言論NPOは「東京会議2020」最終日の3月1日、世界10カ国の有力シンクタンクの合意で採択した「未来宣言」を、G7議長国のアメリカ政府に提出するとともに世界に発信しました。
この宣言は、自由な国際秩序を守るために、主要国が協調して世界のシステムの安定や地球規模課題での協力で強いリーダーシップを取ること、中国は世界との相互主義を受け入れると同時に、10カ国は中国に国内経済改革を迫る必要があること、そして、自由な国際秩序を守るためにも、民主主義国はそれぞれの国自体の民主主義を強くするための努力を始めること、などを10カ国で合意し、その覚悟を示したものです。
「未来宣言」をまとめた「東京会議」参加シンクタンクのトップが、自由な国際秩序と多国間市議、民主主義を守ることへの決意を語っています。ぜひご覧ください。
世界の自由と民主主義を守り日本が役割を果たすため、
「東京会議」をさらに大きな動きに
工藤泰志(日本/言論NPO代表)米国は、同盟国や友好国の協力という中国にはないアセットを大事にすべき
ジェームス・M・リンゼイ(アメリカ/外交問題評議会シニアバイスプレジデント)リベラルなシステムこそ、私たちの未来
ロビン・ニブレット(イギリス/王立国際問題研究所(チャタムハウス)所長)
大国間競争の中で我々の価値観を守るためにも、民主主義国が自らの競争力を高める必要がある
フォルカー・ペルテス(ドイツ/ドイツ国際政治安全保障研究所(SWP)会長)コロナウイルスで米中が実際に分断する局面だからこそ、顔を合わせて課題に向かい合う議論をすることが大切
ロヒントン・メドーラ(カナダ/国際ガバナンス・イノベーションセンター総裁)世界秩序で米国以外の国が大きな役割を果たす必要性を、トランプ大統領が気付かせてくれた
サンジョイ・ジョッシ(インド/オブザーバー研究財団 理事長)大国の利益にはならないという状況を、
周辺国が連携して作れるかがカギ
オン・ケンヨン(シンガポール/ラジャラトナム国際研究院(RSIS)副理事長)米中の地政学的な緊張を解決するためには、お互いが共有できる世界観が必要
カルロス・イヴァン・シモンセン・レアル(ブラジル/ジェトゥリオ・ヴォルガス財団(FGV)総裁)
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世界で進むコロナウイルスの感染拡大が、自由な国際秩序のもとで多国間が協力することの必要性を改めて浮き彫りにする中、世界のシンクタンクトップらは、感染拡大に伴う様々なリスクを取って、この会議のためだけに東京に集まり、危機に直面する世界の自由や民主主義を守る決意を「未来宣言」にまとめ、世界に発信しました。
言論NPOでは、彼らの決意を、日本の多くの方々にも共有したいと考えています。
よろしければ、下記URLから私たちの取り組みを広めていただけますと幸いです。