あなたは、現在、世界の平和的秩序は不安定化していると思いますか。
「不安定化していると思う」の回答理由
- 年始からサウジ×イラン危機が「被害発生」状態まで達してしまった中東情勢。それより以前からサウジがイエメン内戦に介入してイランとスンニ派対シーア派の戦争を繰り広げてきた。世界のイスラム教徒の約9割を占めるスンニ派の代表格サウジアラビアにとって、シーア派のイランが六カ国核開発協議をうまく乗り切り、国際社会への復帰の切符を米国から手に入れたことが脅威となっている。何よりイスラム国(IS)と対立しているはずのサウジ国内にも一部の保守派がイスラム国に対して同情的であり、なおかつシリアのアサド政権と積極的敵対関係にあった、シリアの反体制派「イスラム軍」の指導者をアサド、ロシア、イランに殺害されてしまったことが、シリア和平プロセスを遅らせる大きな一因となっている。ザフラーン・アッルーシュ指導者は欧米とサウジが和平合意の席に着かせたキーマンであり、「自由シリア軍」や「アル・ヌスラ戦線」など、個別には協力関係にある反体制派も、ただでさえまとまりが悪く、親玉的な存在がない中での交渉役であった。また、米国は米国が指定テロリスト組織としてリストに載せている「アル・ヌスラ戦線」がいくらアサド政権と積極的敵対関係にあるとはいえ、公式には和平合意の役割を担わせるわけにはいかないという裏事情がある。 オバマ米大統領は2010年8月に「イラク戦闘任務集結宣言」を発表し、2011年12月から米軍をイラクから完全撤退させたが、イスラム国の台頭で2014年9月に再び空爆を開始し、対テロ戦を始めてから、約1年半にもなろうとしている。 「もはやCOIN (Counter Insurgency)では非対称戦争と対称戦争が併発しているハイブリッド戦争の現場に対応できない脱COINの時代」だという意見もある。 米国のオバマ大統領は「弱腰外交」だと批判を浴びているが、キューバとも国交を正常化させ、イランに核開発を断念させたという外交実績も持っている。現在激しい舌戦が繰り広げられている次期米国大統領選では、共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏が「イスラム国から石油利権を取り戻せ」というGreed(強欲)の野心を持った「強い米国」を掲げ、中国批判を繰り返す典型的なキャンペーンを張っている。これはネオコンの再来を告げるものであり、アイオワでは敗れたトランプ氏がニューハンプシャー州では勝利し、民主党もヒラリー・クリントン氏を敗ってバーニー・サンダース氏が勝利を手中にしていることからも、日本の将来の戦争リスクが高まるだけの懸念材料と言える。 オバマ現政権はオバマケアの失策が響き、イスラム国の拡散するロンリーウルフ型テロや小規模集団によるテロの対応、さらには北朝鮮の国連安保理制裁、中国の脅威への対応に追われ、懐事情も火の車だ。 せめてもの救いは失業率が右肩下がりであることといったところか。 そんな中、2015年12月にNASAは人工知能(AI)を使用した兵器の研究開発費として、向こう10年間で7110億ドルもの巨額予算を獲得している。イスラム国戦で疲弊した米財政事情のどこに一体それだけの財政が残っているというのか。過去に2003年イラク戦争開戦時の2000年前後を振り返ってみても、米国債3000億ドルから7000億ドルを割り込んだという経済史があるにも拘らずだ。 低迷する米国の覇権、中国同時株安の激震からチャイナショックまで秒読みと言われながらも、AIIB戦略が功を奏し拡大する中国覇権。英国は欧州連合(EU)から離脱するかどうかの瀬戸際投票を迫られ、ロシアは中国と対等だとプライドを見せるが、すでにその差は歴然とし、ウクライナ危機以降、孤立化への道を歩んできた。だが、イスラム国戦で共闘した方がメリットになると考えたオバマ氏は今年に入って再びロシアと手を組もうとし始めた。その暁として日本の安倍首相が訪露の意向を示したと見られている。 いずれにせよ、これらの複合的な要因で世界の平和的秩序は不安定化していると私は思う。(30代、その他 )
