今年のCoC年次総会では何が話し合われたのか
国家をベースにした既存のグローバルガバナンスが機能しなくなる中、世界では各国の有力シンクタンクが横断的につながり課題に挑む民間のチャレンジが始まっています。
工藤は今回の年次総会で「シリア問題」「難民と移民」「アジア安全保障」「グローバル経済ガバナンス」「インターネットガバナンス」の5セッションに参加し、日本の意見を発信しました。 ⇒ 年次総会の報告はこちら
また、「アジア安全保障」のセッションで工藤は、11年にわたり継続してきた北東アジアでの民間外交の取り組みも踏まえ、ペーパーを発表しました。
⇒ 工藤発表文書「東アジアの安全保障構造に問われる課題」はこちら
主要25ヵ国のトップシンクタンクは 世界的課題の解決に向けた取り組みの「進展度」をどう評価しているのか CoCレポートカード発表
CoCは年次総会後の記者会見について、2016年版の「レポートカード」を発表しました。これは、世界的な課題10分野について、「2015年の国際協力の進展」「2016年における重要性」「2016年における解決の機会の大きさ」を、CoCに参加するシンクタンクのトップらが評価したもので、工藤も全10分野について評価を行っています。
大半の課題で国際協力の進展が見られるも、 テロ対策や紛争防止対応の進展の遅れが他分野の国際協力に影響 ~世界的課題に対する「2015年度の国際協力の進展」総合評価
「2015年における国際協力の取り組みへの評価」では、国際テロ対策や、国内および国家間の暴力紛争の対策の進展については低い評価にとどまりました。外交問題評議会のリチャード・ハース議長は「テロリズムや国内紛争における解決が進んでいないことによって、他の分野における協力が相殺される」と分析しています。
⇒ CoCが発表した「総合評価」全文を読む
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