7月18日(火)に開幕した「アジア平和会議2023」。午前の日米対話に続いて、非公開セッション「日韓対話」が開催され、「韓米同盟の強化と、日韓両国の関係改善に伴う新しい課題と可能性」をテーマに議論が展開されました。司会は日米協会会長で、駐米国大使も務められた藤崎一郎氏が務めました。
日韓関係については、双方から楽観的な見方が示され、困難はあっても関係を断絶させることなく協力の領域を広げていくべきとの発言が相次ぎました。
一方で北朝鮮に対する中国の役割については、重視し期待を寄せる日本と、限定的に見ている韓国という違いが見られました。また、北朝鮮の核保有を断固として認めない日本と、もはや核保有を前提とした体制を構築すべきと考えている韓国のギャップも浮き彫りとなりました。こうした認識の違いがあるからこそ、対話が重要であるという点では各氏が一致。政府間だけでなく、「アジア平和会議」のような民間の舞台が果たす役割の重要性が示され、2時間にわたる活発な意見交換が行われました。
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