「日本の民主主義制度のどこに問題があるのか~ドイツと比較しながら検証する~」有識者アンケート 記述回答編

2015年3月13日


    問2.下記はドイツの政治や制度の主な特徴です。この中で、あなたが日本への示唆になると考えるものは何ですか。

  • 「その他」の回答

    問4.言論NPOでは、今年1年を通じて、民主主義についての議論を行う予定です。その中で、取り上げてほしいテーマ、またはゲストに質問したい項目などがありましたらお書きください。

  • こちら


問1SQ.前問のように回答した理由を具体的にお書きください。


「日本」と回答した人の具体的な理由

  • 日本は、議院内閣制がドイツよりも早く成立しているヒトラーのような独裁制にはならなかった(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 比較自体余り意味がありません。両国とも立派な自由で民主主義の国家です。残るのは個性の違いです。ただ一つ言えるのは、ドイツの場合、自国民に対する徹底した不信の上に制度が組み立てられています。直接民主主義の要素を排しているのはその現れです。(男性、50代、メディア関係者)
  • ドイツは自国がそうだと思っているが、そうではない。(男性、60代、企業経営者・幹部)


「ドイツ」と回答した人の具体的な理由

  • 民意を求める諮問委員会等で、日本は政府が恣意的に都合のいい委員を選ぶがドイツは幅広い分野から意見をもとめようとする。また重大な問題に対する公聴会も日本は形骸化させている。更に歴史的背景から地方自治がいきている。(男性、70代、各団体関係者)
  • 国民の世論を受け脱原発を政策として貫くドイツ。世論は盛り上がっているのに、具体な行動や流れができない日本の国政、国民。これは原発問題に限らないのではないか。周辺諸国との外交、国連の加盟国としての首相の立ち振る舞いなどから、その国の民主主義への熟度が読み取れるのではないか。更に大きくは沖縄県の辺野古埋立を巡る米軍基地問題。前知事と現首相と交わした約束を、現知事が国へアピールする内容を面会もせずに埋立を推し進めるという、非民主主義的と言わざるを得ない流れ。我が国の民主主義とはどの様なもの、世界標準でどのレベルなのか?(男性、50代、会社員)
  • 憲法改正をできない国だからです。特に国防において、自国を守れないような憲法は早急に変えるべき。自国を愛する憲法にすべきです。また特にドイツに比べてではないですが、戦後、税制を家督相続から遺産相続に変えたため、日本の伝統文化を継承する人が少なくなり、大人を尊敬する文化はすたれました。そのために日本は民主主義国家とゆうより共産主義国家になりつつあります。(男性、60代、地方議員)
  • 労働環境・自然への配慮・地方分権制度などが圧倒的に日本より高いと思うから。(男性、30代、メディア幹部)
  • 原発廃止の決定にはっきり表れている。(男性、60代、メディア関係者)
  • 国内の政局要因で首相の交代が繰り返される日本に比べて、ドイツは多党制であるにもかかわらず首相の在任期間が長いため。(男性、50代、メディア幹部)
  • もともと日本には政治への関心が薄く、民主という文化が根付いていない。同じ戦争敗北経験を経ながら、国民の精神的な文化程度(成熟度)にはかなりの差を感じる。(女性、40代、会社員)
  • ドイツの内部状況は良く理解できていませんが、国際的には納得できる政策を掲げて存在感もある。これに比べ日本は他国からは理解できない目先の論理の発言・行動ばかりで、国際社会をどの様にしたいと考えているのかが見えてこない。日本は韓国に近い後進国に見えているのではないかと思える。国際的な列強の仲間入りが日本の発展と捕らえている政権と、それを黙認している自民党内部と過去の与党・野党の交渉事の延長でしか発想できていない民主党の責任は大きい。しかし一番の問題は国民で、現状を他人事と捕らえた無関心層が多い。これをどの様に変えて行くかが重大なテーマかと思う。(男性、60代、無職)
  • 小生はドイツに7年半住んでおりましたが、国民のどのレベルでも政治に対する関心が非常に高いと感じました。また国民性として徹底的に議論します。これは民主主義にとって非常に重要なことであると考えます。(男性、60代、無職)
  • 外交・防衛政策などで共通の基盤に立つ有力政党が複数存在するなど、政党が日本より成熟しているから。(男性、80代以上、NPO・NGO関係者)
  • 具体的に調べたことはないが、世界大戦を起こし負けたことを自覚的に反省して国作りをした。それをしなければ、イギリス、フランス、その他の欧州諸国に受け入れられなかったと考えます。(男性、70代、自営業)
  • 戦争責任を明らかにしている(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 私は欧州に10年半駐在しドイツへもしばしば行きました。日本は大きく遅れています。①政治への参加度に大きな違い―国民と政治家の緊迫感②学校教育(社会科教育など)で論争的な時間を多く持つ、日本は正しい知識の伝達③学校以外の青年たちの集いの場-政治的テーマを議論する④政党が日常的に良く活動している⑤2世議員が少ない⑥有権者の政治への関心度日本の政治家の無能さ、有権者の意識の低さ参議院が機能していない、やめるべし(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 沖縄県が駄々をこねると、わが国一国の国防に関わる事業でも停滞するのをみるにつけ、民主主義・地方分権のはき違えも甚だしいと思うから。(男性、40代、会社員)