- 米国の中東依存度が極端に減少し国防費も削減された事で世界秩序を守る国がなくなった。米国に代われる国家が存在していない。 貧富の格差も拡大している。また温暖化や異常気象、天災の頻発により人民の精神的な不安定化が 進んでいる。資本主義、民主主義が壁に当たっている。宗教対立の表面化。これらの要素が複合的に絡み合って不安定化している。( 60代、企業経営者・幹部)
- 1.中国が従来の国際秩序を破棄して新しい秩序を築こうとしていること 2.アメリカが世界の警察官役をはたせなくなっていること。 3.イスラム諸国が自己統制をとれなくなっていること。(80代以上、その他)
- 基本単位である国家のプレゼンスが相対化される一方で、その分を埋める安定化要因が見られないから。(30代、自営業)
- オバマの理想主義の失敗、国連の実質無力化、中東の第一次世界大戦前への先祖帰りなどがアメリカの 力が相対的に低下するのと並行して顕在化してお、ぎりぎり維持されていた世界秩序がほころび始めている(70代、企業経営者・幹部)
- アジア圏では中国の海洋を中心とする支配圏区域の拡大行動、軍拡。北朝鮮の核実験、ミサイル発射など。 中東圏でのシリア問題(ロシアを含む)、IS問題。金融・経済面での中国、新興国など日米欧の市場不安連鎖。(70代、その他)
- 米国の弱体化 各民族の自我の目覚め(60代、企業経営者・幹部)
- 欧州の動揺(統一通貨の維持可能性、かつてない難民の殺到、対イスラム恐怖症、反ユダヤ主義の再台頭)。イスラム圏諸国の国家体制崩壊(テロの多発)。中国やブラジルなど新興国の経済減速。アメリカの力の低下。(70代、企業経営者・幹部)
- 世界各国でテロが増えているため。(40代、会社員)
- 1. チャイナの独断専行の軍備増強 2.Isisを含むテロ活動の蔓延 3.軍備大国アメリカの腰抜け対応 4.マイナス金利を含む経済政策の破綻(80代以上、各団体関係者)
- これまで曲がりなりにも世界秩序を守ってきたアメリカの力と意欲が減退しているため。(70代、その他)
- パワーバランスが崩れている。(70代、会社員)
- 中国の共産党一党独裁政権が世界経済に大きな影響力を及ぼしている現状。その他ロシア、北朝鮮、中近東の独裁または独裁に近い政権がこれに絡み合い不安定要因になっている。(70代、学者・研究者)
- ISの台頭、中東地域の混乱、シリア等からの難民問題、米国の外交力の低下、中国の経済成長鈍化に伴う海外への影響、ロシアの独自外交路線。北朝鮮問題。南米、東南アジアおよび中国などの麻薬を扱う組織の巨大化、気候変動による自然環境の変化による各国の経済、政治への悪影響など、国境を越えた深刻な問題が枚挙にいとまがないから。 40代 その他 (具体的に)
- 旧来の国際秩序とは違う時代に入った。米国の過去の海外政策の失敗のつけや武力による安定化が通じない時代になり力の多極化が進んでいる。ロシアが力の一角として再浮上した。中国が大国としての責任ある行動をとっていない。中国の夢は特にアジアを中心に不安定化を引き起こしている。中東の不安定さが収まる気配がない。難民を通じてヨーロッパにも広がっている。経済の弱さは以前続いている。地球温暖化の影響も進んでいる。 70代 その他 (具体的に)
- 第2次世界大戦後の枠組みが大きく変わろうとしていると思われる点。 戦勝国の米ソ対立は1989年で米国の一国支配体制になったが 21世紀に入り中国そしてインドなど非西欧諸国が台頭するなかで 多極化構造となり、中東も新たな動きがでてきて、世界は新たな戦国時代の様相を 呈している。故に (60代、NPO・NGO関係者)
