4カ国16人から忌憚ない意見が出され、活発な議論が行われた~「アジア平和会議」非公開会議報告~

2024年9月04日

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 日米中韓4カ国の有識者が話し合う「第5回アジア平和会議」2日目となる9月4日午前のプログラムは、「北東アジアのリスクをどう捉えるか」をメインテーマにする非公式会議が行われました。言論NPOが外交・安全保障の専門家161人を対象に実施した「2024年の北東アジアの安全保障リスク」アンケートについて、出席した4カ国16人がリスク順位を評価分析しながら、母国の利害も絡んで白熱した議論を展開しました。司会は言論NPO代表の工藤泰志が務めました。

 冒頭、アンケートは二つの評価軸「基準A:このリスクによって実際に紛争が発生する可能性」「基準B:このリスクが紛争に発展した場合の影響と深刻さ」に基づいて算出したことの説明がありました。中でも北朝鮮による核開発とミサイル発射などの挑発的行動が繰り返されていることや、「新冷戦」とも位置付けられる北朝鮮・ロシア・中国の権威主義国陣営と米国・韓国・日本の民主主義国陣営の対立構造、軍事・経済・サイバーセキュリティなど多面的なリスクが指摘される米中対立、緊張が高まる中国・フィリピン間の南シナ海対立、次期米大統領選の結果の行方などが北東アジア地域の平和を脅かしかねないと見られていることが鮮明になっています。発言者や所属が特定されないチャタムハウス(英国王立国際問題研究所)・ルールならではの率直、かつ建設的な意見交換がスタートしました。


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