹部)
○民主主義のルールだし、話し合いばかりを肯定するのであれば、そもそも選挙なんて必要?(40代、自営業)
○代議制の基本概念を改めて確認しただけのこと。(60代、その他)


どちらかといえば賛同する

○民主主義のプロセスを経て、決められた責務を任期内で仕事をしなければならない状況であるから。長期政権はもう望ましい政治形態ではないと思う。(20代、学生)
○民意を反映させるのが選挙だとすれば、それを勝ち抜いた政治家に同時に権力も付与しなければ何も実行できないと思うから(40代、会社員)
○決めるべきことを決められない、やるべきことをやれないことが国家の衰退を招く。(40代、会社員)
○彼が意図しているのは「独裁」です。諸手を挙げて賛同しかねる。発言の裏に個人的な欲望がみえる。歴史を顧みて、一人の人間が完璧だったことは極めて少ない。I need a hero だけど、ヒトラーは不要だと思う。大阪の人はわかっているのか??彼は確かに人間的に尊敬できる人格ではない。踏み台にするには、いい存在だと中央が思っているだろうし、本人もそう思われていることを知っているから、バランスが保たれているだけ。危険。(40代、会社員)
○最終的には有権者の姿勢が問われている。(40代、各団体関係者)
○有権者が選んだ人に決定権を与える。これは、その通りですが、自分が他の候補者に投票し結果的にその人が落選する事もある訳で、その場合は、当選した人にいろいろ注文をつける部分も出てくる筈です。たとえ自分が投票した人も含めて「白紙委任」は、表現として極端かと思います。(50代、会社員)
○選挙でリーダーを選ぶのが民主主義で、政策は細目ではなく理念を選択している故。(50代、会社員)
○一定の権限を持たないリーダーは存在しない。(50代、各団体関係者)
○議会で議員は投票権があり、決定権がなかったら意味がない。(60代、NPO・NGO関係者)
○国政と地方政治が全く同様か若干疑問。国政に携わる選挙は地域代表では困る。根本的には白紙委任の決意をもって投票する我々国民の意識、認識、覚悟、自立・・が問われることを大きく取上げるべき。(60代、その他)
○白紙委任と考えるのは、傲慢!(60代、その他)
○問題点はあるが、有権者も責任を共有する義務がある(60代、各団体関係者)
○民主主義の原点にもどることを意味している、という点は評価するが、「白紙委任」としているところに、橋下氏の言動に潜む危険を感じる。「選ばれたら、勝手にしてもいい」というニュアンスが感じられる。(60代、各団体関係者)
○原理的には、白紙委任かもしれないが、選挙の時点での論点の提示の仕方にも依存している。 状況が大きく変化し、選挙時の論点が成り立たなくなった場合には、解散総選挙で国民に問い直すことが必要。国民投票方式を導入した方が合理的。(60代、企業経営者・幹部)
○小人閑居して不善をなす、が今の政治。この国をどんな国にしていくのか、選挙で決めることは大事。人気投票になるリスクはあるので注意が必要。(60代、企業経営者・幹部)
○変化に対応するには 任せる部分が必要。(60代、企業経営者・幹部)
○もちろん有権者がどこまで彼の政治を理解しているのかが問題ではあるが、漠然と既存システムを改善してほしい理解しているに過ぎないと思う。ある意味で白紙委任であるが、支持した有権者は今後の展開に注目・監視する必要を感じる。(60代、自営業)
○選挙に勝ったからといって、やりたい放題をされては困るが、(橋下氏をあまり信用していないが)彼の云う事に一面の真理はある。(70代、その他)
○細かなことを約束しても、先のことはわからない。大きな方向性に沿って具体化していけばよい。(80代以上、その他)
○うまくいえないが、今までの日本の指導者にない政治家として評価している。しかし、日本の選挙民の資質、意識が問題だとは思うが。(80代以上、その他)
○絶対的に賛同できないのは、現在の政治家も有権者が選んだのであり、決定権を与えていると思っている。駄目な政治家は国民が簡単に罷免する権限も付与して貰いたい。いちいち総選挙ではコストがかかりすぎる。国民の教育が先決であるが、それには時間がかかる。(70代、その他)
○選んだ議員の一部政見に賛同していても,議員は全部賛同をえたものと考える。(60代、その他)