- 北朝鮮のミサイルは発射、ヨーロッパの難民問題、世界的規模による過激派テロ 一つの国では解決できない問題が山積しているから。(50代、NPO・NGO関係者)
- 国際関係においては、権力の一極集中が崩れ、(これまでの「安定」を享受している側から見て)不安定な要素が増えていることは間違いないし、それに代わる新しい権力関係も確立していないから。(30代、学者・研究者)
- イスラム原理主義過激派によるテロの地理的、規模的拡大、ロシアのクリミア併合、ウクライナへの侵攻、中国の国際法を無視した領土の拡張、イランや北朝鮮をはじめとする核兵器の拡散、弾道ミサイル技術の拡散といった事象が顕著となっているから。(60代、その他)
- マスコミなど一般的なニュースメディアを見る限り、世界のあちこちで紛争が起きているのに、それを解決するために行動する強力な国も組織も現れない。キーマンの不在(自称リーダーたちの無能)。むしろ、この混乱を利用して漁夫の利を占めようとする人やグループばかり。私たち庶民に何ができるのか?見つかるのは否定的な事実ばかり。(70代、その他)
- 米国オバマ政権の指導力低下 中国の経済・軍事的台頭(60代、各団体関係者)
- イスラム国の存在。中国の先行き不透明さ。(50代、メディア関係者)
- 相次ぐテロ事件の報道や、北朝鮮問題などを目にすると、とても安定しているとは思えない。( 40代、その他)
- 大国の力による秩序が崩壊してきた。力による抑止が無力化してきた。安定より変化を求める民意が米国で台頭している。(50代、メディア幹部)
- 次のような急変事態が次々突発し世界の安定を阻害し対応が容易でない。(問3をより具体的に捉える要) ・北朝鮮ミサイル等発射、射程拡大。 ・中国経済の急降下で世界経済の伸長源が阻害破綻源へ ・石油鉄鉱等未曾有の資源安 ・世界的株安等の経済金融システム不安 ・シリア、IS等中東紛争激化、難民激増 ・テロ多発激化の拡大。 ・米、ソ、中等主要国の協調体制悪化 ・米の脱「世界の警察官」と大統領選見通し難(80代以上、NPO・NGO関係者)
- 地政学的不安定さの高まり、一部の国々における帝国主義的(強権的)動きの高まり、政治の政治指導者のポピュリズム横行、一方で、人々の格差拡大(OXFAM報告:世界の最富裕層63人の資産>世界の最下位36億人の資産)が止まらないから。(60代、企業経営者・幹部)
- アラブの春以来の変動と米中間の相互確証破壊の結果としての中国の覇権主義の具現化。(50代、会社員)
- 世界経済の不安定化により、益々国家間の摩擦が生じているため。(60代、自営業)
- 中東でのISILとの戦闘、アフリカにおけるポコハラムの台頭、アジアにおける中国の台頭など、世界を俯瞰した時に、コントロール不能な戦争・戦乱・対立が続いており、あきらかに冷戦時代とは様相を異にする平和的秩序の不安定地域が拡大している。(50代、会社員)
- アメリカの相対的なパワー低下 中国、ロシアの大国主義と覇権主義の台頭 イスラム諸国の政治的不安定 中進国の低迷 人口増大や気象変動などの環境変化(60代、企業経営者・幹部)
- 米国の衰退、中国の興隆、ロシアの挑戦的な動きなどで、世界が安定していない状況になっている。イスラム国など、まったく異種のパワーも出現し、個人レベルでも孤独なテロ犯などが多い(50代、メディア幹部)
- 1.中国の経済悪化 2.アメリカの弱体化 3.シリア情勢 4.北朝鮮問題( 60代、企業経営者・幹部)
- ソ連が崩壊して以来冷戦構造が崩れ、米国の世界制覇が実現したかに見えたが、イラク戦争という失敗を契機に米国は国外の問題に関与する意欲を失い、世界の警察官としての役割を自ら放棄するに至った。このため世界は今「Gゼロ時代」を迎えていて平和的秩序は存在し得ない状態になっていると思う。(70代、企業経営者・幹部)
