言論NPOの立ち位置は、世界が分断をこれ以上悪化させず、世界が力を合わせて課題に取り組むことです。
ところが、世界の現実は戦争を力をあわせて止められず、経済は分断化やブロック化に進み、これらの影響は気候変動や資源・食料の困難となり、連鎖的な危機が広がっています。まさに世界は歴史的な困難に直面していると、私たちは考えています。
こうした状況に自由と民主主義という価値を共有する世界のシンクタンクは、結束して対応すべきと考え、2017年に「東京会議」を設立しました。「東京会議」には、アメリカの外交問題評議会やイギリスのチャタムハウスをはじめ、ドイツ、イタリア、フランス、カナダのG7国及び、インド、ブラジル、シンガポールを加えた10カ国の世界を代表するシンクタンクが参加しています。10ヵ国の有力シンクタンクのリーダーや首脳級指導者と公開の場で議論を行い、議論から導きだされた提言や意見をまとめたものをG7・G20議長国に提案しています。
言論NPOは日本がこの世界的な問題により責任を持って取り組むために、日本から世界に多くの提案を行うと同時に、日本国内でも世界が直面する課題や世界の協力について議論を行っています。