「言論NPO 第3回アジアシンポジウム 第2セッション」報告 「何が日本の『強さ・弱さ』なのか」

2004年6月10日

パネリスト:
lake_c040316.jpgチャールズ・レイク (AFLAC アメリカンファミリー生命保険社長)
チャールズ・レイク

1962年米国生まれ。85年ハワイ州立大学卒業後、文部省の国費留学生として東京大学大学院に留学する。90年ジョージ・ワシントン大学法学院にて法学博士号取得。米国通商代表部日本部長、次席通商代表付法律顧問などを歴任後、デューイ・バレンタイン法律事務所勤務。99年当社入社後、統括法律顧問、常務執行役員、副社長などを経て、03年1月より現職

miyauchi_y040316.jpg宮内義彦氏(オリックス株式会社代表取締役兼グループCEO)
みやうち・よしひこ

1935年生まれ。58年関西学院大学商学部卒。60年ワシントン大学経営学部大学院修士課程(MBA)卒。60年日綿實業株式会社(現ニチメン株式会社)入社。64年オリエント・リース株式会社(現オリックス株式会社)入社。取締役、代表取締役専務、副社長、社長を経て、2000年より代表取締役兼グループCEO。

sakakibara_e040316.jpg榊原英資 (慶応大学教授(旧大蔵省元財務官))
さかきばら・えいすけ

1941年生まれ。64年東京大学経済学部卒業。65年大蔵省入省。69年ミシガン大学経済学博士号取得。94年財政金融研究所所長、95年国際金融局長を経て財務官就任。99年退官後、慶應義塾大学教授就任。「グローバルセキュリティ・リサーチセンター」を設立しディレクターを務める。アジアを中心に世界の市場分析を行う。

nam_s040316.jpg南相祐 (アジア開発銀行研究所)
サンウー・ナム

1946年大韓民国京畿道生まれ。78年米国MITビジネススクールより博士号を授与。韓国開発研究院、同研究院付属スクールにおいて金融、財務、マクロ経済分野の研究。副総理並びに経済企画担当大臣カウンセラー、世界銀行でエコノミストの職務も務める。ADB研究所研究レポート52、 "Employees in Asia Enterprises: Their Potential Role in Corporate Governance"の著者。

司会:
yokoyama_y040316.jpg横山禎徳 (社会システムデザイナー)
よこやま・よしのり

1966年東京大学工学部建築学科卒業。設計事務所を経て、72年ハーバード大学大学院にて都市デザイン修士号取得。75年MITにて経営学修士号取得。75年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社、87年ディレクター、89年から94年に東京支社長就任。2002年退職。東北大学で非常勤講師も務める。

 強さと弱さは背中合わせ。敗戦の廃墟から50余年、営々と築いてきた「国民にやさしい国」「絶対的平和主義」「平等主義へのこだわり」などに象徴される日本のシステムが、いまほとんど足かせになっているとうのが日本側の2人の認識だ。逆に外国の2人は日本の歴史に根ざす潜在的エネルギーや日本的企業システムのよさを評価した。しかしグローバリズムの奔流の中で、日本は相当厳しい改革をしなければならないという点では共通する。


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強さと弱さは背中合わせ。敗戦の廃墟から50余年、営々と築いてきた「国民にやさしい国」「絶対的平和主義」「平等主義へのこだわり」などに象徴される日本のシステムが、いまほとんど足かせになっているとうのが日本側の2人の認識だ。