- 自由で民主的な国家の象徴でもあり、その意味で大国たるアメリカが、無秩序な国も含めて200カ国を超す世界の各国を、秩序に基づいて整然とリードしていくためには、国家も国民もに、もっともっとその気概と責任感と自覚が必要だった。しかし、そこが決定的に足りなくなった。国民が近視眼的になったために。言い方を換えれば、民主主義が行き渡り成熟し過ぎた感もあるのかも。 アメリカは、その国力を背景に強大でどの国の追随をも許さない強靭な国として存立し続けるべきであり、不遜と思われるくらいの強大な国家であり続けるべきだった。そのことは、アメリカ一国のためではないことは明白で、論を待たない。 世界の国々のどこもが、民主的で平和な秩序ある国家や世界を目指しているとすれば、アメリカにその自覚がもっとなければならなかったが、時既に遅しの感もある。中国の現状を見るとき。 その現象は、アメリカ国民が民主党の大統領を選び出してから顕著。 アメリカ国民が1国平和主義のような視点に成り下がって、些細なことばかりを議論する国家に凋落してしまったことに起因する。 西部劇当時の荒野を切り拓いてきた先人のパイオニア精神を忘れてしまった。共和党、頑張れ!(60代、自営業)
- 世界の平和的秩序は不安定化していると思います。ソ連邦が崩壊し、新興国が経済的に向上して政治的な発言力も強くなり、かっての米ソ二大国のような構図はなくなっています。(70代、自営業)
- 安保理は機能低下(40代、学者・研究者)
- 以前に比べ先進国と発展途上国、イスラムを中心にした宗教対立、世界世論を無視した北朝鮮の無法・・・。(70代、企業経営者・幹部)
- 「Gゼロの世界」という言葉にあるように、世界を仕切るアメリカの能力が低下し、一方で中国には世界を仕切れるだけのソフトパワーがまるでなく、欧州は軍事力が不足し、ロシアはソフトパワーばかりか経済力もおぼつかず、日本は衰退の一途。こうした中で中東を中心にテロや各国の政情不安定化が激しくなっている。不安定化以外の何物でもない。(50代、メディア関係者)
- イスラム世界の流動化、難民・避難民としてのヨーロッパへの流入 それに中国の軍事的台頭、北朝鮮の核問題など不安定化の要素は多い。(60代、メディア関係者)
- 日欧中央銀行の政策が効果を生むより副作用(特に金融機関リスク増)の結果が大きく、米国の景気回復も架空であったのが明らかに、原油安に対する企業の限界が近付いてきた。中国の政治・経済の動向も不明瞭、シリア問題など解決の方向全く見えず、世界の意思決定メカニズムが不在。(80代以上、その他)
- キリスト教とイスラム教を背景とした敵対が世界規模で悪循環に陥り、解決への道筋が見えない。(60代、各団体関係者)
- 格差問題、経済・資源戦争、環境問題、地域紛争等が同時並行的に起こっている。(70代、自営業)
- テロの拡散、北朝鮮ミサイル発射、領海問題など、政治的紛争の可能性が高まっている。(70代 、自営業)
- ISの浸透、中東での対立、欧州の亀裂、中国の南シナ海での軍拡、北朝鮮の核武装など数え上げたらきりがない(70代、学者・研究者)
- テロや中国、ロシア、北朝鮮の動き。 米国の威力低下。 根本的には、世界中(当然日本も含む)で中立で正確な情報がもたらされていないことが、 問題だと思います。 自国中心の報道に煽られて、感情的になってしまう。 インターネットをもっとうまく利用できないのでしょうか。 自分自身もきっと偏った情報で判断していると思います。(60代、その他)
- 国家と国家の関係で整理できないISのような組織の存在は、平和的秩序形成の難易度を増している。(50代、会社員)
- 良くも悪くも安定の要石だったアメリカの国力が低下し、一方で中国が台頭し、抑えが効きにくくなっている。ロシアが再び発言力を取り戻しつつあり、中東などでは宗派対立が先鋭化、テロも続発している。EUの統合も揺らぎ、世界規模で分断、格差拡大が進行、不安定化が強まっている。残念ながら、国連も機能を果たせる状況にない。(60代、メディア幹部)
