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■■■■ 言論NPO メールマガジン
■■■■ 2018年10月12日
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【Topics】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・【論考】第14回日中共同世論調査の読み解き方/工藤泰志(言論NPO代表)
・10月11日、「第14回日中共同世論調査結果」を公表しました。
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平素は言論NPOの活動にご理解とご支援を賜り、
誠にありがとうございます。
さて、昨日、言論NPOは14回目となる「日中共同
世論調査結果」を記者会見を行い公表しました。
調査結果からは中国国民の日本への印象や日中関係
に対する意識が、この1年で大きく改善したことが
明らかになりました。
では、こうした背景には何が影響を与えているのか。
設問同士のクロス集計や14年間の経過も踏まえなが
ら、今回の調査結果を代表の工藤が読み解きました。
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【論考】第14回目の日中の共同世論調査結果をどう読み解くか
言論NPO代表 工藤泰志
私たちが、中国と日中共同の世論調査を開始してか
ら実に14年になる。中国で国民の意識を継続的に調
査するものは極めて稀有であり、世界でもこの調査
しか存在しない。
この間、日本と中国のお互いに対する感情は悪いま
まで、それが両国関係に深刻な影響をもたらしていた。
私たちの調査は、こうした対立する世論の改善を目
的とする民間対話、「東京―北京フォーラム」の取
り組みと連動しており、多くの有識者に議論の材料
を提供している。
私たちが、10月11日に公表した14回目の調査結果で
は、中国国民の日本への印象や日中関係に対する意
識がこの一年で大きく改善したことが明らかになっ
ている。しかも、この改善は全面的なもので、これ
まで日中関係の大きな障害となった中国人の歴史認
識も含めてこれまでの対立的な感情は沈静化し、日
中関係の今後に楽観的な見方が強まっている。
ところが、日本人の意識は中国のようには改善せず、
対称的な傾向がより鮮明になっている。今回の調査
では現状の日中関係に対する日本人の悲観的な見方
も大きく減少したが、8割を超える日本人は依然、
中国に「悪い」印象を抱いている。
さらに言えば、この中国人の意識の改善には例外が
存在している。日本に軍事的な脅威感を持つ中国人
は逆にこの一年で増大し、日本が世界で最も軍事脅
威を感じる国となっている。日本人の中でも、中国
の行動に脅威を感じる人がこの一年で増えており、
安全保障に限って言えば両国民間に緊張が広がっている。
こうした傾向をどう考えればいいのか、それが今回
の調査に求められた課題となる。
▼論考の続きはこちらから
https://www.genron-npo.net/world/archives/7058.html
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「第14回日中共同世論調査結果」詳細はこちら
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今回の調査結果では、14回目の調査で始めて、中国
人の日本への「良い」印象が4割を越えました。
一方の、日本人の中国への印象は「悪い」が9割近
くで推移しており、日中両国民間で非対称的な傾向
が明らかになりました。
また、現在の日中関係については、日中両国民共に
「悪い」との回答が8年ぶりに半数を下回りました。
しかし、中国人の日本への意識改善の例外として、
日本に軍事的な脅威感を持つ中国人はこの一年で増
大し、日本が世界で最も軍事脅威を感じる国となり
ました。日本人の中でも、中国の行動に脅威を感じ
る人がこの一年で増えており、安全保障に限って言
えば両国民間に緊張が広がっている結果となってい
ます。
▼詳細な調査結果はこちらからご覧ください
https://www.genron-npo.net/world/archives/7053.html
▼記者会見報告はこちら
https://www.genron-npo.net/world/archives/7057.html
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【座談会】
「第14回日中共同世論調査結果をどう読み解くか」
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言論NPOは10月14日・15日の2日間にわたって開催す
る「第14回 東京-北京フォーラム」を前に、
「第14回日中共同世論調査」の結果を公表しました。
今年で14回目となるこの世論調査は、日中の間で継続的
に行われている世界唯一のものとなります。この調査結
果をどう読み解けばいいのか、4人の専門家と議論しま
した。
調査結果を合わせてご覧ください。
【座談会概要】
テーマ:第14回日中共同世論調査をどう読み解くか
参加者:加茂具樹(慶應義塾大学総合政策学部教授)
園田茂人(東京大学東洋文化研究所教授)
高原明生(東京大学公共政策大学院院長)
坂東賢治(毎日新聞専門編集委員)
司会者:工藤泰志(言論NPO代表)
▼議論の内容はこちらからご覧ください
https://www.genron-npo.net/studio/2018/10/14.html
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