【論文】報告「大国意識なき大国」日本の実力再評価 ―その強さ・弱さの再評価―

2004年6月10日

言論NPO・アジア戦略会議作業グループ

概要

成熟国家日本はいま、必死に構造改革に取り組み、新しい可能性と存在感を取り戻そうとしている。日本はアメリカと中国の台頭にはさまれ、一方で急速な高齢化と膨大な債務の中でのこれまでのシステムの見直しと重い課題への解決を求められている。

一体、この国の将来どんな国にしたいのか、どんな国を私たちは目指したいのか。こうした大きなテーマに取り組むために、まず私たちは日本の各分野の実力を再評価しようと考えた。定量的なデーターだけではなく、多くの専門家のヒアリングも行いかながら日本の各分野の「強さ弱さ」とそれらの戦略的な重要度のマッピングを行った。

このマッピングには戦略的に重要なもので他国と比べ強いものをさらに伸ばすことで私たちが望む国づくりに活かそうという戦略的なアプローチがある。

日本は声も姿も見えないといわれている。存在感の薄さは目指すべき日本の姿についての本格的な議論が提起できていないからだ。そうした議論形成に私たちの作業が一石を投ずることを期待したい。


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