【ご取材のご案内】米中対立が深刻化し緊張感が高まる中 米中両国が参加する「アジア平和会議」を開催します― 2月24日(水)午前9時 日米中韓4カ国から約20氏が参加します

2021年2月16日

 非営利シンクタンク言論NPO(東京都中央区、代表:工藤泰志)は、2月24日、日米中韓4カ国からなる多国間の対話メカニズム「アジア平和会議」を開催します。

 今回開催する「アジア平和会議」は、言論NPOがこれまで十数年にわたって行ってきた中国、韓国、アメリカとの二国間対話の積み重ねを基礎として、米中対立が深刻化し、北東アジアに緊張感が高まる中、対立する米中両国が同じテーブルにつき議論する、アジアや世界でも初めての試みとなります。

 北東アジアには朝鮮半島や台湾問題など数多くのホットスポットが存在し、さらに、米中対立の深刻化によって、この地域の秩序は不安定化が加速しているにもかかわらず、安全保障に関する多国間の協議枠組みすら存在していない状況です。こうした中、北東アジア地域の平和の実現を目指すために、言論NPOが昨年1月に立ち上げた多国間の対話の舞台が「アジア平和会議」なのです。

 今回の会議では、中国の軍事力の増大や、現状を変更しようとする動き、さらに米中対立の深刻化によって北東アジアの緊張感が高まる中、北東アジアの周辺各国が、どのような安全保障リスクに直面しているのか、そうしたリスクを管理し、紛争を回避するためにどのような対応が必要なのか。加えて、この地域にルールや秩序を作ることができるのかについて議論を行います。

 今回はコロナウイルスの影響もありオンラインでの開催となりますが、日本、中国、韓国とハワイ、アメリカ東海岸を繋ぎ、日米中韓4カ国から約20氏が集まります。


 報道関係者の皆様には、2月24日(水)の「アジア平和会議」ご取材いただきたく、ご案内申し上げる次第です。なお、当日は会場(ロイヤルパークホテル2階「春海」)にお席をご用意するほか、zoomでのご視聴も可能となります。

 つきましては、添付のお申込み用紙に必要事項をご記入の上、【2月22日(月)正午】までにお申込みいただければ幸いに存じます。
 また、「アジア平和会議」前日の23日午前8時から日米安全保障対話を開催いたします。こちらの対話はメディアの皆様にはzoomで傍聴いただけます。下記の詳細をご覧いただき、下記のお申込フォームでお申し込みください。

 なお、2月24日の「アジア平和会議」の開催を前に、既に日中安全保障対話(2月2日開催)、日韓安全保障対話(2月15日開催)は終了しています。

⇒ お申し込みはこちらから

2月24日(水)「アジア平和会議」開催概要

主催:言論NPO
協力:アサン研究所、東アジア研究院、中国国際戦略基金、パシフィック・フォーラム
日時:2021年2月24日(水)午前9時~午後1時(日本時間)
会場:ロイヤルパークホテル2階「春海」(東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1)
プログラム:午前9時~11時 第一セッション
              2021年、北東アジアが直面する安全保障リスクにどう対応するか
      午前11時~午後1時 第二セッション
              北東アジアにルールや原則による平和秩序は可能か

「アジア平和会議」パネリスト・登壇者一覧(予定)

 ※海外の参加者、日本の一部参加者はリモート参加となります

【日本側パネリスト】
 工藤泰志(言論NPO代表)
 宮本雄二(宮本アジア研究所代表、元在中国日本大使)
 西正典(元防衛事務次官)
 香田洋二(元自衛艦隊司令官(海将))
 小野田治(元航空自衛隊教育集団司令官(空将))
 河野克俊(前自衛隊統合幕僚長)
 添谷芳秀(慶應義塾大学名誉教授)
 神保謙(慶應義塾大学総合政策学部教授)
 増田雅之(防衛研究所地域研究部中国研究室主任研究官)
【中国側パネリスト】
 賈慶国(政治協商会議常務委員、北京大学国際関係学院前院長)
 張沱生(グランドビュー研究所主任研究員兼学術委員会代表)
 楊超英(中国国際戦略研究基金会副理事長)
【韓国側パネリスト】
 ハン・サンジョ(アサン研究所所長)
 ゴ・ミョンヒュン(アサン研究所北朝鮮研究センター上席研究員)
 イ・シンファ(高麗大学政治国際関係学部教授)
【アメリカ側パネリスト】
 ダグラス・パール(カーネギー国際平和基金アジアプログラム非常勤研究員)
 ロバート・ギリエ(パシフィック・フォーラム理事長)
 ダニエル・ラッセル(元東アジア・太平洋担当国国務次官補)
 フランク・ジャヌージ(マンスフィールド財団理事長兼CEO、
        元米国上院外交委員会東アジアおよび太平洋地域担当政策部長)


日米安全保障対話 2021年2月23日(火)午前8時~正午


【日本側】
 工藤泰志(言論NPO代表)
 宮本雄二(宮本アジア研究所代表、元在中国日本大使)
 西正典(元防衛事務次官)
 香田洋二(元自衛艦隊司令官(海将))
 河野克俊(前自衛隊統合幕僚長)
 添谷芳秀(慶應義塾大学名誉教授)
 神保謙(慶應義塾大学総合政策学部教授)
 増田雅之(防衛研究所地域研究部中国研究室主任研究官)
【アメリカ側】
 ダグラス・パール(カーネギー国際平和基金アジアプログラム非常勤研究員)
 ロバート・ギリエ(パシフィック・フォーラム理事長)
 マーク・モンゴメリ(サイバースペース・ソラリウム・コミッション会長上級顧問、元米国上院軍事委員会政策ディレクター)
 ゲイリー・ラフヘッド(元米海軍作戦部長)
 マイケル・シファー(アメリカ上院外交委員会民主党委員上席相談役兼アドバイザー)
 リチャード・フォンテーン(新米国安全保障センター(CNAS)理事長)
 ダニエル・ラッセル(元東アジア・太平洋担当国国務次官補)


「アジア平和会議」とは

 「アジア平和会議」は、北東アジアの平和に責任を有する日米中韓4カ国の実務経験者や有識者が、平和に向けた課題の解決を話し合い、この地域の持続的な平和秩序に向けた、歴史的な作業に乗り出すための舞台で、2020年1月に創設されました。その協議内容の大部分は公開され、参加国だけではなく世界にも発信されます。日米中韓が北東アジアの平和づくりに共同で取り組む姿やその中での合意を各国の社会や国際社会へ伝えることで、北東アジアの平和づくりに向けた世論環境の形成に寄与することを目指しています。

言論NPOとは

 言論NPOは、「健全な社会には、当事者意識を持った議論や、未来に向かう真剣な議論の舞台が必要」との思いから、2001年に設立された、独立、中立、非営利のネットワーク型シンクタンク。
2005年に発足した「東京-北京フォーラム」は、日中間で唯一のハイレベル民間対話のプラットフォームとして16年間継続している。また、2012年には、米国外交問題評議会が設立した世界25ヵ国のシンクタンク会議に日本から選出され、グローバルイシューに対する日本の意見を発信。この他、国内では毎年政権の実績評価の実施や選挙時の主要政党の公約評価、日本やアジアの民主主義のあり方を考える議論や、北東アジアの平和構築に向けた民間対話などに取り組んでいる。

本件に関するお問い合わせ:言論NPO事務局 宮浦・堀口
TEL:03-3527-3972 FAX:03-6810-8729  MAIL:info@genron-npo.net
⇒ お申し込みはこちらから