「ワールド・アジェンダ・カウンシル(WAC)」第2回会議 報告

2016年5月10日

 言論NPOは5月9日、世界が直面するグローバルな課題の解決に向けた日本国内の議論形成、およびその解決策を東京から国際社会に発信するための有識者会議「ワールド・アジェンダ・カウンシル(WAC)」の第2回会議を開催しました。

 会議には、言論NPO代表の工藤泰志のほか、フォーリン・プレスセンター理事長の赤阪清隆氏、野村證券代表執行役副社長の岩崎俊博氏、大和総研専務取締役の岡野進氏、共同通信編集委員室長の杉田弘毅氏、特定非営利法人国連UNHCR協会理事長の滝澤三郎氏、東京大学東洋文化研究所教授の田中明彦氏、前駐米大使で上智大学国際関係研究所代表の藤崎一郎氏、国立環境研究所主任研究員藤野純一氏の各氏が参加し、2017年3月に予定されている「東京会議」に向けた今後の方針について、活発な意見交換が行われました。

 会議ではまず、司会を務めた工藤から、2月10日にWACが発足して以降の事業の進捗状況について、海外シンクタンクとの連携が順調に進んでいることや、海外メディアからの取材増加などにより対外発信でも成果が出ていることなどの報告がなされました。

 また、来年3月に開催を予定している「東京会議」のプレ企画となった今年3月27日開催の「ワールド・アジェンダ2016」についても、杉山外務審議官、浅川財務官らが参加し、さらにG7議長国である日本の外相にメッセージを届けるなど強い影響力を発揮したことや、参加した海外パネリストから日本の言論レベルの高さに対する称賛の声が相次いだことなどが紹介されました。


 その後、「東京会議」にむけたWACの今後の方針について約一時間にわたって意見交換が行われました。その中では、2016年度に議論すべきアジェンダについて話し合われるとともに、中長期的な課題として、グローバルイシューに関する様々な国際会議が存在する中、「東京会議」を特色のある、世界的な課題解決に向けた影響力のある場とするため、将来的にどのような仕組みに発展させていくべきか、などについて意見交換がなされました。

 言論NPOでは、世界的な課題について今後も定期的に議論を行っていきます。