「日韓未来対話」開催から10年、これからの日韓関係をどうするのか ~第10回日韓未来対話 第2セッション報告~

2022年9月03日

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 セッション2では、「10年目の『日韓未来対話』で考える~日韓関係に未来はあるのか~」をテーマとして議論が行われました。日本側の司会は言論NPO代表の工藤泰志が、韓国側は東アジア研究院院長で、延世大学教授のソン・ヨル氏が務めました。

 議論では、歴史問題が両国の民族的自尊心のぶつかり合いによって、もはや未来の問題と化しているという困難さが明らかとなりました。しかし同時に抗日のフレームに囚われない歴史観を持つ尹錫悦政権の誕生は、日韓関係改善の好機との見方が寄せられるとともに、日本側に強硬姿勢の転換を求める意見が相次ぎました。

 今後の協力深化に関しては、多岐に渡るメニューが提示されましたが、中でも海洋とりわけインド太平洋における協力についての議論が展開されました。また、相手国に対して悪感情の少ない若い世代に対する期待が多く見られました。

工藤.jpg 冒頭、工藤は「第1回日韓未来対話」のメインテーマが「日韓関係に未来はあるのか」だったと振り返りつつ、「あれから10年が経った。昨年から今年にかけて日韓双方に新政権が誕生し、世論調査結果でも一部印象が改善したり、両国民の認識が収斂しつつある。では、日韓関係に未来はあるのか。これからの日韓協力をどう描くのか」と問いかけました。

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