- −米国の凋落 −未熟な民主主義 −国連(戦勝国体制)の崩壊、国際ルールのモラルハザード化 −中国の台頭、独裁政権のルールで国際ルールを無視 −格差拡大→内向き志向 −宗教戦争 (60代、その他)
- アメリカによる外交力グリップが弱まり、世界全体では、不安定要素が見られる。しかしながら、以前よりも、ひどく悪化しているというよりも、不安定要素が多く点在し、広範囲に広がっているという表現の方が適切だと思う。(40代、学者・研究者)
- 冷戦時代の米ソ2極体制が崩れた後、米国1極も崩れて多極化の状況になったが、新しい国際政治の枠組みが出来ていない。中東は大国のコントロールが失われた後、国内状況が流動化し、新しい秩序、体制が見えない。更にISの問題やソマリア等の破綻国家の出現は、従来の国家を単位とするアプローチのみでは十分な対応が出来ない。北朝鮮の核開発をはじめとする核拡散防止の課題も十分な成果が得られていない。(80代以上、各団体関係者)
- ISの台頭、米国の影響力の弱化、 格差の拡大による民衆の不満増大 中国の時代錯誤な独尊的世界戦略(60代、企業経営者・幹部)
- 国際社会全体において、アメリカの力に対する信頼が低下していること、及び、中国の台頭を過大評価し過ぎていることから、秩序の維持・形成についてコンセンサスがとりにくい状況になっていることがあげられると思います。(60代、学者・研究者)
- アメリカの外交・防衛・安全保障維持力の凋落。結果的に中露の横暴化、イスラムの混乱。(60代、企業経営者・幹部)
- そもそも人間世界平和になった事ないでしょ(30代、企業経営者・幹部)
- 北朝鮮の動き、背後で操る中国の動き、ISのテロなどから見て、大変不安定と思う。(60代、自営業)
- 国際秩序を守るあるいは平和的に変えていくことが各プレイヤーにとってもメリットがあるとのコンセンサスがない。(50代、国家公務員)
- テロや、シリア等における内戦、南シナ海における中国の行動、北朝鮮の核実験やミサイル実験など、平和を脅かす事態が増加している。(50代、会社員)
- 一番の背景は「格差」である。格差の拡大があらゆる場面で進み顕在化し、格差への反発・挑戦・忌避が過激な行動(即ち、暴力による破壊により解消しょうとする)となっている。「62人(家族)の資産が下位25億人の資産と同じ」といったことに世界は何ら手を打てない・打たない・放置となっている。そこに武力背景の米国によるパックスアメリカーナが相対的に劣化しつつある以上、混乱は必然である。新たな枠組み模索が格差へ向けられない限り、従来のパワーポリティクスで対処しようとする限り混乱は深まるばかりである。暴力的動きに表層的にぶつかれば、ナショナリズムになる。(70代、その他)
- 貧困格差、国際テロリストの台頭 (40代、地方公務員)
- 中国経済の減速、アメリカ経済の金融緩和、日本欧州のマイナス金利、中東の情勢不安と 不安なことばかりです。それにより株価や経済が不安定化してること。 60代 企業経営者・幹部
- アメリカの現状から見て、以前のような影響力ないので、ますます不安定化すると思う。中国の台頭は大きいが、現政権下での国内外にどこまで行使出来るか疑問符をつける。(70代、企業経営者・幹部)
- 超大国の凋落、世界各国での不穏な動き。(50代、各団体関係者)
- すでに、中国経済の減速に伴い世界経済が下振れ。こうしたなか、とりわけ景気が悪化している中東(資源国)や北朝鮮などでは社会問題が深刻化しているとみられ、ひいては強行的な外交や軍事活動に発展。先行き、中国経済・世界経済の停滞が長期化すれば、世界の平和的秩序は一段と不安定化する恐れも。(30代、学者・研究者)
- ISの台頭(60代、会社員)
