言論NPOの2022年の民間外交の目的は、世界の分断をこれ以上悪化させず、地球の課題に世界が協力すること、さらにアジアの紛争を防止することです。
そのため、新年、「アジア平和会議」、「東京会議」から世界と議論を始めます。
米中対立下で、米中両国が同じテーブルについて議論する唯一の対話
まず、2月下旬に開催予定の「アジア平和会議」は、不安定で様々なホットスポットを抱えるこの北東アジアの地域に、偶発的な事故による紛争を回避し、さらに持続的な平和秩序の構築を目指すため、日本、米国、中国、韓国 4カ国の多国間対話のメカニズムとして 2020 年に設立されました。
現在、米中対立が深刻化する中で、台湾海峡の緊張感が高まっています。その中で米国と中国の外交・安保・軍の関係者が参加する対話は、それが民間レベルでも対話を続けること自体が、極めて重要です。
今回の会議では、「北東アジアにおける紛争回避と台湾問題への対応」をメインテーマに据え、4カ国のパネリスト間で 2 つのセッションで議論を行います。
また、この日にこの4カ国の有識者が参加する「2022年版の北東アジアの安全保障リスク」を公表します。
世界10カ国のシンクタンク代表が地球規模課題について議論する
続く、3月中旬に開催予定の「東京会議」は、言論NPOが2017年に東京で立ち上げた民間対話の舞台です。
国際社会が直面している喫緊のグローバルな課題について、世界の知的論壇や世論形成に強い影響力のあるシンクタンク10ヵ国のトップが毎年東京に集まり、議論を行うと同時に、その主張や意見をG7・G20議長国や関係各国の市民社会に発信してきました。
シンクタンクの代表者に加え、ヨーロッパやアジアより首脳級の政治リーダーが参加し、国際秩序が揺らぐ中、世界の自由と民主主義、ルールに基づく多国間主義を守るため対話を行ってきました。
「東京会議2022」は、コロナの影響で今回もオンライン方式になりますが、「ポストコロナの世界でグローバル課題への国際協調をどう進めるか(仮)」などをテーマに、世界経済から米中対立、気候変動問題や新技術など幅広い分野の喫緊の国際課題について議論を行い、広く国際社会に発信していく予定です。
各会議の詳細は、1月中に改めて言論NPOのホームページで告知いたします。ぜひご期待ください。