反対である

○大きな方向性(単に行政のスリム化をするとか)いう程度で選ばれた人間が強力な決定権を持つのはおかしい。自治体レベルでも政策目標と財源や期限を明確にした政権公約を提出し、それを有権者が判断し、トップや代表者を選ばないといけない。(20代、会社員)
○「有権者が選んだ人間に決定権を与える」までは良い。「ある種の白紙委任」という言葉は危険だと思う。(40代、その他)
○選挙公約を守った上での政治を行う義務がある。白紙委任とは、公約を無視すると言うこと。(40代、国家公務員)
○朝日新聞の記事のことである。マニフェストが足かせになって政治裁量権が狭まるというのが理由のようだ。しかし、問題の本質はマニフェストが未熟であること。マニフェストの変更は理由を国民に説明できるのなら可能である。(50代、学者・研究者)
○市民の為にはならない。(60代、自営業)
○政治の閉塞状況の打破は必要だが、独善は許されない。自分の考えだけに酔って排他的になるのが怖い。様々な意見を自由に表現できる社会こそ力。多くの独裁国家は破綻している。競争第一主義はいずれ破綻し、国民の精神文化、伝統を破壊します。(70代、その他)
○白紙委任という事で、従前の日本政治はいい加減にやってきても通用した。それを変更するのが新しい政治改革であるはずで、全く逆方向である。(70代、学者・研究者)
○被選挙者の人間性と能力が全面的に信頼でき、かつ、有権者の自己決定能力が高い場合にのみ白紙委任もありとは思う。しかし、人間性と能力が信頼できる人間などほとんど存在せず、自立した民衆も理想に過ぎない。現状では、政策の方向性、大項目、及びどのように政策を実現するかの方法を被選挙者に示してもらい、有権者は政策の賛否と実現可能性、及び実現方法の是非に基づき投票する方式でないと、民主主義の形式は守られないと思う。(30代、地方公務員)
○日本の有権者には御上(おかみ)体質の容認があり、一時のマスコミの影響で意見を変えやすい。本質的な問題が共有されず、全体として事実や実態を十分認識できていない。このような段階で白紙委任は危険。橋下市長の熱意と行動力は評価しているが、白紙委任までの信頼関係は選挙では国民とできていない。重要案件については、別途民意を図る手段を持つべきである。今の段階では、言論NPOの果たす役割はそこにもあるかもしれない。(60代、企業経営者・幹部)


どちらかといえば反対である

○「決定権を与える」という部分は理解できますが、だからといって「選挙で勝った」を理由に好き勝手にやっていいわけではないと思います。そうやってきたのが、ナチスドイツではなかったでしょうか?「選挙で投票した=白紙委任を受けた」と断言するのであれば、私は「白票」を投じます。しかし、現行の選挙法では「白票=不信任」ではないのが大変残念でなりません。(30代、会社員)
○問題は種々あり、その全てについて、白紙委任できる人はいないのではないか。権力に対するチェックは必要。(40代、主婦)
○選挙で選ぶというのは確かに、その代表に意志を託す(任せる)という要素はあります。しかし、白紙委任というのはあくまでも選挙民が言うことであって、選ばれる側にそのような意識や感覚があるとしたら、相当に危険な発想だと言わざるを得ません。選挙民との議論なしに、あるいはいかに不十分な準備の中で選挙が行われているという現実がそこにあるのかもしれません。(50代、会社員)
○言うべきは、有権者が選んだ人間に責任を取らせる、ではないかと思う。栄誉であり、苦難であること。橋下氏は、政治を企業統治のように考えておられる節があります。(50代、会社員)
○白紙委任にならざるをえない側面があることは認めるが、公衆が歓迎するような政策ひとつだけを掲げて当選すればあとは何をしてもよいということになれば危険である。(70代、その他)


