北東アジアの平和を脅かす10のリスク2024日米中韓の外交・安全保障専門家161氏が採点

2024年8月30日

⇒日本有識者アンケート
「新冷戦」を想起させるロシアと北朝鮮の動向が北東アジアの新たなリスクとして急浮上
―日本の有識者388人が回答

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 言論NPOは2024年7月12日から8月22日にかけて日本、米国、中国、韓国の外交・安全保障の専門家に「北東アジアの平和を脅かす10のリスク」についてアンケート調査を行い、4カ国の計161名が二つの基準で評価・採点。これを2024年版「北東アジアの平和を脅かす10のリスク」としてまとめました。
 

2024年の北東アジアの平和を脅かす最大のリスクは「朝鮮半島」

 2024年の北東アジアの平和を脅かす最も大きなリスクとして、日米中韓4カ国の専門家が選んだのは、朝鮮半島情勢です。

 「北朝鮮が核保有国として存在し、ミサイル発射などの挑発的な行動を繰り返していること」が5.95点と、昨年同様トップ10の中の1位に選ばれましたが、今年はこうした北朝鮮の行動に加えて、「日米韓という米国を軸とした三カ国と、中国・ロシア・北朝鮮の三カ国との間で、『新冷戦』を想起させる対立構造が生じ始めていること」(5.26点・同率6位)、「ロシアと北朝鮮が『包括的戦略パートナーシップ条約』に署名し、露朝関係が軍事同盟の水準に上がったこと」(5.19点・10位)が上位に並び、採点者は朝鮮半島をめぐる対立構造にも目を向けています。

 これに「韓国と北朝鮮の関係が悪化し、朝鮮半島に緊張が存在すること」(5.23点・8位)を加えると、朝鮮半島をめぐる項目が今回、初めてトップ10に4項目入る状況となりました。
国別で見ると、特に韓国の専門家はこの4項目に高得点を付け、強い危機感を示しています。これに対して、中国の専門家の採点は相対的に低いものとなっています。

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