- 米国の指導力の低下 中国の覇権を求める積極的外交・軍事面の動き 70代 各団体関係者
- 大規模な国際的武力衝突は抑制されているもののテロとの戦いや国際法の適用が曖昧なハイブリッドの戦い加えて従来の非対称型の戦いが増加している現状が今後も大きなリスクとして継続すると思われる。また、覇権を争うあるいは主導権を争うために経済的な挑戦がなされてきたが、中国を始めEU、BRICS等が予想を超えたリスクの解消のめどが立たない状況も、有効な解決策がない状況も継続すると考えられる。(60代、学者・研究者)
- 秩序の基本になる価値そのものが揺れている。(70代、学者・研究者)
- 中国の台頭、イスラムの急進化など(60代、学者・研究者)
- 中東や北アフリカ、アフガニスタンなどのイスラム圏、ウクライナやチェチェンなどのロシア周辺、南沙諸島での領海圏争いなどの紛争が続いており、解決の目処がたっていないから。(50代、企業経営者・幹部)
- アラブの春は実現せず、かえって混迷へ。イスラム国の出現。フランスなど欧州でのイスラム系住民が 現地社会に同化せず、テロの温床となっていることなど。(70代、企業経営者・幹部)
- 中国経済の減速、原油安等に伴う世界経済の不振、イスラム過激派のテロ活動、北朝鮮の核実験およびミサイル打ち上げ、シリア情勢、ウクライナ問題、欧州への難民流入等不安定要素ばかりである。(70代、その他)
- アメリカの力の低下(60代、学者・研究者)
- 経済・社会 混乱している。北朝鮮だけ非難しても、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国が 核兵器を廃絶するといわないのは、不公平である。勿論 インド、イスラエルも核兵器もっている。(70代、その他)
- イスラム国、北朝鮮など問題山積、それに対して、国連は適切な対応が出来ないでいる。 (70代、その他)
- ISが活動し、従来の国による秩序が崩れてきている。(60代、学者・研究者)
- 現在は正にGゼロの世界。先進国の内向化、中東の国家概念の破綻など、国際秩序は失われつつある。(50代、企業経営者・幹部)
- アメリカの影響力の低下、中国の軍事力増大を背景にした覇権主義への懸念、プーチン大統領の独裁化への不安、イスラム国の勢力維持維持による大量の難民発生、テロの拡大への恐怖(80代以上、メディア関係者)
- アメリカの力の低下と中国の覇権主義が最大の原因(60代、企業経営者・幹部)
- 欧米を中心とした世界秩序が中国、ロシア、中東などの不安定化の中で根底から揺らぎ始めている。(70代、企業経営者・幹部)
- 各地で紛争と、難民問題、経済的な不安定が起こっており、その解決方法に見通しがない。 具体的に、中東、北アフリカ、北朝鮮を囲む東アジア。 経済的には世界全域で。(70代、NPO・NGO関係者)
- 覇権構造が変わりつつある。 情報取得や発言の機会が一般化した現在、構造を司る"要因"と"事情"は複雑化する。 (60代、企業経営者・幹部)
- 近年は、世界の経済構造が、エネルギー、貿易、金融、資源配分等の面で質的に変化しつつあり、また政治秩序も変化しつつあるのに、新しい指導理念が未だ生まれていないし、多方面で不安な要素が噴出してきているように見える。また、そのような世界の変化に対し、日本国内の政治は、各種の課題を解決する力が弱く、特に野党の内外政策形成力が弱いため、国力が向上しないことが不安と苛立ちの根底にあるため。(70代、NPO・NGO関係者)
- 不安定化は今始まったことではなく、過去の歴史から 続いているだけ。特に最近強まったとは思えない。(50代、その他)
- 米国が支えてきた安全保障、経済秩序が、米国の相対的な地位の低下により揺らいでいる。また米国に代わる国もしくは国の集団が登場していない。だが当面は米国を中心に支えるしかない。(60代、各団体関係者)