どちらともいえない

○白紙委任というのは違うと思う。しかし、現状がそうであるということはあるのだろう。とにかく橋下氏は新自由主義でも保守でもないから、保守メディアが持ち上げていると何も見えなくなるよ。彼は明らかにアナーキスト。しかし私は否定的には書いていない。アナーキストが出る世の中なんですよ。(40代、企業経営者・幹部)
○発言内容は理解できるものの、ある種、胡散臭さがつきまとうので。(50代、各団体関係者)


わからない


(無し)


5. 日本のNPOについて聞きます。日本には約4万団体のNPOが存在します。しかし、その実態はまだまだ脆弱なものです。非営利の世界で社会の課題解決に向けた力強い動きがより広範に始まるために、あなたは何が大事だと思いますか。あなたの考えにあうものを【2つまで】選んでください。


その他

○NPO活動の成果を明確にし、知らしめること。(20代、会社員)
○日本の社会構造全体、またメディア報道。(20代、会社員)
○行政やNPO間の協力。1つのPJに対する役割分担の統括化。(40代、会社員)
○NPOにたいする市民の評価。(40代、各団体関係者)
○NPOが、公の機能を担うという基本理念の国家運営での明確な位置づけ。今は単なるボランティア団体のように見える。(50代、会社員)
○市民が自分自身の問題として考える、あなた任せではない、自分で動く力(60代、NPO・NGO関係者)
○NPOメンバーの自覚(70代、その他)


