増田寛也・岩手、北川正恭・三重、木村良樹・和歌山、片山善博・鳥取の4県知事と林良嗣名古屋大学大学院教授による
「道路問題を考える知事座談会」を開催
9月6日(金)午後5時から、笹川平和財団(港区赤坂)の会議室にて開催された座談会にご出席いただいたのは、以下の方々です。
増田寛也 岩手県知事
北川正恭 三重県知事
木村良樹 和歌山県知事
片山善博 鳥取県知事
林良嗣 名古屋大学大学院教授(環境学研究課 都市環境学専攻)
司会 工藤泰志・言論NPO代表
三重県 北川知事 |
岩手県 増田知事 |
和歌山県 木村知事 |
鳥取県 片山知事 |
名古屋大学大学院 林教授 |
言論NPOでは、道路関係4公団民営化論議についての議論を開始しました。
現在行われている道路関係4公団をめぐる民営化論議は、これまでの高速道路建設の後始末と民営化を軸に議論が行われており、8月末には民営化推進委員会の中間整理も出されました。
しかし、道路問題を論議するに当たっては、民営化を進めるための具体的なスキームについての議論だけでなく、(1)シビルミニマムはすでに80年代に達成されたと認識し、これまでの国主導で進められてきた公共投資のシステム設計自体を見直し、ギアチェンジする必要があるのではないか、(2)高度成長の終焉と少子高齢化時代における日本の将来のグランドビジョンと合わせて、道路建設問題を議論する必要があるのではないか、(3)地方分権の視点から、道路建設の判断基準を地方におくようなシステムの組み直しが必要ではないのか、といった論点が必要であると、私たちは考えるのです。
今回お集まりいただいた知事の方々は、これまでの道路計画を凍結せず継続して進めたいと考えていると一般には見られています。しかし、私たちは、上記の3つの論点について地方の視点から道路建設を見直すという立場で、是非見解を明らかにしていただきたいと思い、今回4県知事に質問をぶつけました。
そこでこの3点を問いかけたところ、(1)の点については必ずしも認識の一致をみず、残された道路建設は進めるべきとの議論になりましたが、(2)(3)については基本的に私たちと共通認識をもっていることがわかりました。
言論NPOでは、今回の4県知事による道路問題の議論を皮切りに、今後も、戦後日本の国土設計の見直しと地方分権の具体的進め方について本格的かつ具体的議論を発展させていきます。
なお、座談会の内容は、後日言論NPOホームページ上にて公開いたしますので、是非ご覧ください。
言論NPOでは、道路関係4公団民営化論議についての議論を開始しました。
現在行われている道路関係4公団をめぐる民営化論議は、これまでの高速道路建設の後始末と民営化を軸に議論が行われており、8月末には民営化推進委員会の中間整理も出されました。