  • ドイツは地方政府の独立性が強い連邦国家。外交、安全保障、通貨を除く多くの問題を、地域住民と地方政府が取り組む。日本は多くの問題に関して、日本全体共通の解決を求めるため、中央の官僚への依存およびその権限が強く、地方独自の問題まで地方独自に解決がしにくい。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 最も民主的と言われたワイマール憲法下で、ヒトラー及びナチ党政権を誕生させてしまったことへの反省から、民主主義の怖さを知っているので、一人ひとりが自らの考えを持って政治を見ていると思うから。与えられた民主主義で、お上にすることに口を出さない事を美徳とする日本人とは「民主主義の理解度」から差があると思う。(男性、40代、会社員)
  • 女性の社会進出、原発問題、敗戦の総括等で日本の遅れを感じる。(男性、50代、学者・研究者)
  • 民主主義についての正確な理解が国民に浸透している。(男性、70代、企業経営者・幹部)
  • ドイツの状況をよく理解している訳ではなく、誤解があるかも知れないが、ドイツの政治家の方がポピュリズムに流されず、長期的な国家戦略を描いて国民をリードしているように思える。(男性、60代、元企業幹部)
  • 地方分権が進んでいる。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • どちらかといえば外から与えられた日本の民主主義と自ら戦って獲得したドイツの民主主義の違い。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • ほとんど言論を封殺する一党支配が戦後の大半の期間続いている日本は事実上、民主国家ではない(男性、50代、会社員)
  • 連邦、州いずれのレベルにおいても主要政党間の政権交代が定着している。また、政治の動きがよりわかりやすく、選挙民にもよく理解されていると感ずる。(男性、50代、学者・研究者)
  • ドイツの選挙制度日本よりすぐれているとおもいます。国会解散でも、日本のように恣意的にはやれないようになっています。(男性、70代、無職)
  • 歴史問題を解決し戦後処理を成し遂げ、ヨーローパの盟主になった。日本とは天地の開きがある。分かり切ったことです。質問自体が愚問。(男性、60代、会社員)
  • 女性の首相メルケルさんが頑張れる風土がある。日本の政治家に女性が少ない。(男性、70代、年金生活者)
  • メルケル首相はちゃんとドイツ国民の声を聴いているように思えるから。原子力発電について国民の声を聴いて繁栄しているからです。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • ワイマール憲法を生み出した国第2次大戦の反省、ユダヤへの謝罪とナチス裁判、賠償連邦国家君主がおらず、大統領にはワイズゼッカーのような素晴らしい人が就く比例選挙制度を持つ移民の権利擁護女性の政治参加(男性、60代、年金生活者)
  • 先の大戦についての検証が優れているため。(男性、50代、メディア関係者)
  • 新聞やテレビの報道によれば、現在のドイツでは政策のメリット・デメリットを明確に国民に報道しているように感じる。比べて日本は現在の安倍政権の姿勢が際立っているが、議論を深めることなく、一部の思い込みで強引に政策を進めようとしており、選挙に勝てば白紙委任されたものと勘違いしているようだ。ドイツにもヒトラーの時代があり、実際のドイツの成熟度は分からない。一つの側面として、地元だから、親子2代・3代の議員だからで投票する国民性に成熟度不足を感じる。(男性、70代、年金生活者)
  • 首相の在任期間が長い。(男性、40代、企業経営者・幹部)
  • 日本の政治は今見てやはり自民党は一番強そうです。一つの政党はたとえ圧倒的な勢力をもって、徹底的に民主主義はなかなか実現されません。(女性、30代、学生)
  • 知人である、ドイツ人ジャーナリストや学者の話を聞いて、日本人よりドイツ人の方が日常的に議論する習慣があると感じた。民主主義は、自立した市民が支えるものであると思う。その意味で、日常的に議論する雰囲気が重要である。日本には、それが欠けている。(男性、60代、学者・研究者)
  • 議会重視、地方分権の定着、歴史問題(男性、50代、メディア幹部)
  • ドイツ人の方が政治を始め、物事に対する自分の意見を持っていて発言している。世の中全般にとって何がよいのかを考えていると思う。(女性、50代、外国機関)
  • 移民構成比は日本より圧倒的に高く、異なる宗教を信じる人、同じ宗教でも宗派が違う等、比較できない価値観を持った人々が住む国であるから。(男性、50代、会社員)
  • ①選挙で選ばれた政治家の吟味度がドイツの方が高い。日本のいわゆる二世議員は少ない。②メルケル首相は東独出身だが、西独時代の政権と変わらない成熟度と安定感がある。(男性、70代、無職)
  • 戦後に多様な政治面での経過をたどっているが、政権がほぼ安定を続けている。これは民主主義が日本と比べて正常に機能している証左の一つと思う。日本の場合は、「政治と金」問題に対する対処という本来の目的から外れた"政治改革"の名の下に、中選挙区を十分な議論も無く小選挙区に変更し、国民の税金を政党に議員の人数割りで交付するという、民主主義政治の根本から外れた措置がとられ、それが、目先の人気取りに走る政治家を生み、現在の状況を生んでいる。(男性、60代、各団体関係者)
  • 日本の民主主義は議論が成立しない。(女性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 日本の指導者が民主主義を分かっていない(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • ドイツは各州にかなりの自治権があり、知事選挙や州議会議員選挙などを通じて民意を反映しやすい制度になっているから。(男性、60代、自営業)
