「第1回日韓未来対話」と共同記者会見に引き続き、都内のホテルにてレセプションが開催されました。
最初に挨拶に立った日本側座長の小倉和夫氏は、短い準備期間で対話の開催を実現した言論NPOと東アジア研究院(EAI)への感謝の言葉とともに、来年の対話実施への期待を表明しました。
これを受けて韓国側座長の李泰植(イ・テシク)氏も、かつて吉田茂元首相が好んだ「外交感覚のない国民は必ず凋落する」という言葉に触れ、この「日韓未来対話」が大きな第一歩を踏み出すことを期待する、と述べました。
続いて、来賓として衆議院議員の額賀福志郎氏(日韓議員連盟会長)から祝辞をいただきました。額賀氏は、日韓基本条約締結の頃(1965年)は1万人だった交流が今や500万人に拡大し市民の交流が深まっているが、政治が遅れていると述べ、日韓両国のための議員外交の意欲を示しました。
その後、外務省アジア大洋州局長の杉山晋輔氏の乾杯挨拶に続き、挨拶に立った申珏秀・駐日韓国大使が、日韓ではさまざまなフォーラムが生まれては消える繰り返しだったと指摘した上で、昨年来、新たなフォーラムの必要性を感じて李淑鐘EAI院長に相談し、それが言論NPOとの対話に繋がったとの経緯を明らかにしました。さらに、日韓両国は「既に未来に入っている」とし、この「未来対話」を長期に持続させることで、パートナーシップの中身を詰める有意義な会議になるよう祈っている、と述べました。
最後に代表の工藤が挨拶し、申大使と李院長との出会いにより、言論NPOが日中間の民間外交の舞台である「東京-北京フォーラム」に加え、今回の「日韓未来対話」を通じて、東アジアの安定に本気で取り組む覚悟が固まった、と今後の意気込みを語りました。そして、東アジアのガバナンスの安定化を市民が自分の問題として取り組むような環境を作りたい、「今日がその本当の第一歩だ」と決意を語りました。終わりに、準備にあたったボランティアやスタッフの力が対話成功に繋がったと述べ、その労をねぎらい、挨拶を締めくくりました。
言論NPOの民間外交の舞台は、8月12日、13日に北京で開催される「第9回 北京-東京フォーラム」に移ります。今回の「第1回日韓未来対話」、並びに「第1回日韓共同世論調査」の詳細は、言論NPOのホームページでご覧いただけます。
また、8月開催の「第9回 北京-東京フォーラム」の進捗状況は、随時更新していきます。
「第1回日韓未来対話」と共同記者会見に引き続き、都内のホテルにてレセプションが開催されました。