5月27日、都内にて非営利組織評価基準検討会が開催され、「エクセレントNPO」の基準を社会に普及させ、社会的に機能させるための新組織の概要とその立ち上げについて議論が行われました。
検討会には代表の工藤のほか、関尚士氏(シャンティ国際ボランティア会事務局長)、武田晴人氏(東京大学大学院経済学研究科教授)、堀江良彰氏(難民を助ける会事務局長)、加藤志保氏(チャイルドライン支援センター事務局長)、片山信彦氏(ワールド・ビジョン・ジャパン常務理事・事務局長)、多田千尋氏(東京おもちゃ美術館館長、日本グッド・トイ委員会代表)、田中弥生氏(大学評価・学位授与機構准教授)が参加しました。また今回は、上記の検討会メンバーのほか、国際協力NGOセンター・JANIC事務局長の山口誠史氏も議論に参加しました。
まず田中氏から、新組織の名称や目的、目標について提案があり、長期的な目標として、エクセレントなNPOを目指す動きを非営利の世界に作り上げると同時に、市民が参加を考える際の判断材料としてその評価基準を普及させることなどが挙げられました。その上で、それを実現するための新組織の活動方法として、①NPO,NGO向け、②市民向け、③仕組み作り、④調査・提言活動という4つの中心的な活動が提示されました。また、その活動計画や組織体制についても指摘があり、こうした提案に基づいて、出席者間で今後の新組織の方針や活動内容についての議論が行われました。
これらの議論を踏まえ、代表工藤は、「市民の中にも何かが変わろうとする動きはたしかにある。新組織では、様々な活動を通じてそういう人たちを見える化し、強い市民社会に向けた動きを着実につくり出したい」と述べました。非営利組織評価基準検討会では、6月上旬に記者会見を開催し、本日議論した新組織の立ち上げを発表し、強い市民社会をつくり出すための具体的な動きをスタートします。