  • 民主主義は憲法、法制度がそうなっていればいいと言うものではなく、市民、国民がそれをちゃんと運用してこそ意味がある。そこには権利もあれば、義務もある。非効率な制度であることを認識しつつ、市民として社会を良くしていく責任も思って対応する行動が必要。好き勝手が許される社会でもない。また、政治、会社の暴走にも意思表示をできることが大事。会社社会、産業優先のせいか、日本人は市民が基本になっていない。だから、恐れられていない。安倍政権の勝手な閣議決定がまかり通り、すぐ忘れる、と思われて、馬鹿にされていることをもっと自覚していない市民が、真の民主主義を実施しているとは思えない。あと、責任の取り方、過去の総括の仕方も「談話」、「解釈」でころころ変わるのも国民としての行動になっておらず、一部の政治家が運用している社会なのでしょう。(男性、50代、会社員)
  • よくドイツの社会構造として指摘される、社会民主主義的な会社運営(教会組織は一部で形骸化されつつあるが)は、そもそも欧米流のCSRとは異なる。また日本の伝統であった終身雇用・年功序列の家父長的な組織形態とも異なる。ドイツでは、地域や団体などの中でコミュニティのルールづくりを議論する風土があり、しかもそのルールの形成過程や運営状況はコミュニティ毎に独自性がある。また政党が輿論形成に機能していると私は認識する。他方、わが国では、日清戦争直前の一時期は十闊達な議論が国会で行われていたが、ここ百数年来は中央集権的な意思決定プロセスが形成され、それが伝統であるかのような錯覚が生まれている。北海道から沖縄まで、全国各地に張り巡らされた組織は、一部には独自が維持され、あるいは新たに生まれつつあるものの、概して中央集権的、大本営発表型の位置決定がなされていると思われる。地域のすぐそばに存在する組織・・・たとえば、自治会・町内会、PTA、消防団、地区交通安全協会、公民館(運営協議会)、地区社協(社会福祉協議会)、商店会、商工会議所・商工会、青年会議所(JC)、単位農協(農業協同組合)、ロータリークラブ、ライオンズクラブ等々。わが国で輿論を形成する組織やプロセスのあり方を、ドイツと比較すると、どうもドイツのほうが「民主主義」は成熟していると思われる。(男性、40代、地方議員)
  • ワイマール共和国という歴史がある。それよりも民主主義は西欧出発のものである。(男性、60代、学者・研究者)
  • 天皇制を有している日本は、先の大戦後、戦勝国によって様々な制度が民主主義の理念のもと制度改革がなされた。その理念が根付くには、もっと多くの時間を要すると思う。(女性、60代、主婦)
  • 国民の税についての考え捉え方がドイツの方が遥かにシビアである。これは第一次世界大戦の敗戦に伴う賠償金と税金、その後のポピュリズムと第二次世界大戦の敗戦から国民の税の徴収・使用(制度)への視点・関与が大きく向上したことによる。税を人任せにする限り民主主義は研ぎ澄まされない。切磋琢磨は個人に当てはまる言葉であるが、税制度に対しても当てはまり、第一に誰の為かを考えたい。税に鈍感な国民に民主主義は深耕しない。(男性、70代、無職)
  • 原発に関連しても国民の声を反映させているから(男性、30代、派遣社員)
  • ワイツゼッカーのようなリーダーが日本には出てこない。これは、日本とドイツの決定的な違い。日本にはアウシュビッツのような歴史はないが、一方でアジアに多大な被害を与えた。日本の指導者、メディアは過去に学ぶ姿勢に欠けている。(男性、60代、自営業)
  • 1.連邦制の採用で、少なくとも日本よりは中央集権の弊害が少ないと想像される。2.選挙制度の詳細は知らないが、各州・連邦レベルでの党派構成の変化など、そして投票率などを見ると、恐らく総体として議会制民主制度は現在の日本よりは機能しているのではないか。(男性、60代、自営業)
  • 民主主義の基本的理解が日本では浅い。自由民主党は本当にその名前に付している"自由"と"民主"が何を意味するか分かっているのか極めて疑問。(男性、70代、メディア関係者)
  • よくわかりませんが、天皇制が民主意識に反面的な影響があると思います。(男性、80代以上、学生)
  • 終戦直後の態勢整備がきわめてすぐれていた。基本的には戦前と同じ。(男性、70代、自営業)
  • ドイツの民主主義に関し、具体的にはあまりよく知らない。しかし日本の民主主義が、制度上は整っているにもかかわらず、市民に「お上」意識が残っており、権利と義務を伴う民主主義に育っていないことを考えると、多分ドイツの方が優れているのだと思う。(男性、60代、定年退職者)
  • 歴史認識において、日本の安倍首相をはじめとする政治家の姿勢ははるかにドイツに比べて問題がある。また、沖縄の翁長知事に対する政府のいじめに似た姿勢は、知事を選んだ沖縄県民の主権を無視するが如き幼稚で恥ずべき非民主主義的行為だから。(男性、60代、無職)
  • ①王制を廃止した②州政府への分権体制がとられている③ヒトラー政権の独裁政治を歴史的に克服した(男性、70代、退職者)
  • ドイツの場合、明確であり、少々のことでは揺るがない。(男性、60代、学者・研究者)
  • 日本の選挙を見る限り、地方はポピュリズムのような展開が見られる一方、中央に行っても逆に民意をうまく反映出来なくなり、エリート中心官僚政治気味です。また、国民全体が民主主義への理解が浅く言葉通りしか理解していない、だから完全な民主主義ではなく途中段階だと思う。(男性、20代、学生)
  • なんせ年季が違う(男性、30代、メディア関係者)