前問のように回答した理由を具体的にお答えください。

○税上の優遇措置とかNPOの組織力・発信力などの小さな問題ではなく、日本の社会全体の構造や考え方を変えないといけない。学校(初等も高等も)は成績や受験しか考えていない。特に大学は無意味なサークル活動ばかりをすすめている。企業は社員を会社に縛り付け、ボランティア活動や社会奉仕活動を推進しない。また自治体や地域コミュニティの力も弱くなっており、地域でのボランティアが育たない、広がらない。(20代、会社員)
○ビジネスイコール会社の概念を崩すような変革がより一層求められるから。弱者ともいえる人々をNPOがどのように活かしていくのか。中央政府が機能不全になりつつある今、国民一人ひとりが支え合う社会を構築していくためには、NPOの力が必要だ。(20代、学生)
○そもそも日本のNPOは大学サークルや地域集会の延長にしかなく、何かの使命感を持ってやっているのはごくわずかに過ぎない。国際関係のNPOぐらいじゃないでしょうか。ほとんどが、居場所が欲しいからNPOに参加していると思います。なので、そういう大半のNPOに社会の課題を解決しろなんていうのは、NPOをやめろと言っているようなもの。だから、社会の課題を解決することを要求するのであれば、ビジネス化して、企業のいいところを取り入れ、同じようなサービスを提供しているNPOと競争させて、やる気を出させないといけないと思います。そもそもNPOにとって情報・広報が一番大事なのに、テレビで広告しているところなんか見たことないですが。(20代、学生)
○市民とコミュニケーションしなければ、存在する意味がない。(30代、メディア)
○あくまで個人的な意見ですが、「何をしているのか」が見えないNPOが多いのではないかと思っています。志を持って設立されたNPOは、もっと自分達の活動を広く紹介して貰えれば、より厳選されていくのではないでしょうか。(30代、会社員)
○行政の下請けでない、NPOだからできることをやっていただきたい。それには課題解決力が必要。また、広報などに予算が割けないと思うので、どのNPOの活動がいいのか見えてこない。これはNPO間で協力して、可視化の動きをしていくべきだと思う。大手メディアに期待できないとするとネットだろうか。(40代、その他)
○非営利の活動が故にボランティアは必須。また活動の存在を知らしめることが参加者を増やす事になると思うから(40代、会社員)
○あまりに1つ1つがバラバラ。運営資金という意味でも、行政や市政とのコラボレーションやNPO間での協力や役割分担など、統括的な差配が必要だと思います。(40代、会社員)
○日本社会は行政等にたよらず市民の力によって支えられるのが本来の姿と考える。(40代、各団体関係者)
○一度にみたい。(40代、企業経営者・幹部)
○少なくないNPO法人は、透明性の低い、いかがわしい運営がされており、国民の信用を失っている。(40代、国家公務員)
○長年ボランティアをしている知人が「NPOは助成金目当てで、ちっとも実態が伴っていない」と、信用せず嘆いています。連携も難しいのだとか。以前、行政とNPOと一般市民が集まる懇親会に参加したことがありますが、一般市民の私は殆ど話の接点を持てませんでした。自分の経験した範囲では、とてもオープンといえず、一般市民へ事業のアピールをする機会はあっても、活かせていないのではと感じました。(40代、主婦)
○先ず企業のNPOへの偏見がある。市民もまた、市民社会を形成する為の意識が足りない。これを補うのがこれら二つの要素だと思います。NPO活動の第三者評価も必要ですし、マスコミがもっとNPOを真面目に取り上げて欲しいと思います。 しかし今のマスコミの質では無理だとも思います。(50代、会社員) ○社会の課題や緊急事態に対するソリューションには、行政だけではなく市民やNPOなどのタスクフォース的に動ける主体の参画が必須になってきています。その活動は行政や企業、市民とのつながりによって、初めて顕在化されるものでしょう。そのためにも第三者評価も必要で、さらにはメディアもその動きを正しく伝えるべきでしょう。NPOが市民権を得るためにも意味のある活動が客観的に評価され、市民社会に認知されるような仕組みをつくることが重要であると考えます。(50代、会社員)
○NPOは善き志を持った人々の組織ではありますが、それゆえ感情的な動き方をする傾向があります。ビジネス化が必要と思われる理由ですが、行政と同じような体質になってしまう恐れもあるので、議論が必要でしょう。(50代、会社員)
○民と官の境界が広がり、新たに公として、非営利組織がそれを担う必要がでている。現在の理念と制度ではその事態に適切な対応ができない。(50代、会社員)
