「東京会議」第二弾:分断された世界において、いかに多国間主義を守り抜くか公開フォーラム「今こそ問われる世界的連帯」

2025年4月17日

 第二次世界大戦終結から80周年の節目を迎える中、米トランプ政権の自国第一主義的な行動が世界の混乱に拍車をかけています。気候変動危機や核戦争の脅威など地球規模の危機に対し、各国は一致して協力するどころか、より分断と対立を深め、自国利益のための行動だけが世界を支配する傾向が強まっています。米国の科学誌が公表する今年の終末時計は、「人類滅亡」へ過去最短の残り89秒を示したのは、こうした歴史の逆行に対する警告です。

 今、私たちが改めて考えたいのは「世界の協力」です。過去80年間、国際社会が長きにわたり懸命な努力と多くの犠牲の上に築き上げた法の支配と多国間主義が壊れようとしています。

 去る3月上旬、言論NPOが主催した「東京会議」に、アジアやヨーロッパの首脳や国際機関の代表、主要10か国のシンクタンクの代表者が集まったのは、歴史的困難に世界が力を合わせるためです。

 そして5月、再び言論NPOは東京で世界の協力を考える対話を行います。

 今回は、故ネルソン・マンデラが立ち上げた非営利組織・Eldersの協力の下、元国家首脳やノーベル平和賞受賞者が登壇します。戦後80周年の象徴的な取り組みとして核兵器の廃絶を求めて広島に集まるEldersのメンバーと言論NPOは、流動化する世界において結束を主張しています。

 日本からは、G7広島サミットで平和と核なき世界を訴えた岸田文雄・前内閣総理大臣、そしてアジアの脱炭素を目指す国際協力の枠組みを主導してきた齋藤健・前経済産業大臣が登壇します。

 国際協力の旗を掲げ、分断と対立が続く世界に、新しい変化を日本から起こすため、民間から議論を興し、世界に発信します。是非、ご参加ください。

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「東京会議」第二弾:
分断された世界において、いかに多国間主義を守り抜くか
広島・長崎原爆投下から80年

公開フォーラム「今こそ問われる世界的連帯」


日 時: 5月15日(木)17時~18時30分
会 場: 国連大学(東京都渋谷区神宮前5-53-70)3階「ウ・タント国際会議場」
主 催: 言論NPO、The Elders
協 力: 国連大学
言 語: 日英同時通訳あり
スケジュール:

17時00分~17時05分 主催者挨拶:工藤泰志(言論NPO代表)

17時05分~17時15分 ご挨拶:岸田文雄・元内閣総理大臣

※国会日程によって変更になる可能性あり

17時15分~18時00分 パネルディスカッション

 司会:
 チシリジ・マルワラ(国連大学学長、国際連合事務次長)
 パネリスト:
 フアン・マヌエル・サントス(エルダーズ会長、コロンビア元大統領、ノーベル平和賞受賞者)
 ヒナ・ジラニ(元国連事務総長特別代表、パキスタンの人権活動家、国際連合婦人開発基金 (UNIFEM) ミレニアム平和賞受賞者)
 斎藤 健(元経済産業大臣)
 潘 基文(元国連事務総長)


18時00分~18時25分 質疑応答

18時25分~18時30分 閉会の挨拶


参加費: 無料
お申込み締切: 5月12日(月)


Speaker and Panelists


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「東京会議」とは


自由と民主主義、法の支配、多国間協力を立ち位置に、11カ国の民主主義国のシンクタンク代表者と共に東京から議論を発信。世界経済の分断回避と平和秩序の修復、グローバル課題について対話・提案する国際会議です。


 「東京会議」は、国際秩序が不安定化する中で、自由と民主主義、法の支配、ルールに基づく秩序の立ち位置から国際協調と多国間協力を促進するため、2017年に言論NPOが東京で立ち上げたハイレベルな国際会議です。世界の知的論壇や世論形成に強い影響力を持つ10ヵ国シンクタンクの代表者が東京に集まり、国際社会が直面するグローバルな課題について、東京から議論を発信し、会議内での主張や意見をG7議長国に提案する日本初の国際会議です。設立に岸田文雄首相(当時は外務大臣)が立ち上げに協力し、現在は、「東京会議」の最高顧問に就任いただいています。


 2020年からは、ヨーロッパやアジアより、首脳級・大臣級の政治リーダーが参加し、世界の自由秩序と多国間主義、民主主義を守るため国内外に強いメッセージを発信してきました。


 「東京会議」にアドバイスを行う「評議会」メンバーとして、日本を代表する企業のトップや有識者13名にご参加いただいています。