  • 日本の法体系は英米法やドイツ法を参考にしているところが多いと聞いています。有権者の政治参加、政治意識については、日本はほかの先進国に比べ低いと思います。国民が勝ち取ったものではないからかもしれません。(男性、40代、メディア関係者)

  • ヨーロッパでは表現の自由を重視しているイメージがあるから。(女性、20代、学生)

  • 原発廃止に向っているから。(男性、70代、)

  • ・デモクラシーの下でも、安定した政権が外交やエネルギー、財政健全化等、長期の視点で取り組むべき政策課題に積極的に取組み、成果をあげている・具体的には、財政健全化については、憲法改正も行い、デモクラシーの下での財政健全化の道すじをきちんとつくっている・地方分権がすすんでいる・民間シンクタンクや大学の活用が進み、政府との機能の分担が進んでいるなど(男性、40代、政策シンクタンク)

  • 首相の在任期間が長く、はっきりと中央と地方の関係が分かれており、役割分担が行き届いていると感じるから。また、やるべき改革をきっちりと民主主義プロセスの中で解決している印象がある。(男性、20代、地方公務員)


「同じくらい」と回答した人の具体的な理由

  • ベルリンの壁の崩壊後のドイツの統一が、十分ではないにせよ、実行された背景には民主主義が機能した。(男性、70代、自営業)
  • 夫々の国には歴史があり、価値観の相違があり、夫々の民主主義があるのではないでしょうか?その意味では、双方に大きな差はないと思います。(70代、NPO・NGO関係者)
  • 封建主義から全体主義へ、そして敗戦、同じような歴史を持ち、戦後の民主化も同じレベル。(男性、60代、大学講師兼社外取締役)
  • 日独は、ほぼ同じころ近代化をはじめ、政治の民主化も始めている。日独の違いは、社会の伝統の違いによるものであり、成熟度の違いとみるべきではない。(男性、60代、各団体関係者)
  • 極東アジアの中の日本、欧州の中のドイツ、なかなか比較しにくく、互いに第2次世界大戦後、立ち直った姿を見て、同じくらいではないかと考えます。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 昔は、戦後の反省などドイツが優れていると感じていたが、現実にドイツの若者と接していると、ドイツの内情が理解でき、基本的には日本と似ている点が多く、優れていると言えないと感じているからです。(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 「民主主義の成熟度」ってどのように考えるかによるかと思うが、両国の構成員すなわち国民個々の意識においては「権利」より「義務」を重んじることに傾いている点においては同程度だと思われる。(男性、60代、学者・研究者)
  • 民主主義の成熟度は、投票権を持つ人々の集合知の成熟度で有り民族固有のベクトルが絡むので、単純な比較は出来ないと考えます。(男性、60代、会社員)
  • 民主主義とか人権とか民意反映システムという概念は、国により異なる文化的背景、歴史的背景、政治経済的背景を基礎として成り立っており、世界が一律に同じ方向に進化発展し、同質的成熟度に到達するものとは思えない。ドイツはドイツ、日本は日本の民主主義を目指し、より高い成熟度を達成しようと目指してきていると思います。異なる世界の中で、ドイツは民族的背景を生かしつつ、特にEU発展の中で育まれたEUスタンダードの民主主義制度を導入してきていると思います。日本はアジア近隣に共産党や軍人や財閥などによる独裁政治システムが多い中で、日本的特質を生かしつつ、敗戦後はアメリカ的な民主主義を導入し日本的に発展させてきている。日本はドイツ型民主主義と細部は異なっていても、民主主義の基本的な考え方の部分では、類似で同程度の政策決定、政治支配実行の政治行政システムや民意反映システムを持っていると考える。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • 米国影響下(英国自由主義思想と仏革命思想)の日本。欧州の民主主義(仏革命など哲学思想的背景)下の独。歴史的根底的には独が上かも。(男性、60代、学者・研究者)
  • 政治としてはドイツの方が民主的だと思うが、ネオナチの問題もあり浅薄な右翼が台頭してきた日本とあまり変わらないような気がする。(男性、50代、自営業)
  • 投票率などはドイツの方が高いかもしれないが、一般大衆がどこまで民主主義の意味を理解し、権利と義務を心得ているかについては大差ないようにも割れるから。(男性、60代、学者・研究者)
  • 厳密な定義づけがない前提で一般的な比較を行えば、さほど大きな差があるとは思えないから。(男性、60代、国家公務員)
  • 政治家の質を除けば同程度ではないかとの感想を持っている。(男性、50代、会社員)
  • 私見ですが、民主主義には進化の度合いもあるのかもしれないですが、それぞれ文化や歴史が違うので少し性格が違うのではないかと。いずれも同じ高みに向かって別ルートで登っているようなもので、どちらが優れているかどうか問うても所詮は仕方ないと思います。(男性、60代、各団体関係者)
  • 第2次大戦敗戦国同士で、廃土の中から立ち上がり、民主政治のもと見事に復興を成し遂げ、ともに経済大国として世界をリードしている点。(男性、70代、年金生活者)
  • 議院内閣制であり、国民は年齢条件だけで選挙権、被選挙権を有する。政党政治が機能している。しかし、日本では新憲法が施行されてから一度も改正が行われていない。社会が変化するにつれて憲法も変化すべきであるべきところが憲法改正が有効になされていない。これは民主主義が成熟していない点である。一方、ドイツは戦後処理を行うにあたり、一度国家が崩壊したことを利用して、第二次世界大戦に関する全ての責めをナチスに被せて戦争責任を免れている。いかにも戦後処理は終わったが如き態度を示しているが、近隣の欧州諸国に直接与えた被害については謝罪さえしておらず、頬被りをしたままである。この点について日本は大東亜戦争の戦場となったアジア諸国(殆どが日本の敗戦後大東亜戦争が契機となって独立を果たした)に対してその被害を償って謝罪している(韓国は大東亜戦争を日本人として共に戦った国であり謝罪も補償もする必要はない)。よって「同じくらい」と評価した。(男性、60代、地方公務員)
  • どちらもシステムとしては一長一短がある。甲乙はつけられない(女性、20代、会社員)
  • 戦前戦中の日独はかなり異なる体制を取っており、その初期条件が異なる。したがって、そうした初期条件が異なる日独を同一の基準で比較するというのは、かなり乱暴な議論だと考える。したがって、同じというよりも、それぞれの独自性があるという意味で、同じだと考える。(男性、50代、学者・研究者)
  • ドイツの民主主義がどのようなものか、知らないから。(男性、40代、地方公務員)
  • 民主主義の成熟度は比較できるものではないと思う。(男性、40代、メディア関係者)
  • ドイツの実情を理解していない(男性、50代、メディア関係者)
  • メルケルの存在感は分かるが、それと民主主義の成熟は別だと思うし、国内状況は分からないので。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 社会的、経済的には他国より安定しているものの、個別には種々の問題が報じられており、民主主義の成熟度についてはよくわからない。(男性、70代、年金生活者)
  • 両方を実体験として知っている者しかその答えはわからないから。隣の芝生は青く見えると言いますが、それは真実かも知れないし、自国を過小評価しているかも知れないし。専門家の意見を聞いてから自分なりに考えてみたいです。(男性、40代、地方公務員)
  • 比較対象の指標が定かでない(女性、50代、各団体関係者)
  • ドイツの民主主義について比較できるほどの知識がない。(男性、60代、学者・研究者)
  • ヒトラーのナチス党は、ドイツの民主主義により誕生した独裁政権で、民主主義には欠陥があり、どちらが成熟しようと意味がない。(男性、50代、無職)
  • 日頃得られている情報レベルでは、熟成度なんて判断できない、(男性、60代、定年退職者)
  • ドイツの民主主義について、基本的な知識の持ち合わせがありません。(男性、20代、NPO・NGO関係者)
  • あまりにも情報が少ない。たとえば脱原発にしてもメルケルさんの鶴の一声で決まったように報道されているがそうなら議会でのさまざまな論議の後に決定されたというのとは違うようになる。ヒトラー賛美を禁止する法律も趣旨は分かるが却って地下に潜るようなことにならないかと思う。こういう断片的なことしか伝わっていないのに軽々にどちらかとは言えない。(男性、60代、年金生活者)
  • 詳しく比べたことがないんですけど、簡単に結論とか出すのが難しいと思います。(女性、30代、メディア幹部)
  • 民主主義の定義、理解についてそれぞれの国、また世界の社会でかなりの違い、ずれがあると思うので、一概に比較ができません。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • 残念ながら、ドイツの民主主義の現状を日本と比較出来る情報が少ないので、なんとも言えない。ナチス政治の反省、東西ドイツの統合、日本とは比較にならないくらい移民を受入れている現状などから想像するに、日本よりドイツの民主主義の方が優れた状況にあるような印象を持っているが、客観的にそう断言できる情報を持っていない。
  • どちらが優れているかという尺度で、検討したことがないため。(男性、30代、会社員)
  • ドイツは国民の声が政治に反映していると思う(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 「民主主義の比較」は不可能かと思います。質問内容を若干揉んだほうが良いのではないかと。(男性、40代、メディア関係者)


