パネリスト:
周基仁 (中国北京大学教授)
Zhou Quiren
1950年生まれ。82年中国人民大学卒業。82年から89年まで国務院農村発展センター発展研究所研究員。89年から95年イギリスのオックスフォード大学、コロラド大学、シカゴ大学の訪問学者を経て博士号取得。95年北京大学教授。中国の改革に深く関与し多くの論文を執筆。97年北京大学で最も学生に人気のある教授に選ばれる。
張平 (中国日報インターネット版社長)
Zhang Ping
1964年生まれ。上海外国語大学卒業。81年からジャーナリストとして活躍を始め、88年には英国でジャーナリズムを学ぶ。中国日報外信部、上海支局などを経て1995年にチャイナデイリーの子会社としてチャイナデイリー・ドット・コム・シーエヌを設立、社長に就任。チャイナデイリーのインターネット版を、毎日400万ページビューを誇るウェブサイトに育てた。
ステファン・レオン (マレーシア戦略国際問題研究所副所長)
Stephen Leong
1938年生まれ。60年イリノイ大学、62年カリフォルニア大学バークレー校で学ぶ。76年カリフォルニア大学ロスアンゼルス校より博士号。マレーシア大学で教鞭を取った後、84年よりISISに加わり、92年シニアフェロー、日本研究所所長に任命される。マレーシア太平洋経済協力委員会(MANCPEC)委員、マレーシア・日本経済協力評議会メンバー等も兼務。
李康源 (韓国外換銀行シニアアドバイザー)
Lee Kangwon
1950年8月生まれ。ソウル大学卒業後、タイ国サマサット大学、米国ジョンズ・ホプキンズ大学に留学。85年ジョンズ・ホプキンズ大学より経済学博士号を取得。93年フィリピン国アジア開発銀行東アジア担当金融専門委員、2001年LG投資信託運用株式会社代表理事兼社長、02年4月韓国外換銀行頭取、 03年11月より同銀行シニア・アドバイザーを務める。
白石隆 (京都大学教授)
しらいし・たかし
1972年東京大学卒業、74年同大学より修士号を取得。79年東京大学教養学部准教授、87年コーネル大学准教授、96年より同大学教授。98年より京都大学東南アジア研究センター教授。経済産業研究所ファカルティフェローを兼務。主著に『海の帝国、アジアをどう考えるか』『インドネシア国家と政治』等
司会:
国分良成 (慶応大学教授、東アジア研究所長)
こくぶん・りょうせい
1953年生まれ。76年慶應義塾大学法学部卒業。81年同大学大学院政治学専攻博士課程修了。85年同大学准教授、92年同大学教授、99年同大学地域研究センター所長就任。この間、ハーバード大学、ミシガン大学、中国・復旦大学、北京大学、台湾大学法学院等に客員研究員として留学。主著『中華人民共和国』等。
概要
パネリスト5氏は、日本の強さと弱さについて、それぞれの視点からコメントした。このうち、韓国の李氏は「規律思考」「健全性」「公正」を強みとし、逆に「強すぎるコンセンサス思考」「集団主義」「内向き」を弱みと位置づけた。全体的には、日本は潜在的なパワーがあるというのがパネリストたちの共通認識だったが、一方で、強さと弱さのギャップをどのように埋めていくかが今後の日本の課題とする指摘もあった。
パネリスト5氏は、日本の強さと弱さについて、それぞれの視点からコメントした。このうち、韓国の李氏は「規律思考」「健全性」「公正」を強みとし、逆に「強すぎるコンセンサス思考」「集団主義」「内向き」を弱みと位置づけた。全体的には、日本は潜在的なパワーがあるというのが