9月3日から2日間にわたって開かれた「アジア平和会議2024」は、4日の公開フォーラム終了後、今回の会議の議長を務めた言論NPO代表の工藤泰志が、議長声明を読み上げ、閉幕しました。
まず、5回目の開催で初めて議長声明をまとめるに至った背景として工藤は、国民の要求、反発に迎合せざるを得ない政治が存在し、その結果、トランプ前米大統領が象徴するアメリカ、一党独裁の中国を含め、多くの国で自国主義を主張する傾向が世界で広がっている点を挙げました。
そうした状況を正すために、自国の課題の解決にむけた言論空間を作りだすことが出来なかった、有識者や専門家と呼ばれる人たちにも責任があると強調。今回の議長声明では、北東アジアの平和の実現に向けて、有識者や専門家がどのように向き合うのか、そうした「平和への覚悟」が盛り込まれました。
その後、4カ国のパネリスト数名が参加した記者会見が行われ、「アジア平和会議2024」は閉幕しました。