問2.下記はドイツの政治や制度の主な特徴です。この中で、あなたが日本への示唆になると考えるものは何ですか。

「その他」の回答

  • ブンデスリーガーの成り立ちを観ると、スポーツで生活できる基盤ができており、スポーツが社会に浸透している感じがします。日本ではスポーツよりも勉強重視なので、スポーツで生活できる場所が広がるとより地域社会の力が高まり、社会全体の余裕がでてくるような気がします。その点では、サッカーにしろラグビーにしろ野球にしろスポートは社会生活の大きな位置をしめることにより、社会の多様性を支える基盤が増えて、それが民主主義の基盤を強めていくような気がします。(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 憲法が定める政治の枠組みは、各国の歴史や国情を反映しており、特定の制度だけをとりあげてそのまま我が国において生かそうとしてもうまくいかないだろう。もっとも、その国の政治がどのように運営されているのかを知ることは大切であり、歴史的な必要性があったとはいえ、ドイツでの政治教育の取り組みには学ぶべき点があると思う。連邦参議院もドイツの連邦国家の特色のあらわれの一つではあるが、制度は運用の仕方にこそかかっており、日本の二院制のあり方を考え直すうえでも参考になるのかもしれない。(男性、50代、学者・研究者)
  • 13に関わると思うが、学校で当然ながらバランスがとれたしっかりした政治教育を行うべきである。文科省はびびるであろうが...(男性、60代、学者・研究者)
  • 品格あるヤジであってほしい。(男性、70代、年金生活者)
  • ドイツ憲法において絶対に変えられないことがあること(男性、30代、派遣社員)
  • 基本的には戦前の態勢と変わらず。(男性、70代、自営業)
  • あまりないのではないか(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 憲法に国家緊急権の条項があること。(60代、企業経営者・幹部)
  • ・憲法の積極的活用・大統領制の活用・民間シンクタンクの活用等(男性、40代、政策シンクタンク)


言論NPOでは、今年1年を通じて、民主主義についての議論を行う予定です。その中で、取り上げてほしいテーマ、またはゲストに質問したい項目などがありましたらお書きください。

