私も評価に協力しました
橘川武郎氏 東京理科大学 大学院イノベーション研究科 教授 |
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原子力規制委員会によって新規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原発の再稼働を進める。【出典:2014年衆院選マニフェスト】
原子力の安全性は規制委員会による専門的判断を優先、原発の再稼働は順次判断し、3年以内の結論を目指す【出典】2012年衆院選マニフェスト、2013年参院選マニフェスト
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評価理由に関するコメント |
橘川武郎氏
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2
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九州電力・川内原子力発電所は再稼働されたが、原子力発電のあるべき姿について、安倍首相自らの口から明確な形で語られたことはない。再稼働の地元了解に関しても、経済産業大臣任せとなっている。
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太陽光や風力などの再生可能エネルギーの最大限の導入、徹底した省エネの推進を図る。【出典:2014年J-ファイル】
当面最優先で再生可能エネルギーの最大限の導入と省エネの最大限の推進を図る【出典】2012年衆院選マニフェスト、2013年参院選マニフェスト
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評価理由に関するコメント | |
橘川武郎氏
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1
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2015年7月策定の電源ミックスでは、2030年の再生可能エネルギー電源比率が22~24%にとどまった。3.11があったにもかかわらず、2009年に当時の麻生太郎首相が打ち出した「2020年に20%」と比べて、後退した内容だと言わざるをえない。
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エネルギーミックスの将来像を速やかに示す。【出典:2014年衆院選マニフェスト】
遅くとも10年以内には将来にわたって持続可能な「電源構成のベストミックス」を確立する【出典】2012年衆院選マニフェスト
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評価理由に関するコメント | |
橘川武郎氏
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2
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2015年7月にエネルギーミックスを遅ればせながら策定したが、「原発依存度を可能な限り減らす」「再生可能エネルギーを最大限導入する」という公約に、二重の意味で反する内容となった。
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三段階の電力システム改革を完遂し、エネルギー供給構造の一体改革を推進する。【出典:2014年衆院選マニフェスト】
電力システム改革を断行する【出典】2013年参院選マニフェスト
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評価理由に関するコメント | |
橘川武郎氏
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4
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原発政策への及び腰とは対照的に、「票になる」電力システム改革については、積極的に取り組んだ。ガスシステム改革についても、道をつけた。ただし、いずれについても、成果に関して評価を下す段階ではない。
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わが国の2020年以降の約束草案をできるだけ早期に提出する等、2015年に合意予定のポスト京都議定書の国際枠組みづくりに貢献する。同時に、わが国の最先端の環境技術を国際社会において普及させる等「攻めの地球温暖化外交戦略」を推進する。【出典:2014年衆院選マニフェスト】
ポスト京都で主導的な役割を主導、温室効果化ガスの長期目標は堅持、中期は目標再設定で現実実効的政策を推進【出典】2013年Jファイル
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評価理由に関するコメント | |
橘川武郎氏
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2
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COP21においてJCMを俎上にのせた点は評価できるが、国際社会において、地球温暖化対策でリーダーシップを発揮したとは言えない。石炭火力の建設をめぐり、経産省と環境省とのあいだで、政策の齟齬も目立つ。
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評価コメントは以下の基準で執筆いただきました
・この3年間で未だに着手しておらず、もしくは断念した計画であるが、国民にその事実や理由を説明している(但し、国民に説明していなければ-1点)
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1点 |
・着手して動いたが、目標達成は困難な状況になっている
(但し、国民に説明していなければ-1点) |
2点 |
・着手して順調に動いているが、目標を達成できるかは判断できない |
3点 |
・着手して順調に動いており、現時点で目標達成の方向に向かっていると判断できるもの
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4点 |
・この3年間で実現した。もしくは実現の方向がはっきりと見えてきた
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5点 |
新しい課題について
3点 |
新しい課題に対する政策を打ち出し、その新しい政策が日本が直面する課題に見合っているものであり、かつ、目標や政策体系の方向が見えるもの。または、政策体系が揃っていなくても今後、政策体系を確定するためのプロセスが描かれているもの。これらについて説明がなされているもの |