言論NPOは2021年、非常に不安定で緊張が高まっている北東アジアの紛争回避と平和構築に向けての作業を開始します。
この作業は、10年近い準備期間を経て、昨年1月に誕生した多国間の対話メカニズムである「アジア平和会議」を軸に本格稼働するものです。
民間のイニシアチブとはいえ、米中対立が非常にきびしい状況の中で、その米中両国が参加する、アジアや世界でも初めての試みです。
今回の「アジア平和会議」は、コロナ感染の拡大でオンラインでの意見交換という形式を取りますが、日中、日韓、日米の二カ国間の対話を重ねて、緊張感を増すアジアで紛争を回避し、偶発的事故を防止するだけでなく、将来の持続的な平和のための枠組み作りや原則について、日米中韓という4カ国で話し合うつもりです。
私たちは、北東アジアでの平和の取り組みは非常に困難なものだと理解しています。米中対立の激化は、この地域の緊張感を高め、本来同じ側にいるべき日韓関係も深刻化しています。
しかし、その出口に向けた努力は誰かが始めない限り、この地域に平和を実現することはできません。だからこそ対話が必要なのです。
私たちの今年の試みは、まず2月2日の中国の対話から始まり、15日に韓国、23日にはアメリカと続きます。こうした二国間の対話を踏まえながら、24日に日米中韓4カ国でこの地域の紛争回避と平和に向けた課題を率直に話し合うつもりです。
各対話はオンラインで行い、基本的に非公開で行いますが、議論の内容は可能な限り公開していきます。
ぜひ、私たちの動きに、ご注目いただければ幸いです。