- 世界的にパワーバランスが大きく変化している。ISのようなゲームチェンジをする勢力が台頭している。ポピュリズムに歯止めがかからなくなっている。(60代、学者・研究者)
- テロや紛争が拡大し、軍部の攻勢が目立つ。(60代、学者・研究者)
- 中東・北アフリカの政治秩序の溶解が収拾されていない。これに伴い、大量の難民が欧州へと流出している。両地域間の政治的・社会経済的格差が根本にある。 格差という点では、経済成長一本やり、新自由主義路線、国家資本主義路線がもたらした矛盾も露わになっている。各国の底流において問題は累積してきている。 金融の超緩和が度重なるバブルの生成・破裂・停滞とあらためてのバブル生成というサイクルを生んでいる。景気循環にバブル循環が重なっている。(60代、学者・研究者)
- ISなどイスラム過激派のテロの激化という、かつてなかったような大きな不安定要素が世界の政治、経済の揺るがす時代になった。また覇権を求める中国の台頭、北朝鮮の核ミサイル開発の動きも、アジアの不安定要因となっている。地球全体が不安定化している。(60代、自営業)
- 経済の不安定さとともに、世界各国が対応策も出せず、先が見えないままどんどん問題のひずみが大きくなっていると思う。 どの問題に対しても、決定打となる対応が出来ないのが最大の原因。(40代、自営業)
- 「アメリカを軸とした秩序の不安定化」の現状認識には、同感。 「アメリカ」をどう定義するかだが、アメリカの権力の中枢である大統領を頂点とするアメリカ政府自体に、現在の未曾有の複雑化した世界状況が把握しきれていない。しかも、常に軍産複合体の利害に配慮しての従来の対立を基本として軍事力中心主義以外の新たな指導理念が見つかっていないし、本当に世界の平和を願っているのがアメリカの識者でも 疑っている。この点で、内部に前近代的諸問題山積の共産主義体制の中国であるが、その「一帯一路」の理念は、一定の平和的理念である。 米国国家情報会議(CIA)の、2030年の世界のGDP予測を4つのシナリオ。 単位は米ドル;兆ドルで4捨5入。 2030年 1.欧米没落型 106兆ドル 世界全体停滞 紛争多発 不安定 欧米は調整力無し 2.格差支配型 112兆ドル 世界経済 年間成長2.7% 欧州崩壊 中國分配に失敗し 停滞、南北格差拡大 3.非政府指導型 123兆ドル ネットと個人力益々高まり非政府団体が台頭し力を持ち 世界全体協調ムード 4.米中 協調 133兆ドル 先進国 新興国 共に経済成長し米中のアジアでの軍事協力体制が出来るシナリオ 私は、日本の文明媒介的伝統の地位をもって、中国の「一帯一路」に、その軍事的拡張を牽制しながら、協調してゆくべきと考える。(ロシアの反応を考慮しなければならないが)(70代、学者・研究者)
- テロの頻発、欧米各国の力(政治・経済)の相対的低下(60代、学者・研究者)
- 中東情勢、ISの台頭、イランーサウジアラビアの断交、北朝鮮の核、ミサイルなど。(50代、会社員)
- 世界を安定させてきたタガの多くが流動化している。(60代、その他)
- 欧米的価値観で中東や北アフリカに介入したが却って混乱した。西欧的価値観でウクライナに対処してロシアの危機意識を却ってあおってしまった。ソマリアやイエメンにはいわゆる先進国は積極的には関与しようとしない。中国は経済力が強くなったため、またも欧米は中国国内の人権より当面の経済的利益に走り、その足元を見た中国は軍事的に周辺国に圧迫を加えている。 アメリカやEUは結局自分が危うくならない限り他地域は知ったことではないとしていたが、EUはすでにその態度が取れないくらいに域内に難民問題を抱えさせられてしまった。アメリカは大陸が違うので今は免れているが、さてどうなることか。(60代、その他)
- 自民党一党独裁が続いているから(60代、自営業)
- テロによる突発的な混乱や被害は防止することが困難である。(40代、企業経営者・幹部)
