2023年の北東アジアの平和における最大のリスクは「北朝鮮のミサイル発射などの挑発的な軍事行動」であり、台湾関連へのリスク判断は昨年から大きく後退した
今年、4カ国の軍事、外交専門家が選んだ最も大きな北東アジアの平和リスクは「北朝鮮」であり、1位に「北朝鮮のミサイル発射などの挑発的な軍事行動」、2位に「北朝鮮が核保有国として存在すること」が入りました。
昨年のトップの「米中対立の深刻化」はわずかの差で3位に後退しましたが、上位10位には「米中対立」に伴うリスクが6項目入り、4カ国の専門家は「米中対立のリスク」の深刻さを重要視し、この項目を依然としてこの地域の大きなリスクと判断しています。
しかし、昨年4位と8位に入った「台湾海峡での偶発的事故の発生」や「台湾有事の可能性」が、それぞれ18位と21位に大きく後退しました。その最大の理由は、台湾関連のリスクが現実化した場合の深刻さは変わりませんが、「2023年に実際に発生する可能性」でこの4カ国の専門家の認識が大きく後退したためです。採点では、「2023年にはリスクの発生可能性は半々」の2点を大きく下回っています。