言論NPO代表 工藤泰志
あけましておめでとうございます。
言論NPOは、新しい年も歴史的な困難に強い覚悟で立ち向かうつもりです。平和と民主主義は、私たち言論NPOの創設時からのミッションです。
新しい年、その困難がより大きく深刻なものとなっています。
新しいスタートにあたって、皆さんにお伝えしたいのは、これらは困難ではありますが、私たちにとっては未来に向かうチャンスでもあるということです。ここでは無関心を装うこと自体が最大の罪、だと考えます。
平和や自由、そして民主主義という、誰もが当たり前と信じてきた規範は、それを守ろうという私たちの主体的な取り組みがない限り、壊れてしまうことがあります。
日本も例外ではありません。その亀裂が今、表面化しているのです。
新しい年こそ、その危険性に多くの人が気付き、力を合わせる局面だと、私たちは考えています。
北朝鮮の核保有で不安が高まる偶発戦争への懸念、そして民主主義自体の自滅、そして不安定化する自由な世界秩序、そのどれもが私たちに突き付けられた歴史的な課題です。
そうした課題は多くの人が共有すべきです。
それを乗り越えるために議論が始まり、政治を動かし、世界と共鳴し、課題に向かう大きな世論となった時、新しい動きが始まります。
そうした舞台を作り出すことが、新年、私たち言論NPOに問われた役割なのです。
言論NPOは新年、国内だけではなく、国境を越えた様々な議論を行い、その強い声を世界に届けます。
私たちが目指しているのは、北朝鮮の核廃絶を平和的手段で実現することです。
その連立方程式を解くシナリオを作り出すために、日米、日中、日韓や多国間対話を機能させ、北東アジアに平和を実現するための環境づくりを加速させます。民主主義自体の試練に立ち向かい、より民主主義を強いものとするために、様々な提案を行います。
3月には、世界の自由で多国間主義に基づく安定的な世界秩序を維持し、世界の課題解決を日本から世界に発信する「東京会議」も開催します。
そして、何よりも言論NPO自体をこうした歴史的な作業に本格的に立ち向かう、強いネットワークとして機能させなくてはなりません。
そのための自己改革も私たちの大きな課題です。
私たちにとってはこの新年こそ、未来に向かう新しいチャレンジの年なのです。
是非とも、こうした私たちの強い覚悟にご理解いただき、この2018年も私たちの挑戦に力を貸していただければ幸いです。