- ニュースは、いつも世界と日本の残虐な事件ばかり。(40代、会社員)
- 米中関係、ISの台頭、欧州の混乱(40代、学者・研究者)
- ISを含む中東情勢、ロシア、北朝鮮など、ひとつ間違えれば泥沼に転げ落ちる可能性を感じる。(40代、会社員)
- ISによるテロや、fin techなどにおける銀行信用、つまりは既存の権力への挑戦、北朝鮮の核実験などによる。(20代、学生)
- 東アジアでは日中韓ともにナショナリズムを利用する政治がはびこり、北朝鮮は核・ミサイル開発に歯止めが掛からない。中東はイスラム国への対処ができず、欧州は難民の大量流入で共同体が存亡の危機に立つ。原油安は国際的に需要が脆弱であることを物語り、世界秩序の再構築の必要性を示している。(50代、メディア幹部)
- 民族、宗教を立脚した議論、政策が表舞台出てきたこと。 経済格差、地域格差、資本格差が顕著になったこと。 (60代、メディア関係者)
- 中国の南沙諸島問題、ウイグル族問題、チベット併合問題、ロシアのクリミア併合、ウクライナ問題、シリアの内紛及び難民問題、スラム国問題などすべて力ずくで解決しようとしている。遠因の大半は帝国主義的植民地支配にあると思うが、どこまで遡及しても因果関係が複雑で絡みついた糸のほぐしようがない。(70代、その他)
- アメリカの相対的なパワー低下と中国のパワー向上、ロシアの積極姿勢の復活。さらにその中で少数者の勢力(テロリスト等)が多数者を攻撃する手段(核、サイバー等)を入手する蓋然性が高まっている。(20代、NPO・NGO関係者)
- 冷戦期は米ソ二極構造が世界の平和を保証していたが、冷戦終結後、米国が「唯一の超大国」ではないことが明らかになり、多極化が進んでいる一方、国連の集団安全保障体制も機能していない。また、アルカイダやイスラム国など、従来の主権国家の枠組みではとらえきれない勢力も台頭している。核兵器の拡散も着実に進行している。 (50代、学者・研究者)
- 常に世界は不安定である(30代、会社員)
- もともと水を手ですくうようなものだったのが、手を離せは安定などなくなる(30代、メディア関係者)
「どちらともいえない」の回答理由
- 何時を基準にして、安定化したとか不安定化していると言っているのか不明。(60代、NPO・NGO関係者)
- 不安定の震源地はバルカン半島であるから。バルカンは歴史的に紛争が絶えない。 (60代、各団体関係者)
- 何をもって。基準が不明。(60代、会社員)
- 中東、北アフリカ地域では内戦やテロ活動が2000年以降増加したといえるが、其の他の地域では1990年代以降、ソ連崩壊後の東欧混乱を最後に大きな紛争は起きていない。西アジア、東南アジア、東アジアも総じて目立った混乱があるとはいえない。(60代、自営業)
- 私は占い師ではない。(50代、学者・研究者)
「不安定化していないと思う」の回答理由
- テロがどこで起こるか予見できない状況が続いている。力だ押さえ込んだつもりでテロが一時下火になったととしても、散発するリスクは除去できないだろう。(60代、メディア幹部)
「わからない」の回答理由
- 冷戦終結後、中国やロシアが市場主義経済を導入しながらも国家統制主義を貫くことで、国家外交の力を誇示する反面、自由市場主義経済国家の本家アメリカがその自由と民主主義ゆえを貫く故に内外政治を機能することができないというジレンマに陥りやすく、今後の世界政治の行方は不透明だ。情報技術革命の時代を迎え、これに対し人間がもつ(理性的)管理能力が追い付かないために、非理知的で無秩序な力を抑えきれないまま、世界の政治経済が動いているように思う。現実問題として、こうした『不安定化」が常態化する始まりを覚悟する必要があるかもしれない。力の「不安定化という安定」の均衡点を世界政治が見つけることを期待する。(40代、自営業)