○NPOに狭い業界化の傾向がみてとれる。市民との関係の中で切磋琢磨してゆかねば、成長はない。(50代、学者・研究者)
○より幅広い市民とのつながりをもてないNPOが多い。その主たる理由は、課題解決力が不足しているからだと考える。(50代、国家公務員)
○NPOは、非営利という言葉にこだわりすぎている。NPO寿退社(結婚したら生活費の為NPOをやめて企業に就職する)をしなければならないのが現状です。(60代、NPO・NGO関係者)
○本来、行政の手が届かない部分を補う活動だと思うが、活動範囲を広げることで支援維持の継続をしようとしている面はないか。地域住民にどれだけ広く影響があるのか。活動が自己満足になってないか懸念される。将来NPOが地方行政関係者の落ち着き先にならないだろうか・・。うがった見方かも。(60代、その他)
○資金不足と横の連携に問題がある。(60代、その他)
○NPOの能力が様々。(60代、各団体関係者) ○実績を示すこと。NPOを公正に評価する体制が必要だから。(60代、各団体関係者)
○NPO団体の見える化が進んでいない。市民との関わりを強め、市民の発言力を高め、国の行く末等を見極めたい。これには財政基盤を磐石にするための寄付に関する税制改正も含めています。(60代、企業経営者・幹部)
○一律の評価は難しい。(60代、企業経営者・幹部)
○評価がきちんとなされていない。(60代、自営業) ○NPOが現実の政治を動かすためには、市民を巻き込んだ大きなうねりが発生することが必要と思われる。(60代、自営業)
○NPOと市民とのつながり。これは、市民の側がもっと積極的に参加・繋がろうとの意識を持たなければと考える。税制優遇。どんな方法が適切なのか判りませんが、NPOの活動資金はあたう限り潤沢であってほしい。(70代、その他)
○NPOで行政の仕事を、競争を取り入れてやる、コストとサービスが良くなる。日本の役人はほんとに悪だ。ドロボーだ。(70代、その他)
○行政の枠組みでは解決困難な課題山積。発想、制度ともに行政側、NPOの相互刺激、協力が必要では?(70代、その他)
○大きな成果をあげているNPOもあるが、多くのNPOでは中心となるひとにぎりのメンバーしか活動していない。また、財政基盤の確立が重要であるが、これらのためにはビジネス化の強化をはからざるをえないと考える。(70代、その他)
○NPOの活動資金は、政府から貰うのではなく、民間資金、特に寄付金で行うべきである。ここが、西欧と、日本の大きな違いではないだろうか?寄付金には、企業からのものも含まれる。企業の社会的責任(CSR)を、日本の企業はもっと認識すべきだ。また、少額の寄付制度をネット上で展開すべきであろう。(70代、学者・研究者)
○NPOにとって活動資金は欠かせないので、税制で優遇する為にも、個別NPOの評価に基づくべきと思うので。(70代、企業経営者・幹部)
○この2つが基本だから。(80代以上、その他)
○NPO法人の活動が、もっと国民の皆さんに見えるものであれば、より、認識が高まると思う。 それに、活動の経済的基盤をしっかりさせることが必要と思う。(80代以上、その他)
○やはりお金は必要。使い方だと思う。(40代、自営業)
○NPOの名前を5団体あげてみろと問われ、すぐに回答できる者はどれぐらいいるか。社会的に、どこでどのような活動をしているかはあまり知られていない。NPOの価値は何かというものが認識されていないということだろう。信用度も価値も分からない団体では、期待も提言もできなければ、寄付等の財政援助もできない。まずは団体名と活動内容の認知が第一歩と考える。(30代、地方公務員)
○まだまだ日本のNPO活動は一部を除いて、個人的には実態がよくわからない。それぞれ立派な活動をしていると推量されるのは、知り合いが活動に参加しているものだけである。日本では課題解決の力を持つには時間がかかると思っている。活動の内、ビジネス化できるものはそうすればよいが、できないものも多いのでは。そのためには行政の支援も必要と考えている。(60代、企業経営者・幹部)
○ソーシャル・ビジネスは、寄付やボランティアなどの「不確定要素」への依存の小さいある種のビジネスモデル、より自律的な活動が可能である点、持続的な(NPO)経営と事業展開が期待できそう。 こうした事例を積み重ねてゆくことがNPOとNPOセクターの社会的浸透・定着につながると思う。(60代、その他)
○活動状況がよく見えない。目にとまらない。4万団体と言われてもただ驚くばかり。関心が乏しいからかもしれないが、強くする要因が少ないし、広報活動も低調。この言論NPOが際だっていると思えていて、他は全然と云われるほど知らない。(70代、その他)
○NPO活動は生き生きしたものが望ましい。(60代、その他)