  • 安倍内閣の独断的な政治手法と憲法の三権分立等の規定の整合性。秘密保護法案等に対する言論の自由を守るための方策や手立て。自民党の改憲案と近代国家としての基本的人権の整合性。(男性、70代、各団体関係者)
  • テーマ:ドイツが福島原発事故をきっかけに、脱原発に舵をきったことを、民主主義の観点から深堀してほしいゲスト:細川前首相や小泉前首相(男性、70代、自営業)
  • 辺野古埋立問題と日本の民主主義の熟度を重ねた場合、どの様な実相が見えてくるのか?(男性、50代、会社員)
  • 国民の代表としてふさわしい政治家を選ぶための制度を至急構築するためにはどうすべきか?(男性、50代、弁護士)
  • 疲弊している町村では文化伝統を誰が守っているか。(男性、60代、地方議員)
  • 有識者に捉われず、市井の優れた人を幅広く取り上げるべき。(男性、30代、メディア幹部)
  • 国の方針決定の方法として、民主主義が果たして、最も優れた方法であるのかどうか。身近な例で考えて欲しい。例えば、町内で誰かの家の前をゴミ集積場にしなければならないとき、どうやって決めるのがよいのか。(男性、40代、地方公務員)
  • ・日本のような同調圧力が強い社会の中で、個人がしっかりとした考えを持つための教育をどうすべきか考える必要がある。・学校で現代史をきちっと学ぶことが、民主主義の基礎になることを教えることの必要性・ネット社会(匿名制社会)のなかでどう自己の考え方を確立するか・お任せ民主主義、投票だけ民主主義を超える「自律的民主主義」をどう確立するか(男性、60代、メディア関係者)
  • ドイツとの対比といいますか、慰安婦問題においても他の国も「戦争時」にはしていたことなのに、どうして日本だけが今なお引きずっているのか、今もまだ糾弾されるのか・・・脇が甘いか、隙があるからでしょう。どんな隙なのか、暴いてほしい。賠償金問題だけではないでしょう?(女性、40代、会社員)
  • 「大きな政治家を育む」仕組み民衆主義といえど、時のリーダーの「器の大きさ」により、多くのことが変わってゆくと思う。是非、「大きな政治家」を育む仕組みにつき議論し、実行策を検討して欲しい。余りに無策で、どんどん小さくなっているのが残念。2.「日本的民主主義とは何か?」、人をいたわり、自我を抑制しながら、自我を発揮して、楽しく過ごす、これなどが日本人の特性だと思いますが、これが民主主義の基本ではないのでしょうか?弱点は「お上」頼りで、自主性、自立性に欠けることとは思います。この点を克服できれば?(70代、NPO・NGO関係者)
  • 軍備を含めた将来の日本をどの様に作り上げるか。(男性、60代、無職)
  • アメリカの占領政策の下で、民主政の憲法を受け入れたが、新憲法の理念に基づく三権分立の統治システム作りが中途半端であったことに問題があるのではないか?(男性、70代、自営業)
  • 1)形式ではなく実体における民主主義の基本は何か?それを体現する形式をどう考えるか?(ポピュリズムの回避をどうしたらできるかという問題意識。)2)日本において具体的に何をやっていけばいいのか?処方箋は何か?(男性、60代、各団体関係者)
  • 日本人の世界に通用しない性格をどうしたら直していくか小さい時からの教育の在り方中国、アジア、新興国が急速に力をつけてきた中で、日本はさらに埋没します。国際的に伍していける政治家を生んでいくための工程表づくりメルケルが7年ぶりに訪問しましたが、中国には9年で7回も訪問した事実を大いに反省しなくてはいけません。その割に今回も報道などで大きく扱われませんでした。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • テーマとして取り上げても、質問でもどちらでも構いません。「なぜ、杉本祐一のパスポートを取り上げ、鳩山由紀夫のパスポートを取り上げないのか?」「なぜ、沖縄県にそこまで遠慮しなければならないのか?」(男性、40代、会社員)
  • 子供のころから多数決って、本当に民主主義かなあと漠然と感じていました。(女性、50代、主婦)
  • そもそも民主主義とは何か?理想とする民主主義は何か?日本的民主主義とはあるのか?など(男性、40代、会社員)
  • ナショナリズムと民主主義(男性、50代、学者・研究者)
  • 最近の選挙における投票率の低下は問題である。これでは選挙が民意を反映しているといえるかどうか疑問である。有効投票が少ない場合にはその選挙を無効にする仕組みの導入を検討すべきではないか。(男性、70代、企業経営者・幹部)
  • 日本政治の非論理性とそれを了解する国民性(説明責任を果たさぬまま、わかりやすい言葉だけで政策を転換する近年の政治的劣化、それに鈍感になっている国民の不変性)(男性、50代、メディア関係者)
  • 日本・米国などの民主主義は行き詰まっているが、その大きな原因は「過度のポピュリズム」と「過度の弱者救済」と思う。「過度の弱者救済」はモラル・ハザードを引き起こし、国民(及び国家)の活力を削ぐ。国家運営で大事なことは、「機会の自由」と「仕事をしている国民に対する正当な報酬」を守ることだと思う。「ポピュリズム」は、或る一面では「民主主義の具現」「国民の総意」とも受け取れるが、場当たり的な政策・国家運営に繋がる。(日本の)国会議員たる者は、10-30年後の国家の在り姿を描いた国家戦略を示し、国民をリードしていく存在でなければならないと思う。(男性、60代、元企業幹部)
  • 地方分権、首相の解散権の制限。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • ポピュリズムがはびこり、プラトンが指摘したような「(愚者による)民主主義政治の負の側面が顕著になり、僭主を待望する空気が醸成されてくる」リスクをどうしらた回避できるのか、真剣に考えるべき時期に来ていると思います。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 若者と政治(選挙)。投票年齢が引き下げられる状況にあることと、若年層の政治離れが進むと「高齢者」民主主義になる恐れがあるため。(男性、50代、メディア幹部)
  • 国民の政治意識、民主主義の成熟度を高めるための方法(男性、50代、会社員)
  • 今、及び近未来を予測して日本にとってあるべき民主主義の在り方。(男性、50代、企業経営者・幹部)
