第4回 東京‐北京フォーラムまであと47日を切りました! 聞き手: |
本日、「第4回 東京-北京フォーラム」の実行委員会が開催されましたが、いかがでしたか。
中国では熱い北京オリンピックの季節が始まりますが、その直後に中国から大訪日団が日本に来ます。フォーラムまであと47日を切り、記者会見も終え、言論NPOにとっての熱い季節もこれからが本番だなという感じです。
昨日は最後の実行委員会と記者会見が行われましたが、実行委員会にはオブザーバーを併せて45人ほど来ていました。日本の各界を代表する日本の有識者が、手弁当で参加し、この日中の民間対話という歴史的事業に参加していただいているわけです。改めて「東京-北京フォーラム」は多くの人に支えられているんだなと思いました。
やはり思い出すのは、05年の反日デモにより、政府間関係が悪かったときに、日中間のほとんどの民間の交流事業が停滞してしまいました。その時、この状況を打開するため、本気の対話をしようという動きにつながったわけです。
僕たちのこのフォーラムは、友好という儀礼的な対話ではなく、本当に日中間の課題について議論をするんです。本気で議論し合うので、その議論が日本や日中間、ひいてはアジアの未来に関して、非常に重要な論点を議論しているので、どんどん輪が大きくなっています。
今日は中国側のパネリストがまだ確定していないので公表できなかったのですが、中国側の打ち合わせでは、閣僚級を含めた50人位の中国人が、オリンピックの直後に日本に来ることを検討していると聞きました。
このフォーラムに問われているのは、知的な交流のレベルをもっと上げることだと思っています。日中間は歴史的にも特別な関係にありますが、それを世界的な視野からも見詰め直し、お互いがその課題に関して真剣に対話することも必要です。
今回のフォーラムでは、経済、環境、食料、地方、安全保障について徹底的に議論しますが、そうした視点からも質の高い議論を行っていきたいと思っています。
また今回のフォーラムでは、いろいろな工夫をして議論がより広く公開できるようなことを考えています。例えば、当日会場に来られない両国の人たちにも、インターネットを通じて議論に参加できる仕組みを初めて導入します。日中の両国民の意識を探るために世論調査を今回も行っていますが、この世論調査を軸とした日中の相互理解の議論に、より多くの人たちに参加してもらいたいからです。
この仕組みは7月14日の民主党とのマニフェストフォーラムで、一度実験してみたのですが、まだまだ改善しなければいけないと思っています。いずれ議論の参加方法を皆さんに呼びかけますが、ぜひ申し込んでいただければと思っています。
私は日中間の民間対話が、本気の議論を通じて、日中間だけではなくて、世界的で大きな視点から日中関係を議論できるような、そういう段階に進まなければいけない時期に来ている気がします。グローバリズムの中、世界経済も非常に厳しい状況で、この前のサブプライムローンの話や食料不足、資源問題も含めて、世界的な課題が非常に大きくなっていまして、そういうことも日中でどう考えていけばいいかという議論もできるかもしれないし、日中そのものの課題もあるだろうし、さっきの国民間の感情の問題とかね、そういうことに関して真っ向から僕は議論していこうと思っています。
手伝ってくれるボランティアの人がまだまだ不足しておりますので、これから募集もしますので、ぜひこの民間の対話、本気の議論をバックアップしたいという人は、来ていただければと思っております。
(文章は、動画の内容を一部編集したものです。)