これまでの設問に関し追加的なご意見、ご質問がありましたら、以下にご自由に記入をお願い致します。

○アンケートの回答者に日本のNPOに参加したいかどうかを問いましょう。どういうNPOなら入りたいかを聞かないと、自分たちだけで、「変化・改革」とかを叫んでも、市民には響いてこないのではないでしょうか。(20代、学生)
○橋下さんの設問は少々誘導的ではないかと思う。ただ、危険なポピュリズムは感じるので、市民が思考停止しないように有識者は監視するべきだと思う。(40代、その他)
○以前、NGO/NPOとの協議会を開催していたが、いつも困るのは、テーマ問題の解決より、個別見地からなる「思い」の噴出になることでした。それぞれの組織がもう少し客観的で広域な話し合いができるリーダーがいればなぁと思う。(40代、会社員)
○15年後くらいの日本をみすえて政策を行ってほしい(40代、企業経営者・幹部)
○復興計画の透明性、原子力行政の透明性、橋下市長を含む政治と政治家の透明性、各NPO法人の透明性、これら何れも透明性に問題がある。これらを改善することが、日本の民主主義を強くすると確信している。(40代、国家公務員)
○市民はよほど身に迫った危機でない限り、地域や国家のこと、ましてや政治のことには関心を持たなくなってきています。中流意識の浸透やいわゆる「平和」に慣らされていることもその原因の一つとなっているのでしょう。市民社会に必要な変化というのは、そのスタンスの見直しや自己中心的なライフスタイルを地域に向かせるような流れを作ることだと考えます。大学に行き、一流会社に勤めて、子育てをして、幸せな老後を迎えるといったステレオタイプな人生観にメスを入れる必要があります。NPOが市民権を得て、地域や社会は会社だけでない、NPOや市民活動団体などが行政とも協働して自ら築き上げるものだという価値観を芽生えさせることが市民社会に必要な変化だと思います。(50代、会社員)
○民主主義の基本に普通選挙がある一方、国民がその自覚を高めることが必要である。現状の我国は太平洋戦争に敗北して以来、米国の戦略により自国を守るということ自体、米国に任せることを求められ、数十年の間それにならされて来た。震災での危機に対する即応が出来ない現状は、他国の攻撃のみならず、こうした自然災害に対しても自国民を適切に守るための理念、手続き、手段を持たないことが明確になった。この自覚が出発点で、自らを守るには何が必要か真摯に考察することが必要。(50代、会社員)
○市民社会に必要な変化について; 市民は「二項対立」的な考え方をのりこえ、成熟する必要がある。我が国では、「○○は悪」「▲▲は善」という単純な図式でとらえられることが多く、このことが社会的振幅を大きくし、問題解決を遅らせている。正しい政治家と間違った政治家がいるのと同様、メディア報道も正しいものと間違ったものの二種類ある。二項対立克服のためには、市民自身が情報を得るべく努力し、学習し、リテラシーを高めることが不可欠である。「情報提供が不十分」との批判は容易だが、実際には情報は既に豊富に存在している。そうした情報を解釈する視座・軸を提供するという役割を言論NPOには強く期待しています。(50代、国家公務員)
○NPOも政治と同じように設立メンバーが力を持ちすぎ、「老害」があるように思います。世の中の変化に対応しなくなっているように思います。(60代、NPO・NGO関係者)
○国民を第一に考える政治を貫く政党が必要。(60代、その他)
○政権交代以降様々な問題が浮上しています。これらが未熟な政権によって出現したのだとすれば、多少なりとも政権交代の意義はあったと思う。今まで市民に隠されていたこれらの問題をただすのは、まさに有権者でなければならない。(60代、自営業)
○日本の衰退はすべて、役人が、政治をさておいて、決定したのです。 橋本改革で、平成維新が近づきました。(70代、その他)


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言論NPOの活動に対するご意見やご要望、ご感想がございましたら、下記にご入力ください。

○がんばれ言論NPO! がんばれ工藤泰志! 坂本龍一は音楽で表現しているように、我々は言論で思いを伝えていくべきだ。まずは健康で!(40代、会社員)
○活躍を期待する。(60代、その他)
○言論NPOが広く世の中のNPOに働きかけ、NPOの健全な成長を牽引していくことを強く望みます。NPOが市民の間に認知され、地域社会や国家を構成する社会資源として機能していくことが、まさにこれからの世の中に必要なことだと考えます。ますますの活動の発展を応援します。(50代、会社員)
○言論NPOの活動には、かねて敬意をいだいております。(70代、その他)
○自分のできる範囲でご協力いたします。政治家は厳しい意見を聞いても変われないんですか!本物のユデガエルなんですかね!(40代、自営業)
○常に課題を提起する姿勢がよい。(50代、会社員)
○他の団体の紹介などもお願いしたい。(70代、その他)
○高く評価しています。より、公正な、広い視野をもった活動を期待しています。(80代以上、その他)
○地道に良くやっていると感じています。頑張って下さい。(70代、学者・研究者)
○島田晴雄塾で久しぶりに言論NPOの方とお会いし、その活動が広がりをもってきていることに元気をいただきました。今の日本の実態を国民はもっと知るべきです。そのうえでいろいろと意見をそれぞれ持つべきなのに、マスコミ情報(特にテレビ・大手新聞等)に安易に踊らされているように感じています。言論NPOの活動に期待しています。(60代、企業経営者・幹部)
○日本の政党政治を考える、のアンケートを見て、「いま日本が持っているパワーを(政治が)ダムのようにせきとめている感はある」という発言を見てがっかりしました。言論NPOでしか、知りえません。今後とも期待します。(60代、NPO・NGO関係者)
○日本の民主主義が正しく機能するためには、政治家であれNPOであれ、活動の透明性が生命線である。言論NPOがこの点において特に日本の民主主義に貢献していくものと確信している。(40代、国家公務員)
○評価している、電話の出鱈目のアンケートはよくない。(70代、その他)


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