  • 欧米的な民主主義は日本には定着しないと考えています。その理由は、徹底した「個人」があり、そこから社会を築いている西欧先進国と根本的に異なるからです。その意味では、日本型の民主主義を分析し、掘り下げることで、日本の民主主義を世界に訴えてゆくことは意義のあることだと思います。(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 国民は国家を信用できるのか。民主主義は国家の暴走を止められるのか。国家の暴走は国民の暴走か。国民は国民を信用できるのか。言葉に発しなくとも、戦前・戦中・戦後を通じて大多数の日本人はNIPPONに対して誇りも愛着も持ってきたと思います。ところが今になって、その自信が揺らいできました。疑心暗鬼になっています。要因は他国にも自国にもあるようですが、過去を冷静に振り返り、その考えを発信することすら「危険」と感じられるくらいの息苦しさを感じます。このままでは、隣人すら疑ってしまうようになるのではないか・・・戦争が近づいているときってこんな感じなのでしょうか。と、闇雲な心配ばかりしています・・・この暗雲を吹き飛ばしてくれるのは、自然の摂理でしょうか。それとも人の為す技でしょうか。民主主義は、自然の摂理でなく人が作った仕組みです。如何様にもなる仕組みでしかありません。であれば、それを為す人そのものを信用できるかどうか。それが最後の肝になるのだと思います。以上のようなことについて学びを得たいです。抽象的・主観的ですみません。(男性、40代、地方公務員)
  • 日本の住民の意見を封殺し、戦前への回帰を急ぐ自民支配体制(男性、50代、会社員)
  • 地方自治制度について、貴論する必要がある。大阪の橋下市長の挙動みていると、喫緊の課題と思うから。(男性、70代、無職)
  • どのように学校その他で次世代を担う人々に政治教育、まさしく政治とは何かということを教育するかである。(男性、60代、学者・研究者)
  • このまま安倍政権が継続すれば世界から益々孤立してしまう危機感を持ってほしい。日本以外の国が日本をどうみているのか、日本のマスコミも当会でも取り上げないのはなぜか?(男性、60代、会社員)
  • 憲法改正について意見を述べる機会。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 東南アジアやインド周辺国を含めた地域の「民族固有の民主主義」は、テーマになりませんか?議論が混沌とするであろう中韓を取り敢えず脇におく方が、議論は進め易いと思います。(男性、60代、会社員)
  • (1)民主主義は、代議員の選別システムとか政治家の質とか能力向上が前提となると思います。各政党の人材育成方法強化を競わせる方法はないでしょうか。(2)小選挙区制度と全国比例方式では、政党の順位決定で質を問われる政治家が選ばれる。その結果、国会内多数決で民意を反映しない政策が決定されてしまう。選挙制度改革方法を議論してほしい。(3)人口減少の貧困県や地方自治体に住む人々の声を反映させる選挙制度でないと、少数派の民意は国政に反映されない。人口過疎自治体住民の民意を適正に反映する選挙制度を議論すべきである。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • 工藤代表によるG7、G20各国代表との精力的な鋭いインタヴューを期待します。(男性、60代、学者・研究者)
  • 日本型民主主義とは何か。=日本の民族的な特性、多様な価値観、天皇の存在、等々のことから生み出される民主主義のあり方。現実主義と理想主義の均衡が政治の本質だと思うが、この視点で見た二院制と選挙のあり方。(男性、60代、学者・研究者)
  • 1明治以来の「民権運動」の歴史を掘り起こしてほしい。そしてそうした運動が「国家によってどう扱われてきたのか、根づいてきたのかを語ってほしい。2民衆のたまり場、公共空間が都市部では全く存在しない。民主主義の基盤を保障する民衆の公共空間がヨーロッパではどのように確保されてきたのか、日本の現状と対比して紹介してほしい。3日本でも参加型民主主義が語られ、地域政党が部分的に登場したがどうなってしまったのか。私は市民運動に取り組んでいるが、それと政治・選挙とがまったくとはいわないがなかなか結びつかない。何故なんだろう?4マスコミ、メデイアの役割は?評論家と芸能人に占有され、ジャーナリズムはどこへいいたのだろうか。後藤さん賛美もう終わったのか?政府情報の垂れ流し、情報操作は目に余る。真実は何か、の報道が本当に少ない。(男性、60代、年金生活者)
  • 民主主義という名の詐欺に国民は騙されている。政党政治では国政は良くならない。国民が直接政治をおこなう、民意主義の国にするべきで、インターネットなどを使えばそれが実現できる。議論することは無意味で、問題の解決策を複数提示して優先順位を決め、インターネットの仮想空間などを利用して、社会実験をし、成果が得られそうなものを採用していけば、最初は無駄があるかもしれないが、経験をつめばすぐに良い解決策にたどりつく。こうした考えをどう思いますか?(男性、50代、無職)
  • 独仏の戦後和解について。(男性、50代、メディア関係者)
  • 国から地方まで、議員に特権を与えすぎている。権力を監視する国民の組織を設置するべきである。国民の監視が必要なのは、司法(裁判所・検察・警察)も同様である。(男性、70代、年金生活者)
  • 歴史認識と和解の関係。沖縄と日本本土との和解を実現するための道筋。(男性、60代、学者・研究者)
  • 昨今の世界情勢を見聞していると『ポスト民主主義』の時代に入っている気がする。もちろん民主主義の延長線上であるが、ピケティの言う格差社会で今までの民主主義が機能しなくなってきているのでは?(男性、50代、自営業)
  • 民主主義のスピードとマーケット(市場)のスピードのギャップをどう考えるか、グローバル化と民主主義、ポピュリズムへの対応(男性、50代、メディア幹部)
  • 1.立憲主義をテーマにしてほしい。2.憲法に関して他国と比較することで理解が深まるもの。(男性、50代、会社員)
  • 民主主義を適切に運営するために必要な、国民の教育のあり方(男性、60代、学者・研究者)
  • 少子高齢化が政党政治および民主主義にもたらしている影響について、戦前戦後の日本の民主主義の比較。(男性、20代、NPO・NGO関係者)
  • 日本の戦争責任(男性、60代、国家公務員)
  • 民主主義の原点となる「議会」の議員の選出について、深い議論と検討をして欲しい。特に、議員になるまで、特段の努力なくしても、当選出来る2世議員の存在は、イギリスの例なども参考にして徹底的に議論して欲しい。2世議員中心の議会での検討は、全く期待できないと思うから。(男性、70代、無職)
