「アジア平和会議2024」記者懇談会  報告

2024年8月30日

 言論NPOは8月30日、都内の事務所で「アジア平和会議2024」記者懇談会を開催しました。

 その冒頭、言論NPO代表の工藤泰志は、「北東アジアの平和を脅かす10のリスク2024」の結果について説明。関連項目がトップ10に4つも入るなど、朝鮮半島情勢が大きくクローズアップされたほか、米中対立の多面的拡大や南シナ海、米大統領選などを強くリスク視している日米中韓4カ国専門家の意識の動向を明らかにしました。

 続いて工藤は、9月3日、4日に開催する「アジア平和会議―米国大統領選と北東アジアの平和の覚悟」の詳細について説明しました。その中で工藤は、「『新冷戦』の懸念が高まる北東アジアでは、安全保障面での軍事的な抑止を高めることだけが議論されているが、政府間対話が十分に機能しない状況ではこうした抑止が十分に機能せず、緊張だけを高める結果になりかねない」と懸念。その上で、「今回は初めてこの地域の平和に向けた声明文を発表するつもりだ。北東アジアの現状を見ると、問題提起をしなければならない局面に入ってきていると考えたからだ。もちろん、4カ国も参加するので意見を調整できない可能性もあるが、それでも挑まなければならない」と意気込みを語りました。

「アジア平和会議2024」の議論の様子については、当日以降言論NPOホームページで随時ご報告いたします。是非ご覧ください。