  • 例の「わたしはシャルレ」で日本人には極めて違和感があったように民主主義といってもその態様のバラエティはかなり大きいと思う。どこまでを民主主義というのかという基本を確認し合うところから始めて欲しいものである。(男性、60代、年金生活者)
  • 日本の政治制度の抜本的見直し(政党交付金の廃止、小選挙区比例代表並立制の中選挙区制への復帰などの是非を含めて)・・政治家の育成システムとしての派閥は、なぜ無くなったのか、派閥が果たしていたプラスの機能を代替するものをどのように作るか・・(男性、60代、各団体関係者)
  • 日本に民主主義があるのか?(女性、60代、NPO・NGO関係者)
  • 民主主義の定義をきちんとすること。国華の政治、地方社会の運営の仕方など、すべて一面的なことでは必ずしも正しくない。(男性、70代、NPO・NGO関係者)
  • 選挙民主主義の限界(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • 民主主義の議論の以前に我が国とドイツを含めた欧州大陸の各国は国の成り立ちが異なる点にもっと注意が必要ではないか。例えばドイツでは比較的若い段階で職人と大学院まで行くコースで別れるよううで、一方我が国は形としては米国同様の区別が少ない組み立てになっている。そういう異なる与件の下で政治の制度のみ論じても無意味ではないか。(男性、50代、会社員)
  • 国政選挙においてなぜ最近の投票率が低いのか。すなわちなぜ国政選挙に選挙民の関心が低いのか。言い換えればなぜ国民の国会議員に対する期待がないのか。このような状況を改善するには現在の政治のあり方をどのようにすればいいのかご意見を伺いたい。(男性、60代、自営業)
  • 社会との関わり方の議論。自由勝手ではない。社会活動に積極的関わっていくようにするためには、どうしたらよいか。(男性、50代、会社員)
  • 世論調査の意味。世界各国の政党の役割の比較。マスメディアとSNSの責任と役割。ITCの未来と民主主義の未来。多民族社会と国民国家とのはざまで、言語(外国語)や国籍をどう乗り越えるか。等々(男性、40代、地方議員)
  • 民主主義は行ったり戻ったりしつつも、国や社会によって方向やスピードが違っても少しずつ進化しているのだと思います。絶対的な共通の頂きはあるのだと思います。しかし、外から圧力をかけるところまではいいのですが、戦争までして強制させるものではないと考えます。そういう考え方は甘いのか、それをお聞きしたいです。(男性、60代、各団体関係者)
  • 民主主義は多様である。日本的な民主主義があってもよいと思うが、米欧流からすると、制度・形式は真似ても政治の原理は日本では民主主義とはいえない。西欧的な意味での「個」の存在がきちんと了解されていないから、全体のための正統性をめぐる個人の立場が自律したものとしていまだに育っていない。日本政治を民主主義と呼ぶとしたら、安定と合意のシステムとしては機能しているが、その原理は異なる、という点が重要である。(男性、60代、学者・研究者)
  • 政治への参画意識の啓蒙に関しての具体的取り組み方法を議論して欲しい。(男性、70代、年金生活者)
  • 学校教育の中で、その理念の定義を明確にしていくことが必要では、と思う。(女性、60代、主婦)
  • 政治家評価システムの構築(男性、30代、会社員)
  • 問1SQに記した様に税について取り上げて欲しいです。例えば、沢山ある租税特例を置いてその効果と役割を露わになれば、誰の為が見えてくる。税への意識が民主主義を上げると信じます。(男性、70代、無職)
  • 原発、憲法、アジア情勢(男性、30代、派遣社員)
  • 選挙公約の主要争点にされない重要課題が、首相官邸のリードで進められ、与党のチェックももう一つといった印象を受ける。議会の政策論争ももう一つの感があり、我が国の民主主義ムードは大きく後退しつつあるのではないか?そんな印象を受ける。有権者が、問題意識を高めることが大事なことはよくわかるが、マスメディアがもっと問題提起する役割を強める必要があると思うのだが・・。(男性、70代、年金生活者)
  • 被選挙人と給与の大幅な削減、公務員の登用、比例代表の廃止、中選挙区方式へ、民度向上教育を全国民にするとともに低レベル者の排除被選挙人の条件として年齢は10年あげて期待される能力を付加する一案としてー総合職試65%トイック800IQ120体力自衛隊幹部論文愛国心宣誓(男性、70代、自営業)
  • 民主主義をしっかりわかって議論してほしい。国の数だけ民主主義があるということではないか。中国だって北朝鮮だって、その前のソ連東欧だって民主主義を標榜している。(男性、60代、企業経営者・幹部)
  • ①衆参両院の選挙制度改革②2院制度のあるべき姿と改革③司法と憲法裁判のあるべき姿について④政党政治と官僚制度について⑤学校制度の中での政治教育のあり方(男性、70代、退職者)
  • 日本で本当の民主主義を確立するには、どの様な施策が必要か。(男性、60代、学者・研究者)
  • シルバー民主主義について。若者の意見をどのように政治に反映させることができるのかなど(女性、20代、会社員)
  • もしも民主主義が崩壊したらどうなるのか(男性、30代、メディア関係者)
  • そもそも民主主義とは何か?それが大事だということが、どこまで我々は教育制度上徹底させているか?日本的な民主主義はどうあるべきか?(男性、40代、メディア関係者)
  • まず民主主義という概念をどのくらいの日本人がちゃんと理解しているかに興味があります。(女性、20代、学生)
  • 政治学者の佐々木毅先生。ジャーナリストのトマス・フリードマン。(60代、企業経営者・幹部)
  • 日本に民主主義が定着しているという前提の議論はむなしいと思う。(男性、70代、)
  • ・デモクラシーとはそもそも何か、具体的にどんなことを言うべきなのか(民主主義という日本語訳のあり方も問題かも)・トクヴィルの「アメリカのデモクラシー」を、いま日本でいかに読むべきか-メディアの機能、シンクタンクの機能-NGO、NPOの機能-地方政治のあり方・日本のデモクラシーを磨いていくためには何が必要なのか-逆に言えば、ボトルネックは何か(男性、40代、政策シンクタンク)
  • 民主主義がすぐれた政治指導者を保障するものではない。こうした点についてどのように考えるべきか。(男性、50代、学者・研究者)
  • 民主主義が機能する条件の確認(男性、60代、NPO・NGO関係者)
  • ルワンダ・シリア各大統領。(男性、40代、メディア関係者)